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2021年12月05日

頼もしき幼稚園児

ヤフーニュースを見ていたら、ちょっと痛快なニュースが目についた。
5歳の幼稚園児が魚図鑑のミスを見つけて、出版社が修正へ動き出したというのである。

町田市の幼稚園児、白戸喜秀ちゃんは、8月に、深海の生物を紹介する2冊の図鑑を見比べていて、白い大きなオタマジャクシのような魚の分類表記が違うことに気づいた。学研プラス社発行の図鑑では、「カサゴ目」の「シンカイクサウオ」となっているが、他社の図鑑では「スズキ目」の「マリアナスネイルフィッシュ」と紹介している。同じ生物の別名だと記憶していた喜秀ちゃんは、「なんで分類が違うのかな」と疑問に思ったのだという。
211205幼稚園児が図鑑のミス発見.jpg
(ヤフーニュースより)

読売新聞の記事によれば、喜秀ちゃんは、本が大好きで、自宅近くに移動図書館車が来ると、生物の本などを一度に20冊も借りるほどで、両親や祖父母から図鑑をプレゼントされると、ボロボロになるまで読み込んだりして、大人も知らないような生物の名前を暗記し、食卓に魚が並ぶと、分類まで説明するようなお子さんなのだという。
「もっと生物の勉強をして将来は宇宙飛行士になりたい」と夢を語る。

このニュースで、まず素晴らしいことのひとつは、その話を聞いたお母さんが、子供の話だと無視するのでなく、きちんとそれを受け止めて出版社に確認のために連絡をとったということである。自分だったらそんなふうに対応できただろうか?と思わず自問してしまった。

そして、出版社も、間違いを確認し適切に受け止め、増刷分から修正を加えることを決定したという点が、もうひとつ素晴らしいことである。

教育というか、自らの興味に従って学んでいくということの力を、このニュースは教えてくれている。子供の頃の興味と情熱を、本人と周囲がどのように育んでいくか、そのことの大切さをあらためて実感した。
喜秀ちゃんが、何十年かして、きっと日本社会にとって素晴らしい役割を果たしてくれることだろう。













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