今日は、京都の特集で、前後編に分かれた2時間スペシャル。京阪電車など昔乗った懐かしい電車が出たり、京都の紅葉をめぐったりと、今日も旅の妄想をかきたててくれる。
準レギュラーである鉄道マニアの演歌歌手徳永ゆうきさんの、電車の音の口真似が相変わらず秀逸である。
(番組サイトより)
コロナ禍で旅もままならない今、この番組のコンセプトである「妄想旅」は、かえって光を放っているかもしれない。頭の中で、イメージの旅をするのは、楽しいところもある。もちろん、ああ、実際に行ってみたいなあと思ってしまうのだけれど。
私は、数年前に呼吸器系の大病を患い、手術もした。今では、具合の悪いところはまったくないのだが、半年に一回主治医を訪ねて定期的に診察を受けている。元気になったとはいえ、万一コロナウィルスに感染すれば、他の人よりは重症化するリスクが高い。だから、ワクチンを接種したとはいえ安心はできない。退職後には、ヨーロッパをゆっくり旅したいと思っていたが、万一のことを考えると長時間飛行機に乗る海外旅行はもう諦めてしまっている。もちろんそんなお金もないし(笑)
鉄道オタクではないけれど、電車に乗るのは好きなほうだ。定年後、東京と実家を往復する際には、丸一日をかけて、各駅停車で行ったことが何度もある。
弁当やつまみを買って、電車の中でゆっくりそれを楽しみながら窓外の景色を眺めたりしていると何とも言えない気分になる。自分で車を運転して旅をするのも好きだ。
ああ、ゆっくりと旅がしたいなあ。
「旅に病んで夢は枯野をかけめぐる」は、芭蕉の有名な句だ。ずっと辞世の句だと思っていたが、どうもそうではないらしいという説が有力のようだ。
ともあれ、旅に出かけにくい昨今、多くの人の旅への妄想が、芭蕉の思いの如く、あちこちを駆け巡っていることだろう。
ゆっくりと旅を楽しめるようになるには、あとどれくらいの時間がかかるのだろうか?
#妄想トレイン
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