コロナ禍のこのご時世ということで、地元に在住している家族のみで葬儀を行うことにしたと、喪主であるいとこから連絡があった。私も本来なら参席して、最後のお別れがしたかったけれど、コロナのこともあるし、父の介護もあるのであきらめた。
葬儀前日の夜、いとこから、LINEのビデオ通話で、葬儀にリモート参加してほしいとメッセージが入った。葬儀の時間は、デイサービスの日で、送り出し時間と重なっていたが、朝電話したら、日程を変更してもらうことができたので、リモートで葬儀に参加することにした。
本当に身内数人だけの式だったこともあり、いとこの奥様がカメラ担当をして会場の雰囲気を撮影し、棺にお花を入れてお別れをするところでは、私にもお花の代わりに一言叔母様に声をかけてほしいということであった。お花に囲まれた叔母の映像を見ながら声を掛けたとたんに、涙もろい私は、思わず涙ぐんでしまったが、どうにか叔母に対してお別れの言葉を語りかけることができて、胸が熱くなった。
(LINEのグループ通話映像:本人了解の上で写真を一部加工して掲出しています)
いとこ夫婦の顔を見ることもできたし、同じリモートで参加されていた親戚のおば様に久しぶりにごあいさつすることもできた。かえって普通の葬儀よりも親密なお別れをすることができたように感じた。
このところ、リモートでの仕事も時々受注していて、ZOOM会議も何度か経験している。離れて暮らす東京の家族とは、20年前の単身赴任時代から今日まで、パソコンでのテレビ電話を使いながら画面越しに食事を共にしたりしている。
コロナ禍が生み出したリモートコミュニケーションという新しいスタイルは、これまでの暮らし方に、静かに確実にイノベーションをもたらしている。
叔母さん お家にお邪魔した時は、叔父さんと一緒に食卓を囲んで、いつも本当に楽しい時間でした。ありがとうございました。一足先に行った叔父さんと、今度は二人一緒に空の上でゆっくりしてくださいね。
#リモートの時代
【このカテゴリーの最新記事】