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2021年02月20日

定置網、農業遺産に!

氷見市の定置網が、日本農業遺産に選定された。
残念ながら世界農業遺産候補には選ばれなかったけれど、数年越しの関係者の皆様の努力が実った結果で、大変に大きな意義のある素晴らしいことだと思う。
210220魚々座の網.jpg

実は私は、介護のために東京でのサラリーマン生活を一年繰り上げて定年退職した後に、数年間、定置網をテーマにした公共施設に関わり、毎日定置網の魅力をお客様にお話したりメディアを通したPR発信にもつとめていた。色々厳しい事情のある施設だったので、かなりストレスの高い仕事で、大病を患い死にかけたこともあったが、それでも今回のニュースは、なんだか我がことのように嬉しかった。

写真は、私が携わった施設に設置されている定置網を縮小した展示物の写真である。世界的建築家である手塚貴晴氏のアイデアにより、海の中にある定置網の状態をできるだけ忠実に再現しようという画期的なもので、吊るされた網は、模型ではなく本物の漁網メーカーに協力してもらって作ったいわば本物をミニサイズにしたものなのだ。日本国内で他にこのような大規模な定置網の展示例はないと思う。

氷見市は、越中式定置網発祥の地で、実に400年もの歴史がある。江戸時代には、なんとワラで編んだ定置網が使われていた。
氷見沖には、30基近い定置網が設置されており、ブリやカマスからイワシ、そしてマグロまで、年間160種類ほどの魚種が水揚げされる。この魚種の豊富さは、全国の漁場の中でも傑出しているという。しかも漁場から水揚げする市場までの移動時間が30分前後で行き来できるので、獲った魚は新鮮である。市場も海水を使った魚の洗浄や優れた製氷技術などによって、美味しい魚をそのまま出荷できる環境を整えている。

氷見の漁業関係者の方々の多くの努力によって、400年の間に網の形式が改良され、小魚と大きな魚の入る部屋を作ったり、水揚げする網の部分を分けるなど、非常に優れた構造を生み出し現在に至っている。
定置網は、海洋資源を取りすぎない魚に優しい漁法で、魚が回遊して入ってくるが、けっこう出入り自由の網なので、実は網に入った2割から3割の魚しか漁獲しない。残りの7割はまた海に帰っていく。海洋資源に優しいという点では、SDGs思想の先駆けでもあるのだ。

SDGsのムーブメントとコロナVの流行など大きな動きによって、定置網の持つ意義もあらためて評価されるべき時代に来ていると思う。海に囲まれた島国日本は、海と環境に対してずっと愛情を持ち続けてきた国民である。そうした思いのひとつが、氷見の定置網として形になっているといえる。

オリンピックの行方はわからないけれど、地球環境と食環境を考える必要性は以前yりもはるかに高まっている。そうした中で、日本農業遺産に選ばれた意味はこれまでよりもはるかに大きいと思う。氷見市の関係者の皆さん、本当におめでとうございます。

#日本農業遺産 #定置網














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