2018年11月12日
大腸CTアカデミア ピッカード先生たちは早期から大腸CT検査のピットフォールを検討していた!
PubMedから、今日のつぶやき − 363 −
Buchach CM, et al. Performing an additional decubitus series at CT colonography. Abdom Imaging 2011;36(5):538-44.
それでは、論文
「大腸CT検査における3体位目の追加撮影」
をご紹介します。
【方法】
背臥位・腹臥位の撮影を行った後、
CT撮影技師によって、追加撮影の是非が
2体位の撮影状況により迅速に決められる。
3体位目(側臥位)の撮影を行う主なクライテリアは
背臥位・腹臥位の2体位で、大腸の同じ部位の内腔が完全に
あるいはほとんど空虚になっている場合である。
Fig. 1
(ラインコミュニティ限定で配信しました)
背臥位・腹臥位のS状結腸の拡張が不完全で診断できないため
3体位目の側臥位撮影が追加された60歳の女性患者症例。
(A)(B)背臥位画像、S状結腸が完全に空虚である。
(C)(D)腹臥位画像、多少改善しているもののなお不完全な拡張である。
この画像所見を受けて、CT撮影技師は3体位目の右側臥位撮影を実施した。
(E)(F)
良好なS状結腸の拡張が得られ、診断を可能とした。
(G)仰臥位のスカウト像ではS状結腸の拡張不良は捉えられない。
このことから、2Dのアキシャル像をシネモードで観察する必要がある。
多くの場合、拡張不良はS状結腸での生じる
(感想)
この論文が出たのは2011年です。
ピッカード先生たちのグループは、この頃から
大腸CT検査のピットフォールを検討し、
対策を科学的に検討されていたんですね。
素晴らしいことはどんどん真似をしたいものです。
今日はこのあたりにします。
それでは、また。
原文
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21184064
ご注意)必ずしも論文の内容をすべて網羅している情報ではございません。詳細にご興味の方は原文をご確認ください。つぶやきは正確な情報発信を心がけますが、その内容を保証するものではないことをどうぞご了承ください。
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