そんなことを感じていたせいか、今夜は久しぶりに昆布だしをとって、大根と鶏肉を煮た。このところ夕食の定番になっている大葉とミョウガと豆腐の白和えのようなものも作った。ちょっと調理が面倒な時のためにと昨日買っておいた出来合いのローストビーフもほんの少しだけお皿に加えた。あとは、焼売とおからとエベスとブロッコリーとモヤシ炒め。いつもよりは多少淡白な夕食だと思う。(でも、ついパンも食べてしまったけれど)
こんな風にブログに書くのも恥ずかしいような粗食である。しかし、優しく穏やかな夕食であったと思う。
穏やかな食事をすると、心も穏やかになるのではないかと思う。心と体が静かに整ったような気がした。モヤシを炒めたりしたけれど、お皿の油汚れも少なかった。
日本食は、味噌、しょうゆ、塩、お酢などで調理をするのが基本だ。そうすると、食器の汚れはほとんど水で流せる。あんなにべとべとした納豆でさえ水溶性である。肉を焼いたりミートソースなどをちょっと作っただけで、お皿の汚れは洗剤なしでは落ちなくなる。きっと体の中に入ってもお皿の汚れと同じだろう。体の中の汚れも、水で流せるような食べ物のほうが、多分少ないのではないか。
和・洋・中・エスニック・・・おそらく世界中で、日本人ほど様々なバリエーションの食事を組み合わせながら日常的に食べることのできる国民はいないのではないか?まあ、残念ながら洋風の食事が主流になって、煮物など家庭的な和食を食べる比率は下がっているだろうけれど。そんなことを考えながら、大根を煮ていた。
柔らかくなった大根煮を、細かく刻んで父に食べさせたら、「おっ!美味しい・・」と一言つぶやいた。優しい食事は、ちゃんと人に伝わるのかもしれない。
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