ということで、作業にとりかかる。まずは、古い紙をはがす。私が実家に帰って来る前から替えてないはずだから、結構な年代物になっている。やはり意を決してトライして良かった。北陸の場合、11月はお天気が悪いから、障子貼りは、昔は夏から初秋にかけてのお天気の良い時の作業のではないかと思う。障子を外している間は寒いから、本当は、夏にやるのが良いのだろう。ともあれ、小一時間かけて紙をはがし、桟もきれいに拭いて、古い紙を取り除く。紙をはがすには、はがし用の液がある。これがなかなかのすぐれもので、桟にかけるとあっという間にはがれるが、やはりへばりついた紙を完全に取るには、爪ではがしたりするのだが、結構大変だ。私は、塗装をはがしたりするスクレーパーという鉄のへらのような道具を持っているのでこれを使いながらはがしていく。(この道具は1本あると障子貼り以外でも結構役に立つので、おすすめします。)
桟が乾くのを待ってから、いよいよ紙を貼る。障子貼りのこつのひとつは、のりを塗る前に最初に紙をころがして位置確認をしながら、最初の紙の端っこを桟にテープで仮止めしておくこと。これでのりを塗り終わったところで転がした時に位置がずれるのをかなり防げる。(これは、写真を撮れなかったのでご容赦。たいていの障子紙の説明書にも書いてあります)
そして、もうひとつのポイントが、カッターだ。不要な部分の紙をカットする際に、普通に紙をカッターできる感覚でやると、障子紙には、強度を上げるために繊維がたくさん入っているから、それが引っ張られて、紙が破れてしまう。先が半月状になっている障子専用のカッターは、やはり優れていて、これを揺らすように押しながら切っていくと比較的失敗が少ない。でも、馴れが必要なので、何度か失敗して涙をながす必要があるだろう。
今回の障子戸は、引き手にあたる部分があって、逆向きから紙を貼る作業があるので多少手間がかかったが、3時間半ほどで作業完了。障子戸を戻して霧吹きで水をかけたら、もう父が帰ってくる時間の30分前だった。しかし、障子をきれいにするとやはり明るくなるし気持ちが良い。次のデイサービスの日に、また頑張ってもう一枚作業をするとしよう。
ところで、前回別の部屋の障子紙を貼り替えた時もそうだったが、普段やらない姿勢で作業をするせいで、今回もまた軽い腰痛が起きてしまった。私の場合、障子貼りには腰痛がつきものなのだ。やれやれ。
#障子貼り
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