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2020年10月06日

介護食という食事

今朝は、介護関連の団体の担当が来訪した。その方に、父の食事の状況を説明しながら、きざみ食など高齢者向けの食事作りということは、つくづく奥が深いものだなと考えていた。
その担当者に、父に食べさせている食事の写真を見せながら内容を説明したら、「すごいですね」、と感心された。
歯が悪くなり、飲み込む力も落ちた高齢者には、きざみ食とか、ミキサー食といった細かくした食事を食べさせる。しかし、ミキサー食をおいしく作ろうと思ったら、食材ごとにミキサーにかけないとたぶん美味しくないと思う。施設などでは、ひとまとめにミキサーしてしまうだろう。でも、そうしないと大変な作業になる。ミキサーの後片付けなどが面倒なこともあって、私は、「きざみ」「おろし器」「すり鉢」でやっている。
トマト、キャベツ、レタスなどの生野菜は、細かく刻んでいる。みじん切りをしてから包丁でさらにたたいて、ほとんどミキサー食くらいに細かくする。なめろうを作るくらいの感じだ。キュウリもおろして出す。それから、「つぶす」=マッシュだ。ここ数日、父はカボチャのマッシュを喜ぶので毎食出している。里芋煮もマッシュして出す。挽肉の煮物でさえ、時々飲み込めずに出したりするので、さらにすり鉢で擦ってから食べさせている。アボカドのマッシュも時々食べさせる。
201006介護食DSC_0044.JPG

そんなわけで、最近は、スーパーで買い物をしながら、どうやったら食べやすく出来るか?などとイメージをしながら野菜などを見ている自分に気づく。
そんな風にあれこれ考えていると、介護食と言うのは、もっと愛情を持って工夫すれば、いっそう美味しく楽しくなるのではないか?と。

写真の通り、寝たきりになった今でも、父の夕食には、盃に2杯程度の酒を飲ませている。「旨い、旨いなあ・・」と、嬉しそうに喜ぶ父の笑顔のせいで、私はこんな風に、自宅介護という余計な苦労を背負いこんでいるのだろう。しかし、たとえ介護食であっても、それは単なる栄養補給だけでなく、やはり少しでも美味しく楽しむべき「食事」なのだから。

#介護














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