2018年07月06日
大腸CTアカデミア 有症状者で大腸腫瘍性病変が検出されるオッズ比は2.94!
★★━━━━☆☆おすすめのテキスト☆☆━━━━★★
日本消化器内視鏡学会 (監修)の新刊がでました!
下部消化管内視鏡スクリーニング検査マニュアル
最新のエビデンス、情報、テクニックなどが満載です。
内視鏡検査が困難な場合の
大腸がんスクリーニングとして
「大腸CT検査(CT colonography)」のご紹介
をさせていただきました。
★★━━━━☆☆━━━━━━━☆☆━━━━★★
PubMedから、今日のつぶやき − 273 −
Pickhardt PJ, et al. CT Colonography Performance for the Detection of Polyps and Cancer in Adults ? 65 Years Old: Systematic Review and Meta-Analysis. AJR Am J Roentgenol 2018 doi: 10.2214/AJR.18.19515. [Epub ahead of print]
それでは、論文
「65歳以上の対象者に対する大腸CT検査の大腸腫瘍性病変検出能
システマティックレビューによるメタアナリシス」
のご紹介です。
【結果】
「大腸CT検査による10mm以上のアドバンスド腫瘍の陽性的中率」
このサブ解析には、9の研究、1610名の患者が対象となった。
その患者コホート(患者背景、無症状者や便潜血検査陽性など)によって
陽性率は、9.0〜31%
病理学的に確認できたアドバンスド腫瘍の罹患率は3.8〜24%
まで幅広く分布した。
10mm以上のアドバンスド腫瘍の陽性的中率を
Fig. 6に示す。
(ラインコミュニティ限定でアップしました)
陽性的中率は84.3%(95%CI, 79.2〜88.3%)。
「大腸CT検査の10ミリ以上の腫瘍性病変や粗大病変検出
に対する単変量メタ回帰分析」
結果をtable 2に示す。
(ラインコミュニティ限定でアップしました)
腫瘍性病変が多く検出される因子とは、
患者コホートの症状があること
男性であること、
欧州の研究であること(対米)
多施設研究であることである。
腫瘍性病変が多く検出される因子は、
臨床(日常診療)症例であること(対臨床試験)
80歳以上に限定された研究であること
である。
多変量解析から、
男性患者のオッズ比は7.12
有症状者のオッズ比は2.94
欧州の研究のオッズ比は2.14(対米)であった。
(感想)
欧州の研究では腫瘍性病変の検出が多かった
80歳以上では検出が少なかった
これらの結果は興味深いですね。
どうしてでしょうか?
考察で触れてくれていると思うのですが、
われわれも考えてみましょう。
それではまた。
原文
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29667892
ご注意)必ずしも論文の内容をすべて網羅している情報ではございません。詳細にご興味の方は原文をご確認ください。つぶやきは正確な情報発信を心がけますが、その内容を保証するものではないことをどうぞご了承ください。
ナガイチはコーヒー好きです。
☆☆☆職場でコーヒー飲むならこれ!!☆☆☆
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ご質問もお待ちしています。
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メリット
・画像が共有できる!
・最新の情報を入手できる。
・仲間と意見を交換できる。
・待ち時間に気軽にみられる。
・配信されたことがすぐに分かる。
☆彡 入会希望の方はご連絡下さい
【90名の仲間がいるよ!】
(恐れ入りますが、ラインコミュニティは医療関係者の方に限定させていただいております)
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ここ数年、ボランティアで読影トレーニングを行ってきましたが、
自身の業務が膨大になってきたこともあり、
残念ながら永続的に続けることは困難となりました。
2017年の春から予告しておりましたように、
ボランティアによる読影トレーニングの実施は
2017年末で終了いたしました。
何卒、ご理解のほどよろしくお願い致します。
●お願いとお断り●
本ブログの無断転用および複製を禁止いたします。
著者に無断で各種メディアに貼り付ける
などの行為は著作権違反となります。
読者の皆さまの大腸検査に対する知識のお役に立ちましたら幸いです。
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