稽古熱心で、非常に真面目な関取として定評のあった朝乃山だけに、このニュースは、ファンにとっては、驚きのニュースだった。今ひとつ取り組み内容に精彩を欠いていた夏場所ではあったが、それでもなんとか勝ち越しを目指して取り組んでいた矢先であった。
富山県民にとっても、大ショックの事件であった。
大関というポジションだけに、協会もマスコミも厳しい評価であった。もっともだと思う。
やはりコロナ禍の中で、相撲協会が一丸となって、感染対策に取り組みながら安全な場所運営を行っている時に、大関と言う重いポジションの人間の軽率な行動である。批判されてしかるべしだろう。降格どころか、解雇と言う意見も上がっているという。
全国ニュースではあまり報道されていないと思うが、そんな時、朝乃山の地元では、処分を少しでも軽くしてほしいという嘆願の署名が集められていて、28日時点で8500人にものぼったという。6月1日に相撲協会宛に送られるらしいが、1万人を目指しているとのこと。
もちろん、署名が集まったからといって、協会の判断がどうなるかはわからない。しかし、朝乃山は、郷土の皆さんがこれだけの思いを結集して、処分軽減をお願いしているという事実を重く受け止めるべきだろう。
たった一度の軽率な行動が命取りになるような仕事である、そのことのきびしさと重みを十分にかみしめて、もう一度素晴らしい相撲を見せてほしいと思う。
男子3日会わざれば、刮目してみよ という言葉もある。心を入れ替えた新たな朝乃山の姿を楽しみにしている。
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