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一級建築士の勉強をしてみた5

7月24日は1級建築士(学科)の試験日であった。

もちろん私も受験した。難易度としては普通〜少し難しいといった所だと思う。計画と施工の問題が幅広い知識を問われる出題内容だった。

試験会場から家に帰る前に、総合資格学院の採点サービスに登録したところ、108点という結果が返ってきた。何点が足きりラインか分からないが、合格に近いと思う。

※追記: この年の合格基準点は87点であったため問題なく合格できた。

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以下、考察

全5回の長い記事になったが、建築士試験は独学でどこまでやれるのかの実験であった。かかった費用はいつもの通り最後に書いてあるので参考にしていただきたい。

・学習期間及び学習時間

最初に書いておくと、必要学習時間は決まっていない。

精神論になるので割愛するが、学習時間や期間で実力は測れない。私自身、偉そうな事を言ってるなーと思うが、皆さんも思い当たる節は無いだろうか。

 例えば、「根性で合格1級建築士」の著者、大賀信幸氏は20日ぐらいで合格したそうである。(関係ないが、大賀信幸氏のコラムは最高に面白い。)

ちなみに私は今年の5月末から始めたが、本気でやれば1~2ヶ月ぐらいで本試験を通過するレベルに到達するのは余裕だと思う。実際、私も6週間目からは模試で全体の上位5%程度に入っている。

割愛に隠された深い精神論を想像しながら勉学に励んで欲しい。


・教材について

これは合格に向かう必要十分の教材を私なりに考えた結果である。

 必須 : 総合資格学院の過去問スーパー7
 不要 : 厳選問題集(日建学院、総合資格両方)

 有ると良い:1級建築士に面白いほど受かる本

以上である。

残念ながらテキストは資格学校のテキストが一番分かりやすいと感じた。(非売品)
テキストは本試験でほとんど役に立たないが、「心の拠り所」なので出来るだけ簡単で、
かつ、ある程度、理解した気分になれる解説をしてある物が良い。

オークションで過去の物を買うか、知人からもらうのが良いだろう。
ちなみに毎年ほぼ同じ内容(新年度の過去問の解説が追加されている程度)らしいので
過去問題集とあわせて使えば不足分は問題ないだろうと思われる。


・学習法について

基本 : 計画、設備、構造、施工は過去問を全て暗記するとよい。

計画 : テキストを一通り読んで問題を暗記。あとは天命を待つか計画の事例を調べる。

設備 : テキストを一通り読んで問題を暗記。ほぼ過去問なので暗記力次第。

法規 : テキストを見ても法規は全くできないが、問題を繰り返すと早く引けるようになる。(私は最初、信じていなかった。)そのうち問題を見た瞬間に開くべきページが分かる位になってくるので、自作のインデックスもチマチマ作る必要は無い。

構造 : 構造力学はやってみると実際は非常に簡単なので理解しようという心が大切。効率を求めるなら計算問題は捨ててもかまわないハズなのだが、あまり精神的に良くない。半端な学習ではかえって何の役にも立たなかったりする。

施工 : 最近の問題傾向がさっぱり分からない・・・。暗記で半分取れるのでは?

分からないなりにやっていると、そのうち出題者の意図が読めるようになってくる。


※なぜこのような結論に至ったのか。

過去問を繰り返すと問題を読む力が鍛えられ、テキストにより応用力が備わるという感じだろうか・・・テキストの内容が各社違うように、建築士は学習範囲がとても広い。

全てを覚えることは不可能なので重要なところを暗記するのが大事である。
重要なところ=過去問題。と、言うわけで不安に負けずに粛々と過去問を2ヶ月ぐらい続ければ合格は間違いない。誘惑に負けて過去問以外を勉強してしまうと思うが、応用力としてはそれぐらいで十分ではないだろうか。

まあ、他のサイトでも全く同じことが書かれていると思う。(ココとか↓)
http://www.19get.com/user_19get/news/detail.jsp?intSuccSeq=351

私も最初は信じていなかった。が、その通りだと今は思っている。


・試験の前には実力の確認をする(模試)


今回の本試験の結果と、日建学院で受けた公開模試の結果はおおよそ合致しており、「模試の結果は良かったが本試験では駄目だった。」という様な事は無かった。目安として捉えると良いと思う。


・本番前は何をするべきだろうか

勉強せずに回りの頑張ってる姿をのんびり眺めている。直前に覚えようとするとインプットとアウトプットがごちゃごちゃになり、最悪の結末を迎える。
学生を眺めながら若いころの思い出に浸るのも良いだろう。

この、本試験の前ほど大事な時間は無いと思う。
精神を落ち着かせ、脳をアウトプットに専念させるべきだろう。



以上が、今回の実験のまとめである。

かかった費用は以下の通り
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・資格学校(非売品)テキスト10000円
・一級建築士(受験)学科総合対策3340円 計画設備は割愛気味。字が小さい。
・過去問スーパー72850円 ※必須
・学科厳選問題集(総合資格)3300円 不要であった。
・学科厳選問題集(日建学院)3000円 暇つぶしに使える。1ページで1答形式
・建築士法令集 2800円×2冊 プロは2冊持っていく・・・(あまり居なかった) 
・受験申し込み費用 19700円
・模試受験費用、雑費 15000円
・昔、興味本位で買った教材等 10000円ぐらい 

計   約75000円
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ちなみに学科を合格しても製図試験が残っている。製図学校に通うと30万くらい。お金がかかるがその分良い事がある・・・のかは分からない。

皆さんもぜひ挑戦して欲しい。

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・バックナンバーは以下のリンクから。
一級建築士の勉強(学科編)1
一級建築士の勉強(学科編)2
一級建築士の勉強(学科編)3
一級建築士の勉強(学科編)4

学科編 後記(考察)

一級建築士の勉強(製図編)1
一級建築士の勉強(製図編)2
一級建築士の勉強(製図編)3
一級建築士の勉強(製図編)4
一級建築士の勉強(製図編)5

製図編 後記(試験結果および考察)







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