(写真は、かつての愛車マツダロードスター)
残念ながら、私はハイブリッドカーとか電気自動車とかに余り乗ったことがない。今でも、18年も前の壊れそうな欧州車に乗っている。小学生の頃に車を好きになって以来、ガソリンを燃やして走るのが車で、排気ガスのにおいとか、ちょっとオイルが燃えた時の独特のにおいとか、バイクに乗っていた時には、走り続けて熱くくなったエンジンが、バイクを止めて冷えていく時の「キンキンキン」とかすかに出す音の何とも言えない味わいと愛おしさとか、回転数が上がっていく時のエキゾーストノートの高揚感とか・・・まあ、ともかく、書ききれないが、エンジンが燃えてパワーを出すガソリンエンジンの魅力と一緒に育ってきた。しかし、それがいよいよ消えていくかもしれないという。
フィアット131という車の中古車に乗っていた時には、エンジントラブルが頻発した。エンジン音を聞いていると、トラブルが起きるのがわかった。VWカルマンギアに乗っていた時には、ガソリンタンクにサビが出たせいで、ゴミが詰まって、ガソリンが流れにくくなってエンジンが、息も絶え絶えでしゃっくりをしながら走る経験もした。この時には、タンクから燃料パイプやフィルターまでを全部洗浄してもらって完治した。
「ちょっとプラグがかぶった感じ」というのがあって、エンジンの反応が悪くなる感覚というのも経験した。あれはホンダZだったかな。プラグを外して磨いたりしたなあ。高性能のプラグに変えたりもした。
ガソリンエンジンは、人類の素晴らしい発明であり、自動車社会を創出した大きな技術である。そして、走る歓びと官能ももたらしてくれた。フィアットが調子のよかった時は、心地よくエンジンの回転数が高まり官能的なエキゾーストノートを発した。
電気自動車には、音と臭いはあまりないだろう。もしかすると、これからは、エキゾーストノートを人工的につけ加えたりする車がでてくるかもしれない。
スムースに回るエンジンのことを「まるでモーターのように回るエンジン」と称した時代もあった。でも、そんなエンジンは、きっとつまらないだろう。
CDからネット配信で音楽を楽しむ時代になったけれど、LPレコードが、若い人に支持されているという。ガソリンエンジンの自動車も、近未来の社会では、そんな風に希少価値を再評価されるようになるのだろうか。
あと10年か・・まあ、その頃にはもしかすると私は、免許返納を考えているかもしれないけれど。
#ガソリンエンジン #ハイブリッド
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