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2021年10月17日

ノドグロとブリカマの夜

昨日、近所のスーパーで、10cmくらいの可愛いノドグロを見つけた。
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小さいので、水揚げされてもノドグロとして高値でせりで扱われるというより、雑魚として取引されたものだろう。だから、2尾で100円以下!何だか愛おしくて、「食べてあげなきゃ!」と思わず買ってしまった。そして、今日は、ブリカマ2尾が入ったこれも格安のパックを買った。
かくして、今夜の夕食は、昨日のノドグロの残りとブリカマの塩焼きを中心に楽しんだ。
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ノドグロは、小さいけれど、ちゃんとノドグロとしての美味しさを主張していた。ただ、大きなものと違って脂は少ない。あっさりしている。しかし、それが前期高齢者にはちょうどいい。淡白な味わいを楽しみ、小さな眼肉までちゃんと味わった。
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ブリカマは、いつもは味噌漬けで食べるのだが、今日は、ノドグロが小さいので、ちょっと物足りず、それじゃカマも食べようかと思ったので急いで塩焼きにしてみた。もうひとつのカマは、味噌漬けにしておいた。
塩焼きも悪くない。そもそもカマというのは美味しいのである。地元の人はみんなその美味しさも知っている。だから、北陸のスーパーの店頭では、新鮮なブリカマが常時売られている。かくして、ブリカマ好きの私にとっては極楽でもある。

地産地消というのは、経済効果だけでなく、その土地で暮らすものにとっては、その生活圏内で採れる野菜や魚は、体との相性が良いのだとも言われる。生物として共に暮らしているエリアの中で生きているものを食することは、確かに理にかなっているように思える。

北陸に生まれ、季節に応じたその土地の恵みを、きちんと食べる。それは、生物としてとても自然なことだなあとしみじみ感じている。良い土地に命をもらったと実感することが多くなった。だいぶ年をとってきたので、食べ物を美味しく楽しめる時間もせいぜいあと十年から十五年くらいだろうか。

生態系という地球規模のシステムの中で我々は生きている。だからこそ、その中で自然な形で口にする食べ物の美味しさを、大切にしたいと、あらためて思う。
#ノドグロ #ブリカマ
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