5月は旧暦の名称では皐月である。競馬ファンなら皐月賞、ということを連想するのだろうか。ちなみに、今日は東京優駿(ダービー)が開催されたようだ。
皐月という名前の由来は諸説あるようで、一つは、この時期に田植をすることから「早苗月」と言っていたのが省略されたという説。私もこの説が定説なのではと思っていた。
もうひとつは、稲を植えることを、古語では「さ」と呼び、田植えの月という意味から「さ」月となったというもの。いずれにせよ、田植えに関わる月であることは確かだろう。
皐月の「皐」という漢字には「神に捧げる稲」の意味があるそうで、皐月が当てられたとも言われているようだが、皐月5月は、さわやかな新緑の季節である。散歩の折に、木々の葉の美しさを実感することも多い。
田の神を敬い、田植えをする季節を意味するとのことで、水を張った田んぼに植えられた苗の青々とした様子を見ると、その様に心を動かされたのは今も昔も同じなのだなあとしみじみ思う。
ちなみに6月は、水無月だが、この和名は、梅雨明け後で夏がはじまり、水が涸れて無くなる月であるという説と、田んぼに水を張るため「水月(みなづき)」と言ったのが変化したともいわれているという。どちらもなるほどと思うが、梅雨の季節で、水っけは多い(笑)
ともあれ、季節を表現する美しい日本の言葉をかみしめている間に、既に一年の半分近くが過ぎていることになる。コロナウィルスの勢いはなかなか衰えないが、美しい言葉に彩られた日本の季節は、いつものように巡っていく。
#皐月 #水無月
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