日本のメダルラッシュは今日も続き、レスリングの男女で金メダル、ゴルフでは稲見が銀メダル、空手では、喜友名選手が金メダルを獲得し、今日は男子組み手でも銅メダル。そして、今しがた、野球の侍ジャパンが、悲願の金メダルを獲得した!
(ヤフーニュースより)
これ以外にも書ききれないほどのメダルを手にした競技は数多い。素晴らしい結果であり、コロナ禍にあって、選手にも様々な批判まで飛び出すほどの特殊なオリンピックになったけれど、選手にはなんの責任もない。むしろ、開催されるかどうかわからない状況からコンディションを作り練習を工夫しながら、これだけの結果を出した力は、本当に称賛すべきことである。
これまでのオリンピックの中で、もっとも多くのメダルを得た大会となったわけだが、やはりそこには、ホームグラウンドで開催されたことに対する、選手の強い思いが、大きな力になったのだろうと感じる。「自国開催だから、何が何でも頑張らなければ!」という強い思いが、全ての競技の選手から、強い気迫として伝わってきた。精神力が持つ力というのは、本当にすごいなあと感じた2週間であった。
一方で、その強いテンションが、裏目に出たのか、期待が高かった選手や種目での意外な結果もあった。体操の内村選手やバドミントンの桃田選手、そして今日の男子400mリレーの失格など、期待の大きさが本来の力をスポイルしてしまったのかもしれない。
しかし、その間に、コロナウィルスは、ますますその猛威をふるっている。国内の感染者は、ついに100万人を超えた。
オリンピックと感染拡大に直接の因果関係はないと首相はコメントしているが、科学的な裏付けはない発言で、人の流れや行動の仕方が変わったことは否定できないだろう。また、世界中から来日したマスコミ関係者など選手に比べて動向をトレースしにくい人たちが、感染拡大に影響したかどうかは、残念ながらいまのところわからない。
ともあれ、オリンピックもあと2日となった。閉会後には、膨らんだ予算処理や払戻し処理、激減した収入との帳尻合わせなどなど課題は山積している。
メダルの成果ではなく、感染への影響も含めて、オリンピックがもたらしたことの客観的な事実分析が何よりも大切だろう。
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