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2020年12月03日

ガソリンエンジンが消える未来?

経済産業省は2030年代半ばに国内の新車販売を全てハイブリッド車(HV)や電気自動車(EV)などの電動車に切り替える目標を設ける方向で調整に入ったというニュースがあった。菅政権が、政権発足時に発表した50年までに温暖化ガスの排出を実質ゼロにするという政府目標の達成に向けた施策だという。ガソリンだけで動く車の販売をなくすということで、自動車によるCO2排出量を大幅に削減しようというねらいだ。
2005ロードスター.JPG
(写真は、かつての愛車マツダロードスター)

残念ながら、私はハイブリッドカーとか電気自動車とかに余り乗ったことがない。今でも、18年も前の壊れそうな欧州車に乗っている。小学生の頃に車を好きになって以来、ガソリンを燃やして走るのが車で、排気ガスのにおいとか、ちょっとオイルが燃えた時の独特のにおいとか、バイクに乗っていた時には、走り続けて熱くくなったエンジンが、バイクを止めて冷えていく時の「キンキンキン」とかすかに出す音の何とも言えない味わいと愛おしさとか、回転数が上がっていく時のエキゾーストノートの高揚感とか・・・まあ、ともかく、書ききれないが、エンジンが燃えてパワーを出すガソリンエンジンの魅力と一緒に育ってきた。しかし、それがいよいよ消えていくかもしれないという。

フィアット131という車の中古車に乗っていた時には、エンジントラブルが頻発した。エンジン音を聞いていると、トラブルが起きるのがわかった。VWカルマンギアに乗っていた時には、ガソリンタンクにサビが出たせいで、ゴミが詰まって、ガソリンが流れにくくなってエンジンが、息も絶え絶えでしゃっくりをしながら走る経験もした。この時には、タンクから燃料パイプやフィルターまでを全部洗浄してもらって完治した。
「ちょっとプラグがかぶった感じ」というのがあって、エンジンの反応が悪くなる感覚というのも経験した。あれはホンダZだったかな。プラグを外して磨いたりしたなあ。高性能のプラグに変えたりもした。
ガソリンエンジンは、人類の素晴らしい発明であり、自動車社会を創出した大きな技術である。そして、走る歓びと官能ももたらしてくれた。フィアットが調子のよかった時は、心地よくエンジンの回転数が高まり官能的なエキゾーストノートを発した。
電気自動車には、音と臭いはあまりないだろう。もしかすると、これからは、エキゾーストノートを人工的につけ加えたりする車がでてくるかもしれない。

スムースに回るエンジンのことを「まるでモーターのように回るエンジン」と称した時代もあった。でも、そんなエンジンは、きっとつまらないだろう。
CDからネット配信で音楽を楽しむ時代になったけれど、LPレコードが、若い人に支持されているという。ガソリンエンジンの自動車も、近未来の社会では、そんな風に希少価値を再評価されるようになるのだろうか。

あと10年か・・まあ、その頃にはもしかすると私は、免許返納を考えているかもしれないけれど。

#ガソリンエンジン #ハイブリッド













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