2018年06月13日
大腸CTアカデミア 内視鏡挿入困難に関連する患者因子は年齢、性別、高いあるいは低いBMI、腸管前処置状態、腹部手術歴、腸管ループ、憩室などが挙げられてきたよ
ナガイチはコーヒー好きです。
☆☆☆職場でコーヒー飲むならこれ!!☆☆☆
PubMedから、今日のつぶやき − 256 −
Lee ES, et al. Risk Factors Associated With Incomplete Colonoscopy Based on the Analysis of Computed Tomographic Colonography Findings. J Comput Assist Tomogr 2018 [Epub ahead of print]
それでは、論文
「大腸CT検査解析に基づく不完全大腸内視鏡検査のリスクファクタ」
をご紹介します。
早速、背景を見ていきましょう。
【背景】
大腸内視鏡検査は大腸がん検診やサーベイランスとして
広く普及しているが、症例の10-20%は内視鏡挿入困難例
と報告されいる。
先行研究では、内視鏡挿入困難に関連する患者因子として、
年齢、性別、高いあるいは低いBMI、腸管前処置状態、
腹部手術歴、腸管ループ、憩室などが挙げられている。
不完全な内視鏡検査に終わると、
追加前処置、注腸X線検査、大腸CT検査、あるいは
再度の大腸内視鏡検査をすることとなる。
こうした追加の処置は、患者への苦痛や負担を増し、
医療コストも増すこととなる。
不完全な内視鏡検査の減少のため、
大腸CT検査の解剖学的所見と大腸内視鏡検査の実施状況を
比較したいくつかの研究が報告されている。
事前に実施された大腸CT検査によって
内視鏡の挿入が難しいと予測された場合、
細径内視鏡を用いるとか、
画像検査でフォローするなどの対応をとることができる。
ただし、大腸CT検査と大腸内視鏡検査を比較した研究の
数は少なく、その大部分は大腸の長さと屈曲を
評価したに過ぎない。
大腸内視鏡検査では女性の挿入が難しいとされている。
女性ではS状結腸と下行結腸の腸管径が細いと報告
されていることから、腸管径は大腸内視鏡検査の
挿入の難易度に関係するのではないかと考えた。
〜〜この腸管径に関する根拠の文献は下記を引用しています〜〜
Sadahiro S, et al. Analysis of length and surface area of each segment of the large intestine according to age, sex and physique. Surg Radiol Anat 1992;14:251-7.
なんと、日本の報告ですね。
知りませんでした。
注腸X線検査で920人の日本人で計測した報告です。
ご興味のある方はこちらをご覧ください。
〜〜文献紹介おわり〜〜
さらに、大腸内視鏡検査の挿入の難易度と大腸CT検査
をアジア人で比較した研究はいまだない。
〜〜感想〜〜
上記が本研究を実施することとなった背景です。
著者の紹介が遅れましたが(ここではじめて国と所属を確認しました〜汗)、
韓国の先生方です。
所属は
Chung-Ang University Hospital
韓国の国立がんセンター
日本も負けずにこうした報告をしたいですね。
それでは、また。
原文
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29659430
ご注意)必ずしも論文の内容をすべて網羅している情報ではございません。詳細にご興味の方は原文をご確認ください。つぶやきは正確な情報発信を心がけますが、その内容を保証するものではないことをどうぞご了承ください。
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ご質問もお待ちしています。
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・最新の情報を入手できる。
・仲間と意見を交換できる。
・待ち時間に気軽にみられる。
・配信されたことがすぐに分かる。
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(恐れ入りますが、ラインコミュニティは医療関係者の方に限定させていただいております)
■読影トレーニングに関して重要なお知らせです。■
ここ数年、ボランティアで読影トレーニングを行ってきましたが、
自身の業務が膨大になってきたこともあり、
残念ながら永続的に続けることは困難となりました。
2017年の春から予告しておりましたように、
ボランティアによる読影トレーニングの実施は
2017年末で終了いたしました。
何卒、ご理解のほどよろしくお願い致します。
●お願いとお断り●
本ブログの無断転用および複製を禁止いたします。
著者に無断で各種メディアに貼り付ける
などの行為は著作権違反となります。
読者の皆さまの大腸検査に対する知識のお役に立ちましたら幸いです。
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女性ではS状結腸と下行結腸の腸管径が細いと報告
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Sadahiro S, et al. Analysis of length and surface area of each segment of the large intestine according to age, sex and physique. Surg Radiol Anat 1992;14:251-7.
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