記者会見を拒否して罰金を課されるなどの処分を受け、ファンの一人として心配していたけれど、うつに苦しんでいたことを告白するなど、その心の傷は深いようだ。
(画像は、Yahooニュースより)
大坂選手は、いつもとても人間くさいというか、心の動きを率直にアウトプットしていた。
全米オープンで優勝した時も、その後の不調の時でも、記者会見での彼女のコメントは、いつも人柄を感じさせる魅力的なものだった。きっと世界中のファンは、彼女の記者会見でのコメントをいつも楽しみにしていたに違いない。
人種差別問題に対しても、自分流に差別に反対する意志を表現するなど、とても自分に素直な人だなと思っていた。それだけに、我々が想像する以上に、常に注目を集めるトップアスリートとしての彼女は、強いストレスにさいなまれ続けていたのだろう。
どのスポーツにおいても、あるいは音楽などにおいても、世界のトップクラスに位置する人たちの抱えるストレスは、我々一般人とは当然比べ物にならないものだろう。巨額の収入も、ある意味命を削って得たものといえるかもしれない。
彼女の今回の対応については、おそらく賛否両論が飛び交う事だろう。ガマンが足りない、ワガママだという人もあるかもしれない。しかし、彼女の心は血を流しているのだ。そのことを責めることはできない。大きな心の傷を負っているからこそ今回大きな決断をしたのだろう。
しばらく静かに過ごしたい、と彼女は語っているようだ。
世間の声はさておき、心の傷を癒し、また再び素晴らしいプレーを見せてくれる時を待ちたいと思う。
#大坂なおみ全仏オープン
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