お弁当のおかずみたいだが、これでも立派な?ぬか床なわけで、朝食用と晩酌用には十分。浅漬けが好きだから、1/3くらいに切った小さいキュウリを入れて、2日くらいで食べる。わずか100円の簡単ぬか床を見つけて始めた漬物だが、ちゃんと毎日かき回している。でも、時々水が出たりするし、この一年の間には、数日手入れしなくて少し匂いが変わったこともあった。しかし、糠を足したり、塩や唐辛子を入れたり昆布を入れてみたりしながら、何とか腐らせずにきている。
自分や家族の作った漬物が美味しいと感じるのは、自分や家族がぬか味噌に手を入れることで、体の常在菌がぬかに入るから、舌になじむのだという説がある。それが本当かどうかわからないが、体についている常在菌は確かに入るだろうし、自分の漬けた漬物は、なんとなく食べやすい味のようにも思える。
漬物は、発酵食品である。乳酸発酵だ。それは本当に不思議な世界で、たとえば3日くらいかきまぜるのを忘れると、とたんに色や匂いや様子が変わる。ちょっとまずそうにもなる。もっと長くかき混ぜないと腐ってダメになる。
発酵と腐敗は隣り合わせ、昨日まで美味しかったものが、数日で臭いものに変わる。
野菜に付ける塩の加減で味も変わる。漬ける時間によっても変わる。この小さな容器の中は、発酵が生み出す味のワンダーランドなのである。
#ぬか漬け
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