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posted by fanblog

2020年09月14日

大腸CTアカデミア 検査の質を上げる王道は標準化に努めること


☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
大腸CT検査技師認定制度がはじまりました!!

類似の認定制度が発足したそうです。
認定制度について5年以上にわたり
学会や委員会で十分に議論・審議されてきた
日本消化器がん検診学会の認定をご検討ください。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆






PubMedから、今日のつぶやき − 807 −

O'Shea A, et al. Quality of same-day CT colonography following incomplete optical colonoscopy [published online ahead of print, 2020 Jul 1]. Eur Radiol. 2020;10.1007/s00330-020-06979-3. doi:10.1007/s00330-020-06979-3




それでは、論文
「内視鏡挿入不能症例に対して同日に実施する大腸CT検査の質」
のご紹介です。

【考察】
今回の研究では2454人中3人の患者だけが、技術的に不十分な大腸CT検査となった。

腸管拡張が不十分な患者の年齢は52歳から68歳で、追加前処置に要した時間は3時間超であった。

この3名は残りの患者と比較して、齢、前処置時間、およびタギングについて十分に良い内容であった。

これは、腸管拡張が不十分な例は少ないものの、大腸CT検査固有の制限があることを示している。

従来の報告からも、一般的な検査対象者において、不十分な腸管拡張の頻度は1%未満と報告されている。

腸管拡張が不十分な症例のうちの1人は、拡張不良部位が直腸であり、内視鏡で十分に観察されていた可能性が高い。

残りの2名は、患者の体調により1体位しか取れなかったため、観察が一部腸管で不十分となった。

(感想)
熟練した施設、技師のもとでは妥当な数字だと思います。

読影における影響を考慮せず、とりあえず撮影をしたというスタンスだとこうした良好な数字にはなりませんね。

質を上げる王道が、自施設と標準的施設の差を把握し、標準化に努めるということになります。

そのために、是非、認定制度をご活用くださいね。

それでは、また。


原文
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32613286/


ご注意)必ずしも論文の内容をすべて網羅している情報ではございません。詳細にご興味の方は原文をご確認ください。つぶやきは正確な情報発信を心がけますが、その内容を保証するものではないことをどうぞご了承ください。















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読者の皆さまの大腸検査に対する知識のお役に立ちましたら幸いです。






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大腸の専門家 ナガイチ
大腸を専門に外科、内視鏡、画像診断のキャリアがあります。               経歴のご紹介:               1996年 国立医学部医学科卒業。       1996〜2007年 消化器外科、内視鏡医として従事。                    2007〜2011年 ハーバード大学 医学部 放射線科、マサチューセッツ総合病院に留学。 2009年〜国内のナショナルセンターに外来研究員として併任。               2011年 帰国し内視鏡医として従事。     2015年〜国内のナショナルセンターに常勤勤務。 2019年〜某国公立大学医学部医学科の特任教授として働いています。                  資格: 外科認定医・認定登録医、消化器内視鏡認定医・専門医・指導医、消化器病専門医、H. pylori(ピロリ菌)感染症認定医、消化器がん検診認定医、胃腸科専門医・指導医、アメリカ消化器内視鏡学会(American Society for Gastrointestinal Endoscopy) 国際会員、アメリカ消化器病学会(American College of Gastroenterology) 国際会員                    どうぞよろしくお願いいたします。              ご注意)個人的な病状に関するご相談、診療に準じるご相談にはお答えできませんので、何卒、ご容赦ください。
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