ホンダのNSXが、最終モデル「タイプS」の情報を世界初公開するとともに、2022年12月をもって、その歴史に幕を下ろすことを発表した。
NSXは、バブル景気真っただ中の1990年に、ホンダの“顔”として世界にもアピールできる高級スポーツカーとして発売された、当時、800万円強の価格であったが、大人気を博し、株や不動産などで大金を手にした人たちがシンボルとして乗り回していた。クルマ好きにとっては、ホンダならではの憧れのスーパーカーだったけれど、手の届かないバブルの象徴でもあった。
その後、2006年に販売が終了し、10年の空白期間を経て2016年に登場したのが現行の2代目モデルということである。初代は、ガソリンエンジンのトップに君臨する性能を誇っていたが、後のモデルでは、ハイブリッドエンジンを搭載して、ホンダらしい先進性もアピールしていた。
先日は、日産のスカイラインが生産終了となることが発表された。技術の粋を集めた高性能のガソリンエンジンを搭載した高級車が、時代のうねりの中で終わりを迎える。
次に、もしNSXブランドが復活するとすれば、高性能の高級電気自動車としての姿かもしれない。
#NSX生産終了
【このカテゴリーの最新記事】