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2017年11月13日
アメリカ人の医療費に対する悩み アメリカに旅行するときは保険に入りましょうね
おはようございます!
2018年3月11日(日)に金沢で
第12回消化管先進画像診断研究会 (GAIA)
を開催します!!
大腸CT検査についてはもちろん、
AI、AR(オーグメンティッド・リアリティ、拡張現実)、
大腸がん検診、そして大腸カプセルといった豪華な会になりますよ!
http://gaia.kenkyuukai.jp/event/event_detail.asp?id=25158
PubMedから、今日のつぶやき − 111 −
The $2.7 Trillion Medical Bill
長く続いたニューヨークタイムズの2013年の記事ですが、
いよいよ今日で最終となります。
ニューハンプシャー州にで自営業を営むメイヤーさんは、初めて大腸内視鏡検査を
受けた19ヵ月後に内視鏡医から手紙を受け取りました。
手紙には「前回の内視鏡記録から、あなたは内視鏡検査による経過観察が必要です。
予約の手続きを進めて下さい。
予約できない場合にはその理由をお知らせください」とありました。
確かに初回の内視鏡検査ではポリープを一つ認めていましたが、
ガイドラインではそんなに短期間で受ける必要はないと記載されているのにです。
メイヤーさんはインタビューに答えています。
「ドクターは素晴らしい。
でも医療費の高騰が問題ですね。
コンピュータで自動作成される次回検査の案内が、
また5,000ドルの検査を受けるよう言うんですよ。
実に奇妙なことだね。」
(記事の注釈)
記事の中で、少量のプロポフォールの使用による中程度の鎮静を進める記述がありました。
2009年、プロポフォールの過剰投与によるマイケル・ジャクソンの死亡事故以来、
消化器医は訴訟を恐れ、さらに一層プロポフォールの使用に慎重になっています。
以上になります〜
論文と異なり、新聞記事ですので、
だいぶ意訳があります。
気になる方は是非、原文をご参照ください〜
かなり長いシリーズとなりましたが、本日でおしまいにしますね。
個人的に面白かったというご連絡を多く頂いて感謝しています。
お気をつけいただきたいこととして、今回の記事は2013年とだいぶ古い内容です。
また、私の渡米期間も2007年から2011年秋まででしたので、
現状のアメリカの医療環境と異なる可能性があります。
異なる可能性がある点については、
責任取れませんのでどうぞご容赦ください。
以前も紹介しましたように
医療の価格コムみたいな会社も登場しています。
だいぶ状況が変わっているかもしれません。
なお、私がアメリカに滞在していた際、オバマケアの導入前でしたが、
マサチューセッツ州ではオバマケアに準じた内容の保険制度を全国に先駆けて
導入しました。
保険に入っていないと、企業もその本人にもペナルティがいくんですよ。
当時、だいぶ話題になっていました。
アメリカは州によってかなり異なるんですよね。
州の中でも、町によって住民の層が大きく変わります。
自分は治安のよい地域に住んでいましたので、
周囲には健康意識が高く、自己管理できている方が多かったです。
一方で、急な病気で電話で予約しても1月後しか受診できず困った経験もあります。
自分は幸い医師ですし、年齢的にもまだ若かったので
日本から持ち込んだ薬も駆使するなどして大事には至りませんでした。
ブルークロス・ブルーシールド
のたくさんあるプランから中の上くらい(日本人らしいですよね笑)
の保険プランにはいっていてこれでしたから、
大変ですよね。
アメリカに旅行される際には、旅行保険に入っておくことをおすすめします。
一方、日本のお気軽なコンビニ受診はアメリカとは逆の
弊害をきたしているようにも感じます。
今回、取り上げた記事が
医療制度のあり方について考えるきっかけになりましたら幸いです。
次回は、最新文献を紹介する予定です。
お楽しみに。
それでは、また。
ご注意)必ずしも記事の内容をすべて網羅している情報ではございません。詳細にご興味の方は原文をご確認ください。つぶやきは正確な情報発信を心がけますが、その内容を保証するものではないことをどうぞご了承ください。
原文
http://www.nytimes.com/2013/06/02/health/colonoscopies-explain-why-us-leads-the-world-in-health-expenditures.html?pagewanted=all
★★重大ニュース!!━━━━━━━━━━━━━━━
日本消化器がん検診学会とGAIAの共催で実施した
「大腸CT検査の実態全国調査【臨床研究 GAIA-03】」
が放射線領域の代表的なジャーナル
「European Radiology(2016 Impact Factor: 3.967)」
に掲載されました!!
