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2021年10月14日

カーク船長宇宙へ

久しぶりに懐かしい名前を耳にした。
ジェフベゾス氏が経営する米宇宙開発企業ブルー・オリジンが13日に実施した宇宙旅行に、あのスタートレックのカーク船長が乗船したのだ!
俳優のウィリアムシャトナー氏である。御年90歳ながら、とても若々しく見えるシャトナー氏は、11分間の宇宙飛行後、地球に帰還し、「信じられない体験だった」とコメントした。エンタープライズの船長を演じた彼も、まさか本当に宇宙から地球を眺める日が来るとは思ってもいなかったことだろう。
最近の皆さんは、映画のシリーズとしてのスタートレックを思い浮かべるのだろうが、我々の年代にとっては、モノクロのTV放送で、確か、「宇宙大作戦」というタイトルで放送されていたように思う。
211014スタートレック.jpg

当時の小中学生にとって、宇宙大作戦は、画期的なTV番組だった。毎回、胸をときめかして見ていた。
特に印象的なキーワードは、「転送してくれ」だろうか。星から宇宙船に戻るには、無線機で連絡して、「転送してくれ」と通信して戻るのだ。この転送システムは憧れだった。学校で転送ごっこをした人もきっと多かったに違いない。

二つ折りのような形の無線機とか、腕時計式のものもあったような気もするが、さすがに中学生の頃のことだから、記憶があいまいである。
登場人物も個性豊かで、カーク船長と名コンビ的存在だったバルカン人のミスタースポック、操縦士のミスターカトウや、いつも悪さをするドクターマッコイ、美貌の乗組員ウラなどなど、なかなか巧みなキャラ設定であった。

シャトナーさんは、帰還後、宇宙での体験を思い起こし涙を見せていた。
「想像できる限り最も深遠な体験を与えてもらった。今起こったことに感動で胸がいっぱいだ」と語っていたというが、長年スタートレックの俳優として活躍してきた彼にとっては、実際に宇宙を飛んだ感慨もひとしおだったのだろう。ミスタースポックも一緒に参加できたらもっと楽しかったに違いないが、スポック役のレナードニモイ氏は、残念ながら、既にこの世の人ではない。

「恒星日誌宇宙歴20211013、我々は、初めて地球の周りを航行した・・・」カーク船長には、やはりこうコメントしてほしかった。
#カーク船長宇宙へ 
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