歴史に弱い私としては、あまりよくわかっていないにも関わらず、なんだかそのキャラクターに、ずっと好感を抱いていた。頑固おやじの風貌でありながら、国際感覚があり英語にも堪能な外交官出身で、反骨精神があり、アメリカも堂々と対峙した人、その程度のイメージしか持ち合わせていなかったが、犬好きのところなど特にシンパシーを感じていた。(実は、我が息子の名前は、吉田茂さんのご子息の名前も命名の理由のひとつであった)
そして、白洲次郎は、白洲正子さんの著作を読んでいたこともあり、また、30年くらい前に、雑誌BRUTUSで白洲さんの特集号があって、それを読んで以来ずっと憧れを抱いていた人である。
(画像は、テレ東サイトより:https://www.tv-tokyo.co.jp/broad_bstvtokyo/program/detail/202103/24686_202103031900.html)
今夜は、BSテレ東で、吉田茂のドラマを放送していた。
NHKのドラマに比べると、やや粗削りなつくりではあったが、見ごたえもあり、吉田茂と白洲の強烈な関係や、その骨太な人生をあらためて学ぶことができて、また彼のことが好きになった。吉田茂役の鶴瓶さんと白洲次郎役の生田斗真の熱演にも心を動かされた。
ドラマを見ながら、大学生の頃に小説吉田学校も読んだはずなのに、ちっとも身についていなかったことを痛感した。恥ずかしながら、サンフランシスコ講和条約の経緯や意義を、60代半ばにしてようやく少し理解できた気がする。
日米安保条約については、今もって賛否両論があり、ここではコメントを控えたいが、講和という方法論と安全保障というはざまで、吉田が真摯にそれについて考えた結果であることについては、あらためてきちんと受け止めるべきだと思った。
ドラマのエンディング、吉田の言葉、「しかし、人は死ぬ。しかし、国は生き続ける・・・」
1951年のサンフランシスコ講和条約から70年、吉田茂は既にこの世を去り、日本国は生き続けている。しかし、生き続けなければならない日本国だが、国の借金は大きく膨れ上がり、コロナや原発の後処理など解決すべき課題は山積している。
生き続けよ!日本! 政治家よ刮目せよ!
#吉田茂 #白洲次郎
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