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2019年09月10日

大腸CTアカデミア 大腸がん検診の情報としての定量的情報(定量的モジュール)

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PubMedから、今日のつぶやき − 563 −


Schwartz PH, et al. Providing Quantitative Information and a Nudge to Undergo Stool Testing in a Colorectal Cancer Screening Decision Aid: A Randomized Clinical Trial. Med Decis Making 2017 Aug;37(6):688-702.



それでは
論文「便潜血検査による大腸がん検診受診の意思決定を補助する
定量的情報とナッジの提供:ランダム化臨床試験」
のご紹介です。

与えられる大腸がん検診の情報
下記にランダム化

(a)定量的情報(定量的モジュール)
(b)便潜血検査受診を促すナッジ(ナッジモジュール)
(c)基本情報のみ(定量的モジュールもナッジモジュールもなし)
(d)定量的モジュールとナッジモジュールの両方。

今回は(a)の定量的情報の続きです。

【定量的情報(便潜血検査)】

Appendix 定量的モジュール(便潜血検査)のスライド
(ラインコミュニティ限定で配信しました)

<スライド1枚目>

次は便潜血検査についてみてみよう。

<スライド2枚目>

毎年、便潜血検査を受けることで
あなたが大腸癌で死亡するリスクは
3%から0.6%に低下する。

これは1000人のうち大腸癌で死亡する人が
30人(見にくいですが赤線の囲い部分)から
6人(赤部分の人)に減ることを意味する。

<スライド3枚目>

便潜血検査で陽性になった場合には
内視鏡検査を受ける必要がある。

便潜血検査を受けた1000人のうち
50人ほどが陽性となり
内視鏡検査を受ける必要性が生じる。

<スライド4枚目>

大腸内視鏡検査も便潜血検査も
大腸癌による死亡のリスを低減できる。

何れの検査も受けない1000名のうち
30名は大腸癌で死亡するが
毎年、便潜血検査を受けることで死亡する人は6人に減るし
10年に1度内視鏡検査を受けることで死亡する人は4.6人に
減少する。

(感想)
定量的情報による説明を受けることで
確かに大腸検査を受ける必要性が
具体的に伝わってきますね。

スライドも分かりやすいと思います。

それでは、また。


原文
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28398836

ご注意)必ずしも論文の内容をすべて網羅している情報ではございません。詳細にご興味の方は原文をご確認ください。つぶやきは正確な情報発信を心がけますが、その内容を保証するものではないことをどうぞご了承ください。







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2017年の春から予告しておりましたように、
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プロフィール
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大腸の専門家 ナガイチ
大腸を専門に外科、内視鏡、画像診断のキャリアがあります。               経歴のご紹介:               1996年 国立医学部医学科卒業。       1996〜2007年 消化器外科、内視鏡医として従事。                    2007〜2011年 ハーバード大学 医学部 放射線科、マサチューセッツ総合病院に留学。 2009年〜国内のナショナルセンターに外来研究員として併任。               2011年 帰国し内視鏡医として従事。     2015年〜国内のナショナルセンターに常勤勤務。 2019年〜某国公立大学医学部医学科の特任教授として働いています。                  資格: 外科認定医・認定登録医、消化器内視鏡認定医・専門医・指導医、消化器病専門医、H. pylori(ピロリ菌)感染症認定医、消化器がん検診認定医、胃腸科専門医・指導医、アメリカ消化器内視鏡学会(American Society for Gastrointestinal Endoscopy) 国際会員、アメリカ消化器病学会(American College of Gastroenterology) 国際会員                    どうぞよろしくお願いいたします。              ご注意)個人的な病状に関するご相談、診療に準じるご相談にはお答えできませんので、何卒、ご容赦ください。
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