今夜は、先日NHKで放送されたべートベン生誕250年特番の録画を見ている。ピアノ協奏曲一番、ブロムシュタットとアルゲリッチの組み合わせによる名演である。
例によってアルゲリッチはスイングしている。ブロムシュタットは、それを静かに受け入れながら全体をまとめあげていく。第3楽章など完全にジャズピアノではないか!と感じてしまう。実は、彼女のファンにはけっこうJAZZファンが多いのである。
私はクラシックに対する知識がほとんどないから偉そうなことは言えないが、アルゲリッチの弾き方を見ていると、ジャズピアニストに通じるものを感じる。指使いがスィンギーだし、なんだか音にも時々JAZZの装飾音符みたいな、小さな音が混じっている気がする。楽譜通りに弾いてるのかな?と思うことがよくある。それくらい自由にのびやかに弾いているように感じる。そこが楽しい。演奏中の顔もジャズピアニストのノリだ。そして楽しそうに弾いている表情がチャーミングである。べートベンがこれを聴いたらどんな顔をするだろうか?
演奏が変わった。今度は、バレンボイムとヨーヨー・マとムターによる三重協奏曲だ。これまた素晴らしい。
かくして、今宵もまたグラスの酒がすすんでしまう。
#アルゲリッチ
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