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2020年11月04日

ナットキングコールのアメリカ

アメリカ大統領選挙の開票が始まった。音声を消したテレビを見るともなく眺めながらナットキングコールを聴いている。
201104ナットキングコール.jpg

優しい歌声と、心が暖かくなる曲が心地よい。私があこがれた豊かなアメリカンライフ。アンディウィリアムスショーを見ながら、素敵な暮らしに憧れたアメリカ。

そのアメリカが、投票結果によっては、暴動が起きる可能性があるということで、ホワイトハウス前には鉄のゲートが設置された。ニューヨークの目抜き通りのバーバリなどの有名店は、暴動に備えて店頭をベニヤ板でふさいでいる。異様な光景だ。
インタビュー番組でも、こんな異様な状況は見たことがない、と銃の打ち方の講習会に参加していた女性が語っていた。銃の売り上げが急増し、射撃講習会に参加する人も増えているという。
アメリカの分断などという生易しい次元ではない。私が憧れたアメリカの良識が見当たらない。素敵な大人が見当たらない。

この4年間、その下品な言動といい国際社会における傍若無人ぶりといい、思い付きの連続のような施策といい、挙句の果てにはコロナ対策における非科学的な対応といい、大統領としての良識と資質にかけるということを世界中にアピールし続けたトランプ大統領。(もちろん国内の経済政策などで多少の成果はあげたかもしれないが。)
にもかかわらず、米国民の5割ほどは、今でもトランプ氏を支持している。この数日、アメリカ国民の生の声を集めた特集番組をいくつか見ていると、熱狂的なトランプファンが多数いることにあらためて驚かされた。私の友人などは、アメリカ国民は、トランプのようなお馬鹿さんが好きなんだよ、そういう国民に似合う大統領なんだよ、と嘯いていたが、もしかするとそうかもしれぬ。
私は、もちろん、大嫌いなトランプ氏がホワイトハウスを立ち去ることを願っている。

曲が、”Smile” に変わった。
チャップリンが作曲しモダンタイムスで使われた名曲だ。

Smile through your heart is aching
Smile even though it’s breaking
When there are clouds in the sky,
You’ll get by・・・

さて、アメリカの人たちが、明るく笑うことのできる未来は来るのだろうか?
また素敵なアメリカが帰ってくることを心から祈っている。

#アメリカ大統領選挙  #ナットキングコール













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