中庭に勝手に生えてきていた草のひとつを、鉢に植え替えてみようと思っていたが、植木鉢の土には、水はけを良くする小さな石がたくさん混ざっていて選り分ける必要があった。
新聞紙の上に土をあけて手で石を拾ってみたが、やはり大変。そういえば味噌蔵にふるいがあったような気がして探してみたら、すぐに見つかった。早速試してみる。
ふるいなど使うのは、小学生以来だろうか?今では、ふるいと言っても、ピンと来ない人が多いかもしれない。昔は、農作物とゴミや土を選り分けることなどに使われていた。
歴史をくぐりぬけてきた道具というのは、優れている。あっという間に小石とゴミと土が選り分けられた。
後の掃除がやりやすく日が射して暖かい玄関で作業をしていたら、障子貼りの時と同じように、通りすがりのご近所の方が声をかけてくださる。日差しと同じようにのどかで暖かい町(笑)
前田利長や木曽義仲も通ったはずの旧北陸道沿いの古い小さな町の、古い家で、古いふるいを使って土を選り分けている。
そういえば、私も高校、大学とふるいにかけられ、会社に入る時もまたふるいにかけられてどうにか選別してもらったということになるかもしれない。それらのふるいには、とても感謝している。
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