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2020年09月17日

大腸CTアカデミア 内視鏡挿入不能症例に対して同日に大腸CT検査を行うのであれば、4時間ほどインターバルを開けよう!!

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
大腸CT検査技師認定制度がはじまりました!!

類似の認定制度が発足したそうです。
認定制度について5年以上にわたり
学会や委員会で十分に議論・審議されてきた
日本消化器がん検診学会の認定をご検討ください。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆





PubMedから、今日のつぶやき − 810 −

O'Shea A, et al. Quality of same-day CT colonography following incomplete optical colonoscopy [published online ahead of print, 2020 Jul 1]. Eur Radiol. 2020;10.1007/s00330-020-06979-3. doi:10.1007/s00330-020-06979-3




それでは、論文
「内視鏡挿入不能症例に対して同日に実施する大腸CT検査の質」
のご紹介です。

【考察】
84%の症例で左半結腸までタギングされており、診断が十分に可能であったのは96%に上った。

最近のTheisらの研究では、半数以上で症例でタギングが直腸まで及んでいたものの、26%の症例ではタギングが左結腸にまで到達していなかった。

われわれの研究では左半結腸にタギング到達していなかったのは16%にとどまっていた。

われわれの研究はTheisらの研究に比較して、対象症例数が多く (n = 245 versus n = 103)、前処置に要した時間がより長いことが(中央値時間> 4時間)、良好なタギングにつながった可能性がある。

Theisらは、前処置の時間が2-3時間と短かった。

Theisらはこれを理由に、同日ではなく翌日に大腸CT検査を実施すべきとしたが、大腸内視鏡検査と大腸CT検査の時間間隔を少し増やすだけで、同日の大腸CT検査が質高くできるもの考えている。

前処置の時間を少し増やすだけで、1泊入院を回避することができるのである。

(感想)
内視鏡挿入不能症例に対して同日に大腸CT検査を行うのであれば、4時間ほどインターバルを開けたほうが良いということですね。

覚えておきましょう。

次回から新しい論文をご紹介します。

それでは、また。


原文
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32613286/


ご注意)必ずしも論文の内容をすべて網羅している情報ではございません。詳細にご興味の方は原文をご確認ください。つぶやきは正確な情報発信を心がけますが、その内容を保証するものではないことをどうぞご了承ください。




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大腸の専門家 ナガイチ
大腸を専門に外科、内視鏡、画像診断のキャリアがあります。               経歴のご紹介:               1996年 国立医学部医学科卒業。       1996〜2007年 消化器外科、内視鏡医として従事。                    2007〜2011年 ハーバード大学 医学部 放射線科、マサチューセッツ総合病院に留学。 2009年〜国内のナショナルセンターに外来研究員として併任。               2011年 帰国し内視鏡医として従事。     2015年〜国内のナショナルセンターに常勤勤務。 2019年〜某国公立大学医学部医学科の特任教授として働いています。                  資格: 外科認定医・認定登録医、消化器内視鏡認定医・専門医・指導医、消化器病専門医、H. pylori(ピロリ菌)感染症認定医、消化器がん検診認定医、胃腸科専門医・指導医、アメリカ消化器内視鏡学会(American Society for Gastrointestinal Endoscopy) 国際会員、アメリカ消化器病学会(American College of Gastroenterology) 国際会員                    どうぞよろしくお願いいたします。              ご注意)個人的な病状に関するご相談、診療に準じるご相談にはお答えできませんので、何卒、ご容赦ください。
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