2018年10月31日
大腸CTアカデミア 大腸ステント留置後の大腸CT検査の不適切検査例は少ないよ!
PubMedから、今日のつぶやき − 355 −
Cha EY, et al. CT colonography after metallic stent placement for acute malignant colonic obstruction. Radiology 2010;254:774-82.
それでは
論文「閉塞性大腸がんに対するステント留置後の大腸CT検査」です。
考察をかいつまんでご紹介します。
【考察】
大腸ステント留置後の大腸CT検査の不適切検査例
(C-RADSでいうところのいわゆるC0ですね)は6%であり、
一般的な検診者を対象とした場合の頻度1.1-2.1%よりも高い。
(補足)
ちなみにJANCTのC0の頻度は1.1%(13/1177)で偶然にも同じです。
上記の数字は検診者を対象としたスタディの文献です。
JANCTの対象者の多くは便鮮血陽性の精検受診者ですね。
まあでも、ステント留置後のC0の頻度が6%というのは十分低い値だと思います。
(補足終わり)
不適切検査となった3分の2はタギング不良が原因であった。
なお、ステント留置後は、一般的な腸管洗浄剤
ポリエチレングリコール溶液(ニフレックなど)や
クエン酸マグネシウム(マグコロールP)などが有用に使用できた。
ステントのずれや脱落もきたさなかった。
短いのですが、今日はこのあたりにしますね。
それでは、また。
原文
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/20177092
ご注意)必ずしも論文の内容をすべて網羅している情報ではございません。詳細にご興味の方は原文をご確認ください。つぶやきは正確な情報発信を心がけますが、その内容を保証するものではないことをどうぞご了承ください。
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