https://link.springer.com/article/10.1007/s00330-017-4920-y
PubMedにも掲載済みですよ
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28674967
委員の先生方に大変」ご尽力いただきました。
ご協力いただいた施設の医師や技師の皆様にも感謝です!
皆さま、本当にありがとうございました!!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★★
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大腸CT検査のポイント集
毎日のつぶやきを経て増えていきますね。
<適応>
・閉塞性大腸がんに対して大腸CT検査は有用だが、手技に工夫が必要。
・完全閉塞症例には「PET/CT colonography」。
・内視鏡の検査待ちの日数を減らす役割もあり。
<検診>
・検診目的の大腸CT検査が保険でカバーされることで
大腸CT検査による検診受診率は735%増加した。
・検診目的の大腸CT検査が保険でカバーされることで
大腸内視鏡検査による検診受診率は38%増加した。
・腸管外病変診断による利益・不利益バランスには注意が必要。
<腸管前処置>
・内視鏡後にガストログラフィン30mLを服用したら約4時間後に大腸CT検査をしよう。
・自動送気装置の使用は穿孔頻度を下げる。
<腸管拡張>
・右側臥位は最適な腸管拡張を得るためのベストポジションである。
・炭酸ガス自動送気装置は良好な腸管拡張を得るのに有用である。
・ブスコパンは腸管拡張の改善に寄与しない。
・自動送気装置の使用は穿孔頻度を下げる。
<読影>
・読影の飛ばしすぎは読影精度を下げるので要注意。
・トレーニングを積めば、都市部の病院でなくとも高い精度の検査が可能。
・検診目的の大腸CT検査は有症状者に対する大腸CT検査よりも、病変をみつけづらく読影には注意が必要。
<診断>
・C-RADSにおけるC1の5-10年の検査間隔は妥当
・大腸CT検査の中間期癌の頻度は非常に低い(0.1%、2/1429)
・便潜血陽性後から内視鏡を受けるまでの期間が10ヶ月以上になると大腸がん全般・進行がんのリスクが高まる。
<受診者の受容性>
・患者さんの苦痛度は炭酸ガス自動送気装置の使用やブスコパンの使用は影響しない。
<偶発症>
・閉塞性大腸がんでは穿孔のリスクが高くなるので注意しましょう。
・術前検査目的の大腸CT検査の穿孔率は0.028%。
・検診目的の大腸CT検査の穿孔率は0.003%。
・精検目的の大腸CT検査の穿孔率は0.014%。
・穿孔率は術前検査目的に比べて検診目的で有意に低い。
・穿孔症例の81%では外科治療が不要。
・自動送気装置の使用は穿孔のリスクを低減する。
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■読影トレーニングに関して重要なお知らせです。■
ここ数年、ボランティアで読影トレーニングを行ってきましたが、自身の業務が膨大になってきたこともあり、残念ながら永続的に続けることは困難な印象です。
一方で、学会で認定制度の設立に向けた動きが活発化してきました。
そこで申しわけありませんが、読影トレーニングの個人的な実施は今年一杯までとさせていただきたいと思います。。
トレーニングのレポートの受付と解答送付は今年一杯までとさせていただきます。
何卒、ご理解のほどよろしくお願い致します。
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に掲載されました!!
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https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28674967
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皆さま、本当にありがとうございました!!
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<検診>
・検診目的の大腸CT検査が保険でカバーされることで
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<腸管前処置>
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<腸管拡張>
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<読影>
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<偶発症>
・閉塞性大腸がんでは穿孔のリスクが高くなるので注意しましょう。
・術前検査目的の大腸CT検査の穿孔率は0.028%。
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タグ:アメリカ人の悩み