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2021年02月01日

2月革命

2月になった。毎年書いている気もするが、ついこの間正月の雑煮を食べたと思ったら、もう如月である。
如月とは、美しい響きの言葉だなあ、と昔から思っていたが、これは中国の二月の呼び方をそのまま使ったものだという。きさらぎの由来には諸説あるそうだが、寒いので衣を重ねて着るから「衣更月」という説もあるらしい。なんだか衣擦れの音が聞こえてきそうだ。

そんな二月最初の日に、ミャンマーから、まがまがしいニュースが飛び込んできた。ミャンマーの実質的な指導者であったアウン・サン・スー・チーさんが軍部に拘束されたという。
210201スーチーさん.jpg

スーチーさんたちの努力によって、この10年ほど、軍事政権から民主国家への道を歩み始めていたミャンマーだが、これでまた軍事政権に戻ってしまうのだろうか?
ニュースを見た時に、「クーデターか?」と思ったが、当初、ニュースでは、クーデーターという言葉がなぜか登場していないようだ。ちょっと不思議だなと思っていたら、ある 国際政治学者が、その事情として、中国がこれまで関与してきた影響があるのではないという記事を書いておられた。この記事の信ぴょう性を判断できるほどの知識は残念ながら持ち合わせてはいないが、なかなか興味深い内容ではある。
https://news.yahoo.co.jp/byline/mutsujishoji/20210201-00220500/
(*追記:その後1日ほど経って、どのメディアもクーデターという表現を使い始めた)

ともあれ、民主化が進んでいたミャンマーには、この10年で、世界中の企業がビジネスを行い、日本から進出した企業も数百社にも及ぶという。日本人の駐在員やご家族も多いことだろう。この先どうなるのか不安を抱えている企業関係者の方もきっと多いに違いない。
たまたま、冒頭にまがまがしい、と言う言葉を書いたけれど、この言葉は、コロナですっかりポピュラーになった禍という言葉を使う。漢字で書くと、禍々しいとなる。何かよくないこと、不吉なことがおこることを表す言葉である。
如月には、更に陽気がやってくる、ということから「気更来」という由来の説もあるという。禍々しいことではなく、ミャンマーに陽気で平和な「気」が再びやってくることを心から祈りたい。

#ミャンマー #アウン・サン・スー・チー

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