こうした対応の背景には、自民党の驕りがあると思う。
安倍元首相は選挙で勝ち続け「1強体制」を築いた。
官僚が官邸の顔色を窺い、財界やメディアも靡いた。
検察人事への介入などで批判を浴びたが、打撃とはならなかった。
数の力に依存すれば何をしても平気だと言う空気が組織内に充満しているのではないか。
今は次期首相候補とされる人たちまで何も言わない。
自民党政治に競争がなくなってしまった。
リーダーシップも乱れている。
一方、岸田首相は「火の玉になる」とか発する言葉は強いが、実態がまるでない。
目先の支持率を上げる事しか考えていない様に映る。
外交だって、安定した政治の中でこそ成果を上げられる。
裏金事件の発覚以上に、事後対応において彼らの無責任さ、開き直りが露呈したダメージは大きい。
これを機に旧態依然とした自民党政治を一掃し、健全な競争に基付く政治を実現すべきだ。
田中 均さん 元外務審議官 1947年京都市生まれ。
外務省アジア大洋州局長として小泉氏訪朝に尽力。 日本総研国際戦略研究所理事長を経て特別顧問。
愛媛新聞 裏金国会を問うから
言う通り、自民党を一掃し、健全な政治を実現した方が良い。
自民党の驕りをなくすには、自民党をなくすしかない。
そう思う。
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