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2021年10月19日

怪物の引退

松坂大輔が、引退した。
「平成の怪物」と呼ばれた松坂。PLとの延長戦の激しい戦いは、私も覚えている。
西武に入団しても、目覚ましい活躍を続けた。
沢村賞も受賞し、ゴールデングラブ賞は、実に7回も受賞している。
その後、ボストンレッドソックスに入団し、ワールドシリーズの優勝も経験している。
日米通算170勝108敗2セーブ、まさに大投手である。
しかし、一方で、ケガにも苦しんだ。注射と手術との付き合いは、引退まで続いた。
野球にそれほど詳しくない私でも、高校野球から大リーグに至るまで、彼の活躍は記憶に残っている。
211019松坂最後の日2.jpg
(ヤフーニュースより)

その松坂が、今日引退した。41歳。そうか、あの怪物も40代か、とあらためて思いながら、ニュースを眺めていた。
日本ハムとの試合、バッターは、近藤。松坂は近藤に一礼してマウンドに上がった。日ハム、西武ベンチ、そしてメットライフドームの観客、皆が総立ちで見つめる中、松坂が投げた。第1球は118キロ。2球目にストライクを投じたが、その後はコントロールが定まらず、3ボール1ストライクからの最後の1球は、内角に大きく外れ、フォアボールとなった。

ニュースで放送されたインタビューでは、「〜どうしようもない姿かもしれないですけど、最後の最後、全部さらけだして見てもらおうと思いました」と語っていた。

118キロの投球スピードは、ピーク時には遠く及ばない。フォームも、かつてのようなキレはない。しかし、松坂であった。

「ボロボロになるまで大好きな野球をやりたい」そう語った松坂は、その言葉通り、満身創痍でも投げ続け、その野球人生をしめくくった。

NHKニュースで彼のインタビューを見たあとに続いて、「クロ現」では、同じく引退した斎藤佑樹を追いかけた番組が、放送された。こちらのことも色々書きたいことがあったが、それはまたあらためて書いてみたい。
211019クロ現斎藤佑樹.jpg
(NHKサイトより)
松坂と斎藤という2人の引退を、続けて放送した編成は、やや皮肉にも思えたが、二人それぞれの野球人生の姿が、どちらも心に沁みた。
そして、斎藤選手を、二軍でも暖かく使い続けた栗山監督も、今シーズンで日ハムを去った。













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