これは、「TVで見られるリアルな戦争」だともいえる。
湾岸戦争の時に、ミサイルなどが発射される映像がTVで放送された時に、不謹慎だが「お茶の間で見る戦争だ」と感じた。安全な日本の茶の間で、お菓子など食べながら、テレビで眺める他国のリアルな戦争なのである。当時、同じようなことを書いた文化人なども数多くいた。
ニュース映像を見ながら、そんなことを考えていた。
そして、プーチン大統領の発言とその顔つきを見ながらもう一つ思ったのが、この人は、今もソビェト連邦への思いで生きている人で、骨の髄までKGBの情報将校なのだということであった。三つ子の魂百までというが、まさにKGBとソ連の魂が、彼の中では、今も生き続けているのだろう。
USSR/Union of Soviet Socialist Republics これが、かつてのソビエト連邦の英語名である。
ちなみに、ロシア語表記では、CCCPとなるがこれは、英語でいえば、SSSRである。ロシア語では、C=S、P=R なのだ。私は大学時代ロシア語を第二外国語として学んだので、かろうじて発音だけはできる(笑)
(ロシア語のスペルの面白さは、アガサクリスティが、名探偵ポアロの中でも、重要なキーワードとして使っていた。)
旧ソビエト連邦、いわゆる、ソ連は、ソビエト連邦共産党による一党独裁国家であり、最大かつ最も人口の多い共和国であるロシア内のモスクワを首都とした。その他の主要都市としては、レニングラード(ロシア)、キエフ(ウクライナ)、ミンスク(ベラルーシ)、タシュケント(ウズベク)、アルマアタ(カザフ)、ノボシビルスク(ロシア)であった。
実に、22,402,200平方キロメートル、11のタイムゾーンにまたがる世界最大の国であった。
レーニン、スターリン、ゴルバチョフというリーダーの流れの中で、冷戦時代をはじめ、大きな変化を伴いながら、常に世界の中で重要な役割を果たしてきた。
ソ連時代の主要都市をあらためて見れば、プーチンにとって、ウクライナは、ソ連なのである。そこが言うことを聞かなくなって、西側のNATOに入ろうとするというのは、おそらく彼にとって理解しがたいあり得ないこと、許せない事態なのだろう。だから暴挙に出た。しかしそれはたぶん彼にとっては、あたりまえのことで、何が悪いんだ?というくらいかもしれない。
私より少し年上の彼にとって、ルーツとしてあるのは、ソ連であり、そのロジックは、KGBで教育されたものなのだ。だから、彼にとって、ウクライナの不実を是正して何が悪い、となるのだろう。
KGBで培われたプーチンの三つ子の魂は、たぶん、変わらぬものなのだろう。
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