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2019年01月24日

大腸CTアカデミア 回盲弁の平均CT値は!?








PubMedから、今日のつぶやき − 410 −

Yitta S, et al. Characterization of normal ileocecal valve density on CT colonography. J Comput Assist Tomogr 2006;30(1):58-61.




1月もすでに後半ですね。
引き続き、全力で駆け抜けたいと思います!


それでは、
論文「大腸CT検査における正常回盲弁像の特長」
のご紹介です。


【アブストラクト】

主観的評価は回盲弁の脂肪成分と軟部組織成分の
組成程度で評価した。

Fig. 1
コミュニティ限定で配信しました。

A. 低CT値で均一な回盲弁
B. 低CT値で不均一な回盲弁
C. 高CT値で不均一な回盲弁
D. 高CT値で均一な回盲弁

回盲弁の平均CT値は
-26.3 ± 14HU
レンジ:-60.1〜18.3HU

回盲弁の脂肪組成は
年齢や体脂肪と関連がなかった。

主観的評価は
「低CT値で不均一な回盲弁」と
「高CT値で不均一な回盲弁」が
大部分をしめ、
低CT値で均一な回盲弁は6.1%に過ぎなかった。

本研究から回盲弁は
多様なCT値をとることが分かり、
内部CT値からだけでは
回盲弁とポリープや腫瘍との鑑別は
難しいといえる。

(感想)
回盲弁の同定はなかなか
厄介でもありますね。
終末回腸とのつながりで
同定したとしても、回盲弁上
あるいは回盲弁と連続する
腫瘍性病変との鑑別は難しいです。

これが大腸CT検査診断における
ピットフォールとなる理由です。


それでは、また。

原文
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/16365573

ご注意)必ずしも論文の内容をすべて網羅している情報ではございません。詳細にご興味の方は原文をご確認ください。つぶやきは正確な情報発信を心がけますが、その内容を保証するものではないことをどうぞご了承ください。


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大腸の専門家 ナガイチ
大腸を専門に外科、内視鏡、画像診断のキャリアがあります。               経歴のご紹介:               1996年 国立医学部医学科卒業。       1996〜2007年 消化器外科、内視鏡医として従事。                    2007〜2011年 ハーバード大学 医学部 放射線科、マサチューセッツ総合病院に留学。 2009年〜国内のナショナルセンターに外来研究員として併任。               2011年 帰国し内視鏡医として従事。     2015年〜国内のナショナルセンターに常勤勤務。 2019年〜某国公立大学医学部医学科の特任教授として働いています。                  資格: 外科認定医・認定登録医、消化器内視鏡認定医・専門医・指導医、消化器病専門医、H. pylori(ピロリ菌)感染症認定医、消化器がん検診認定医、胃腸科専門医・指導医、アメリカ消化器内視鏡学会(American Society for Gastrointestinal Endoscopy) 国際会員、アメリカ消化器病学会(American College of Gastroenterology) 国際会員                    どうぞよろしくお願いいたします。              ご注意)個人的な病状に関するご相談、診療に準じるご相談にはお答えできませんので、何卒、ご容赦ください。
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