2018年11月16日
大腸CTアカデミア 自施設の検査レベルがどの程度の位置にあるのか、追加撮影の頻度は目安になる
★★第14回GAIA!!━━━━━━━━━━━━━━━
第14回GAIAを今年3月10日(日)に東京で開催します。
当番世話人: 野津 聡先生(埼玉県立がんセンター)
各分野のオピニオンリーダーの先生方のご講演が聞けます!!
皆様のご参加をお待ちしております。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★★
PubMedから、今日のつぶやき − 367 −
Buchach CM, et al. Performing an additional decubitus series at CT colonography. Abdom Imaging 2011;36(5):538-44.
それでは、論文
「大腸CT検査における3体位目の追加撮影」
をご紹介します。
【考察】
本研究の目的は、一般に明らかさにされていない3体位目の
追加撮影の頻度を明らかにすること、
そして追加撮影が必要となりやすい因子について評価することである。
追加撮影の頻度は、適切な検査を実施するための必要性と
検査時間や被ばく線量の制限とのバランスが影響する。
ローカルな経験データに基づくが、今回の調査結果が
病院ごとに比較する材料になりえることを期待している。
今回の結果が、大腸CT検査導入間もない施設の
技師のトレーニングやフィードバックに役立つだろう。
放射線科医がオンラインで指示できる施設では、
追加撮影の頻度を10%以下に抑えることが可能であろう。
しかし、放射線技師が判断しなければならない場合には、
追加撮影の頻度を10%以下に抑えるのは必ずしも容易ではない。
とくに、内視鏡挿入不能例における大腸CT検査では、
大腸の走行が複雑であったり、大腸長が長かったり、
あるいは憩室疾患があったりなど、
追加撮影が必要となる場合が多い。
最終的には腸管拡張不良による検査不良例は1%以下になったが、
それには追加撮影が貢献していた。
(感想)
自施設の検査レベルがどの程度の位置にあるのか、
標準的な到達すべきレベルが示されないと、
検査の質は向上しませんし、検査の質の担保も難しいですね。
レベルを評価する指標としては、偶発症、検査陽性率、
陽性適中率、そして今回取り上げた追加撮影の頻度や検査不良率
などが挙げられます。
こうしたデータは大変貴重で、日本からも出していくデータだと考えています。
今日はこのあたりにします。
それでは、また。
原文
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21184064
ご注意)必ずしも論文の内容をすべて網羅している情報ではございません。詳細にご興味の方は原文をご確認ください。つぶやきは正確な情報発信を心がけますが、その内容を保証するものではないことをどうぞご了承ください。
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ライン参加者の皆様も過去の記事を読むのに便利ですよ〜
☆☆大腸CT検査ってなあに? 〜大腸がんをへらせるの?〜☆☆
Q&A方式で、一般の方の素朴な疑問に答えます!
ご質問もお待ちしています。
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メリット
・画像が共有できる!
・最新の情報を入手できる。
・仲間と意見を交換できる。
・待ち時間に気軽にみられる。
・配信されたことがすぐに分かる。
☆彡 入会希望の方はご連絡下さい
【95名の仲間がいるよ!】
(恐れ入りますが、ラインコミュニティは医療関係者の方に限定させていただいております)
■読影トレーニングに関して重要なお知らせです。■
ここ数年、ボランティアで読影トレーニングを行ってきましたが、
自身の業務が膨大になってきたこともあり、
残念ながら永続的に続けることは困難となりました。
2017年の春から予告しておりましたように、
ボランティアによる読影トレーニングの実施は
2017年末で終了いたしました。
何卒、ご理解のほどよろしくお願い致します。
●お願いとお断り●
本ブログの無断転用および複製を禁止いたします。
著者に無断で各種メディアに貼り付ける
などの行為は著作権違反となります。
読者の皆さまの大腸検査に対する知識のお役に立ちましたら幸いです。
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をご紹介します。
【考察】
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そして追加撮影が必要となりやすい因子について評価することである。
追加撮影の頻度は、適切な検査を実施するための必要性と
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しかし、放射線技師が判断しなければならない場合には、
追加撮影の頻度を10%以下に抑えるのは必ずしも容易ではない。
とくに、内視鏡挿入不能例における大腸CT検査では、
大腸の走行が複雑であったり、大腸長が長かったり、
あるいは憩室疾患があったりなど、
追加撮影が必要となる場合が多い。
最終的には腸管拡張不良による検査不良例は1%以下になったが、
それには追加撮影が貢献していた。
(感想)
自施設の検査レベルがどの程度の位置にあるのか、
標準的な到達すべきレベルが示されないと、
検査の質は向上しませんし、検査の質の担保も難しいですね。
レベルを評価する指標としては、偶発症、検査陽性率、
陽性適中率、そして今回取り上げた追加撮影の頻度や検査不良率
などが挙げられます。
こうしたデータは大変貴重で、日本からも出していくデータだと考えています。
今日はこのあたりにします。
それでは、また。
原文
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21184064
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