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2020年11月27日

時代を引っ張る力

ユーミンの「ひこうき雲」というアルバムを聞いたのは、大学生の時だった。
当時、大学で音楽クラブに入っていた私は、自分と同じ年の女性が、このリリカルな歌詞を書き、この新鮮なメロディーラインを作ったということに、衝撃を受けた。細野晴臣などバックのミュージッシャンの小粋な音作りにしびれた。
たぶん、様々なスタイルの音楽に囲まれて育ってきた現代の若い人にはピンとこないだろうけれど、ユーミンの音楽は、本当にそれまでになかったものであり、強烈に新鮮だった。
201127金スマユーミン.jpg
(TBSサイトより)
今夜のTBS「中居正広の金スマ」にユーミンが出演していた。私と同じ66歳。
以前も投稿したけれど、20代の時から一緒に人生を歩いているミュージッシャンというのは、稀有な存在だと思う。ユーミン、竹内まりや、山下達郎、サザン・・・みんな一緒に年を取ってきた。こんなにもすごい才能の持ち主たちの曲と共に、人生の様々な思い出を積み重ねてこれたことは、幸せなことだ。今日の番組を見ていても、「お母さんが聞いていたから」と言うコメントがあった。親子2代で聞いている、いや、3代にわたって聞いているという人も出始めているだろう。

ビートルズも50年の歴史だが、ユーミンたちも本当にすごい。そして、そんなアーチストと同時代に出会えたことは本当に幸せなことだと思う。

歌舞伎の勘三郎が好きだった。彼も同世代。20代の終わりから歌舞伎を見始めて、60代になって、勘三郎が勘九郎だった頃とか、勘三郎の息子が勘九郎を継いでいる今とか、そういうことを、自分が年を取っていくのと一緒に楽しむことが、歌舞伎のもう一つの面白さ、深みなんだなあとようやく実感できるようになった。先代のことを語るには、年を取らないとできないのだ。

普通の人間にも様々な人生がある。私にもそこそこドラマチックな人生がある。そこにアーチストの人生も寄り添ってくれている。
時代を引っ張る素晴らしいアーチストたちと一緒に生きてこられたことに、あらためて感謝!












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