「こうしたショックな出来事の裏で、何時も大事な法律が通されてきたからです」と明かす。
例えば政府は3月、殺傷能力の高い戦闘機の輸出に踏み切った。
日本は「平和主義」の精神から、武器輸出三原則に基付いて事実上の全面禁輸が基本だったが安倍内閣で方針転換。
「憲法の精神を守ると言う原則を捻じ曲げてしまったんです」
岸田内閣も路線を継承し、昨年末に防衛装備移転三原則と運用指針の改定を閣議などで決定した。
「戦争を知らない世代の国会議員は憲法改正や武器輸出を進め乍ら、食料や水道、通信インフラを外資へ開放し、日本の安全保障を脅かしている」と堤さん。
「刻々と戦争前夜に似てくる現状を、戦争を知る世代と、これからの社会を担う若い世代の両方に読んで、知って欲しかったから」と理由を語る。
堤さんは地方自治法の改正も地方分権に逆行すると強く警鐘を鳴らす。
「新型コロナウイルス禍では、山梨県が飲食店の経営を支える為の独自の制度を作りました。
国からの指示権を強化する事で、そうした地方の裁量が制限される懸念があります」
「国や社会の動きを見る中で、何か可笑しいなと違和感を覚えたら、立ち止まって考えて欲しい。
そうすると、社会への注意の向き方が変わってきます」と堤さん。
自身、情報収集する際は同じテーマについて立場の異なる著者が書いた本を複数読む事で理解を深めると言う。
「ネットでは事実が歪められて伝えられる事もある。自分で調べて考える『知力』が、これから自分と国を守る為に最も大切になるでしょう」
国際ジャーナリスト 堤 未果さん
愛媛新聞 文化から
立場の異なる著者が書いた本を複数読む事で理解を深めるらしい。
知力、大切らしい。
自民党政府には違和感を感じる。
戦争前夜に似るらしい。
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image