それによって様々な生活変化が起きてきたが、大学生活も大きな影響を受けている。
まず一つは、日本への留学生の激減である。この2年の間に、入国規制の厳しい日本は、外国からの留学生に対しても、結果的に門戸を閉ざしてきたことになる。
今夜のNHKニュースによれば、外国の学生が留学先として日本を選ぶことをあきらめる学生が増えており、結果的には、この2年の間に、日本で学ぼうとする学生は激減しているのだという。
NHKニュースのインタビューで、アメリカの大学で日本語を教える教授は、「このままでは、日本について学ぼうとする学生が激減してしまう」と危機感を訴えていた。
番組では、まるで鎖国のようだという表現も紹介されていた。
(NHKより)
そして、もうひとつが、殆どリモート授業で学んでいて、これまで当たり前だった大学生活を過ごしていない学生が、2年生や3年生になろうとしていることだ。
学校の授業やゼミ、そしてサークルやクラブ活動などで出会った人たちから学ぶことが出来ずにキャンパスライフを送っている学生が、ほとんどになっているという事態である。
先輩後輩という関係は、リモートでなく、直接会って、会話をして、酒を酌み交わして生まれるコミュニケーションが重要になってくるはずだ。少なくともこれまではそういう大学生活を送ってきた人がほとんどだろう。
それが、コロナによって、全く違う大学生活を送ることを余儀なくされてきた。
そんな環境で大学生活を送った学生が、あと2年ほどで社会人になる。
おそらく、他の世代とは少し違った感性の学生が巣立っていくことになるのではないだろうか?
この先、「コロナ世代」という言葉が生まれるかもしれない。
#コロナ禍の大学生
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