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2018年06月29日

大腸CTアカデミア ピッカード先生(の秘書さん)から連絡が来たよ

★★━━━━☆☆おすすめのテキスト☆☆━━━━★★
日本消化器内視鏡学会 (監修)の新刊がでました!

下部消化管内視鏡スクリーニング検査マニュアル
最新のエビデンス、情報、テクニックなどが満載です。

内視鏡検査が困難な場合の
大腸がんスクリーニングとして
「大腸CT検査(CT colonography)」のご紹介
をさせていただきました。
★★━━━━☆☆━━━━━━━☆☆━━━━★★






PubMedから、今日のつぶやき − 268 −

Pickhardt PJ, et al. CT Colonography Performance for the Detection of Polyps and Cancer in Adults ? 65 Years Old: Systematic Review and Meta-Analysis. AJR Am J Roentgenol 2018 doi: 10.2214/AJR.18.19515. [Epub ahead of print]




それでは、論文
「65歳以上の対象者に対する大腸CT検査の大腸腫瘍性病変検出能
 システマティックレビューによるメタアナリシス」
のご紹介です。

【方法】
WHOの高齢者の定義に従って
65歳以上を今回の対象とした。

大腸CT検査が最初に報告された
1994年から2017年の間に、
大腸腫瘍性病変の検診あるいは診断の
目的で大腸CT検査を実施した研究の
英文報告を検討した。

研究は高齢者を対象としたもの
あるいは高齢者のデータを取り出せるもの
を検討した。

高齢者は含んでいるものの
論文から高齢者のデータが取り出せない研究では
著者らに可能な限りコンタクトを取った。

(補足)
このコンタクトはピッカード先生(の秘書さん)から
Corresponding author(コリスポンダンス)に連絡が入ります。
JANCTではファーストオーサーでしたが、
コリスポンダンスではありませんでした。
ただ、コリスポンダンスの先生からのリクエストで
質問票の回答させていただきました。

UMIN6665ではコリスポンダンスでしたので
自身が回答しました。

論文の連絡先としてメルアドなどが掲載されるのは
通常、コリスポンダンスだけなんですね。

対外的な窓口としてコリスポンダンスは重要なわけです。

で、論文の著者として重要度でみると
一番重要(研究の責任や貢献度が高い)なのは
もちろん、ファーストオーサーですが、
二番目に重要なのは、コリスポンダンスです。
次点で、ラストオーサーとなります。

もちろん、ファーストオーサーがコリスポンダンスであったり
ラストオーサーがファーストオーサーのこともありますし、
それ以外の著者がコリスポンダンスになることもありますね。

(ここまで)

論文の除外基準は、
65歳以上の高齢者が対象に含まれていない場合、
陽性率が人為的に高い場合、
レビュー論文や編集部による論文、
そして学会抄録である。

対象研究のふるい分けのフローチャート
Fig 1 として添付しますね。
(ラインコミュニティ限定でアップしました)

高齢者のデータが論文から取り出せいない研究は
43研究あり、その43研究には
ピッカード先生からコンタクトを取ったようです。
コリスポンダンスから返事があったのは43研究のうち
23研究だったのですね。
23研究のうち2研究はJANCTとUMIN6665ですよ。

最終的に今回のメタアナリシスに使用した研究は
34研究となっています。

今日はこのあたりにしますね。

それでは。


原文
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29667892



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大腸の専門家 ナガイチ
大腸を専門に外科、内視鏡、画像診断のキャリアがあります。               経歴のご紹介:               1996年 国立医学部医学科卒業。       1996〜2007年 消化器外科、内視鏡医として従事。                    2007〜2011年 ハーバード大学 医学部 放射線科、マサチューセッツ総合病院に留学。 2009年〜国内のナショナルセンターに外来研究員として併任。               2011年 帰国し内視鏡医として従事。     2015年〜国内のナショナルセンターに常勤勤務。 2019年〜某国公立大学医学部医学科の特任教授として働いています。                  資格: 外科認定医・認定登録医、消化器内視鏡認定医・専門医・指導医、消化器病専門医、H. pylori(ピロリ菌)感染症認定医、消化器がん検診認定医、胃腸科専門医・指導医、アメリカ消化器内視鏡学会(American Society for Gastrointestinal Endoscopy) 国際会員、アメリカ消化器病学会(American College of Gastroenterology) 国際会員                    どうぞよろしくお願いいたします。              ご注意)個人的な病状に関するご相談、診療に準じるご相談にはお答えできませんので、何卒、ご容赦ください。
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