今日、ふと、良い手を思いついた。
父に悪態をつく時に、英語で話しかけるのである。
例えば、腹が立った時に、あの、"You son of a bXXX!などという、英語圏の皆様が聞いたら顔をしかめるような言葉を使うのである。まず、英語で言おうとすると、一回頭で考えるから、少し冷静になる。そして、父と私しか聞いていない。英語圏の方などもちろんいるわけもない。父に呼びかける時にも、”You, good old boy” 等と言う。わかった?というのも、”You understand?” と言ったりしている。
父に話しかける時に、そういう表現を頭の中でちょっと考えるだけで、一瞬心が冷静になる。イライラが少し抑制されたりもするのである。しかも、英語を復習することにもなる。
話しかけてから、「あれ、そんな言い方ってあってたっけ?」などともう一度調べたりもしている。
父はそれほど英語には強くないけれど、そんなに難しいことをいっているわけではないから、きょとんとしながらも静かにうなずいたりしている。私がイライラした時の反応としてやっているわけだから、なんとなく私が怒っているということも少しは伝わっているようで、殊勝な顔をして聞いている。
「おやすみなさい、良い夢を!」 と声をかけるとしたら、あなたは何て言いますか?
こういう、当たり前のなんてことない言葉を言うのが、実はけっこう難しい。
私は、”Good night, Have a good dram” などと声をかけて、父の部屋のふすまを閉める。
昔、伊丹十三さんが、英語で水泳を教えることの難しさをエッセイに書いていたけれど、何気ない簡単なことが実はとても難しい。
Have a good dream! 実は、父に対してよりも、私自身に言いたいことでもある。(笑)
ちなみに、「動くな!」って、英語でなんて言うかご存知だろうか? 正解は、”Freeze!”
もし外国で、こう言われたら、迷わず手をあげておとなしくすべし(笑)
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