2020年09月07日
大腸CTアカデミア 内視鏡挿入不可能となり、同日大腸CT検査を始めるまでにかかる時間は約4時間半
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
2021年度 第60回本消化器がん検診学会総会
会長:小川 眞広 先生(日本大学病院消化器肝臓内科)
会期:2021年6月4日(金)〜6日(日)(6日は研修会のみ)
会場:ステーションコンファレンス東京
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
PubMedから、今日のつぶやき − 802 −
O'Shea A, et al. Quality of same-day CT colonography following incomplete optical colonoscopy [published online ahead of print, 2020 Jul 1]. Eur Radiol. 2020;10.1007/s00330-020-06979-3. doi:10.1007/s00330-020-06979-3
それでは、論文
「内視鏡挿入不能症例に対して同日に実施する大腸CT検査の質」
のご紹介です。
【結果】
内視鏡挿入不可後の低線量プレスキャン(穿孔の有無など確認目的)から本撮影までに要した時間の平均値と中央値はそれぞれ、4時間26分、4時間23分であった。
造影剤の到達は、左側結腸まで到達していた症例が84%、直腸まで到達していたのは57%であった。
245例のうち2例だけは、造影剤が大腸まで到達していなかった。
また別の2例では造影剤の服用を拒否した。
これらの症例ともに、今回の解析対象に組み入れた。
(感想)
内視鏡挿入困難例ですので、S状結腸より近位測腸管に造影剤が到達していれば、検査目的にはかなうかと思います。
内視鏡挿入不可能となり、放射線科に連絡しプレスキャン後から約4時間半後の本撮影をどう考えるかですね。
改めて腸管前処置を行い別日に行う場合と比較して、患者さんの負担はどちらが楽なのか少し悩ましいところではあります。
ただ、1日で完結してしまうという患者さんも少なくはないでしょう。
患者さんの受容性を比較検討する必要はあるとは思いますが、同日に大腸CT検査ができるというオプションを持っていることは長所にはなりえるかと個人的には思います。
それでは、また。
原文
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32613286/
ご注意)必ずしも論文の内容をすべて網羅している情報ではございません。詳細にご興味の方は原文をご確認ください。つぶやきは正確な情報発信を心がけますが、その内容を保証するものではないことをどうぞご了承ください。
◆メルマガ「大腸CT検査アカデミー」無料購読募集中です◆
ライン参加者の皆様も過去の記事を読むのに便利ですよ〜
☆☆大腸CT検査ってなあに? 〜大腸がんをへらせるの?〜☆☆
Q&A方式で、一般の方の素朴な疑問に答えます!
ご質問もお待ちしています。
◆ラインコミュニティ「CTC Academy」の参加募集◆
メリット
・画像が共有できる!
・最新の情報を入手できる。
・仲間と意見を交換できる。
・待ち時間に気軽にみられる。
・配信されたことがすぐに分かる。
☆彡 入会希望の方はご連絡下さい
【118名の仲間がいるよ!】
(恐れ入りますが、ラインコミュニティは医療関係者の方に限定させていただいております)
●お願いとお断り●
本ブログの無断転用および複製を禁止いたします。
著者に無断で各種メディアに貼り付ける
などの行為は著作権違反となります。
読者の皆さまの大腸検査に対する知識のお役に立ちましたら幸いです。
にほんブログ村
2021年度 第60回本消化器がん検診学会総会
会長:小川 眞広 先生(日本大学病院消化器肝臓内科)
会期:2021年6月4日(金)〜6日(日)(6日は研修会のみ)
会場:ステーションコンファレンス東京
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
PubMedから、今日のつぶやき − 802 −
O'Shea A, et al. Quality of same-day CT colonography following incomplete optical colonoscopy [published online ahead of print, 2020 Jul 1]. Eur Radiol. 2020;10.1007/s00330-020-06979-3. doi:10.1007/s00330-020-06979-3
それでは、論文
「内視鏡挿入不能症例に対して同日に実施する大腸CT検査の質」
のご紹介です。
【結果】
内視鏡挿入不可後の低線量プレスキャン(穿孔の有無など確認目的)から本撮影までに要した時間の平均値と中央値はそれぞれ、4時間26分、4時間23分であった。
造影剤の到達は、左側結腸まで到達していた症例が84%、直腸まで到達していたのは57%であった。
245例のうち2例だけは、造影剤が大腸まで到達していなかった。
また別の2例では造影剤の服用を拒否した。
これらの症例ともに、今回の解析対象に組み入れた。
(感想)
内視鏡挿入困難例ですので、S状結腸より近位測腸管に造影剤が到達していれば、検査目的にはかなうかと思います。
内視鏡挿入不可能となり、放射線科に連絡しプレスキャン後から約4時間半後の本撮影をどう考えるかですね。
改めて腸管前処置を行い別日に行う場合と比較して、患者さんの負担はどちらが楽なのか少し悩ましいところではあります。
ただ、1日で完結してしまうという患者さんも少なくはないでしょう。
患者さんの受容性を比較検討する必要はあるとは思いますが、同日に大腸CT検査ができるというオプションを持っていることは長所にはなりえるかと個人的には思います。
それでは、また。
原文
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32613286/
ご注意)必ずしも論文の内容をすべて網羅している情報ではございません。詳細にご興味の方は原文をご確認ください。つぶやきは正確な情報発信を心がけますが、その内容を保証するものではないことをどうぞご了承ください。
◆メルマガ「大腸CT検査アカデミー」無料購読募集中です◆
ライン参加者の皆様も過去の記事を読むのに便利ですよ〜
☆☆大腸CT検査ってなあに? 〜大腸がんをへらせるの?〜☆☆
Q&A方式で、一般の方の素朴な疑問に答えます!
ご質問もお待ちしています。
◆ラインコミュニティ「CTC Academy」の参加募集◆
メリット
・画像が共有できる!
・最新の情報を入手できる。
・仲間と意見を交換できる。
・待ち時間に気軽にみられる。
・配信されたことがすぐに分かる。
☆彡 入会希望の方はご連絡下さい
【118名の仲間がいるよ!】
(恐れ入りますが、ラインコミュニティは医療関係者の方に限定させていただいております)
●お願いとお断り●
本ブログの無断転用および複製を禁止いたします。
著者に無断で各種メディアに貼り付ける
などの行為は著作権違反となります。
読者の皆さまの大腸検査に対する知識のお役に立ちましたら幸いです。
にほんブログ村
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/10147349
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック