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2019年05月23日

大腸CTアカデミア 鋸歯状病変SSA/Pに関するナチュラルヒストリーや悪性化のポテンシャルは分かっていない

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
JDDW 2019が神戸で11月21日(木)〜24日(日)に
開催されます。

第57回日本消化器がん検診学会大会の会長は
松島病院大腸肛門病センター 松島クリニックの
鈴木康元先生です。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★





PubMedから、今日のつぶやき − 487 −



Pickhardt PJ, et al. Volumetric growth rates of sessile serrated adenomas/polyps observed in situ at longitudinal CT colonography. Eur Radiol 2019 Feb 11. [Epub ahead of print]





それでは
論文「大腸CT検査の経時的観察による鋸歯状病変SSA/Pの成長速度」
のご紹介です。

【背景】
1例報告を除いては、SSA/Pに関する
本当のナチュラルヒストリーや
悪性化のポテンシャルは分かっていない。

SSA/Pの癌化の進展はより早いという主張もあるが
緩慢だと主張する意見もある。

SSA/Pからの発癌(serrated pathway)した病変は高齢者に多くみられ
(Fig 1 ラインコミュニティ限定で配信しました。
 出典 Gastroenterological Endoscopy 2013;55:1787-95)
大きなSSA/Pにおける高度異形成や浸潤癌の比率は
同じサイズの一般的な大腸腫瘍よりも低い。

しかしながら、最近までこうした右側結腸のSSA/Pは
認識されてこらず、しばしば見逃されてきた。
そして、中間期癌や見落とし癌として
扱われてきた。

(感想)
放射線領域の先生や技師さんにとっては
認知度が比較的低いSSA/Pです。
大腸CT検査の第1人者のピッカード先生は
ここに光を当てましたね。

今後、認識を高めていく必要があると思います。

それでは、また。


原文
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/30741343

ご注意)必ずしも論文の内容をすべて網羅している情報ではございません。詳細にご興味の方は原文をご確認ください。つぶやきは正確な情報発信を心がけますが、その内容を保証するものではないことをどうぞご了承ください。



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大腸の専門家 ナガイチ
大腸を専門に外科、内視鏡、画像診断のキャリアがあります。               経歴のご紹介:               1996年 国立医学部医学科卒業。       1996〜2007年 消化器外科、内視鏡医として従事。                    2007〜2011年 ハーバード大学 医学部 放射線科、マサチューセッツ総合病院に留学。 2009年〜国内のナショナルセンターに外来研究員として併任。               2011年 帰国し内視鏡医として従事。     2015年〜国内のナショナルセンターに常勤勤務。 2019年〜某国公立大学医学部医学科の特任教授として働いています。                  資格: 外科認定医・認定登録医、消化器内視鏡認定医・専門医・指導医、消化器病専門医、H. pylori(ピロリ菌)感染症認定医、消化器がん検診認定医、胃腸科専門医・指導医、アメリカ消化器内視鏡学会(American Society for Gastrointestinal Endoscopy) 国際会員、アメリカ消化器病学会(American College of Gastroenterology) 国際会員                    どうぞよろしくお願いいたします。              ご注意)個人的な病状に関するご相談、診療に準じるご相談にはお答えできませんので、何卒、ご容赦ください。
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