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2021年11月22日

大腸CTアカデミア 中サイズの大腸ポリープで高度異形成を有するのは0.8%に過ぎない

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
GAIA-5
「本邦における大腸CTを使用した
大腸憩室の分布と頻度に関する研究」が
消化器領域の代表的なジャーナルである
「World Journal of Gastroenterology」
(2020 Impact Factor: 5.742)
に掲載されました。
http://gaia.kenkyuukai.jp/special/?id=28181

https://news.yahoo.co.jp/articles/c45b96ef1acb1744c772415dab005aef5efe41da
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆





PubMedから、今日のつぶやき − 1095 −



ScotCap Clinical Leads Collaboration. Follow-up of small and diminutive colonic polyps-How to balance the risks in the COVID-19 era. Colorectal Dis. 2021 Sep 12. doi: 10.1111/codi.15907. Epub ahead of print. PMID: 34510684.





それでは論文
「COVID-19時代における中小サイズの大腸ポリープのファローアップについて:リスクバランスはどうとるべきか?」
のご紹介です。

【本文】
中サイズのポリープに関する研究によると、3年間で悪性腫瘍に進行するリスクは極めて低く、進行性腺腫(advanced adenomas)に進行するのは6%にすぎないと報告されている。

Ponugoti氏が報告した大規模研究では、中サイズのポリープの大部分は、病理組織学的診断で臨床上問題となる所見はなく、中サイズのポリープの0.8%で高度異形成を有するとされ、癌は認めなかった。

少数のポリープは進行性腺腫でありサイズも大きくなることから、大腸CT検査や大腸カプセル内視鏡検査で指摘された場合には、切除の必要性について慎重に検討する必要がある。

大腸癌など粗大病変を認めない高齢者では、中サイズのポリープ切除は不要であると判断される。

若年者で中サイズのポリープを有する場合は、急ぐ必要はないが内視鏡切除を検討すべきである。

治療のタイミングは、内視鏡検査のキャパシティに依存するが、1年程度待機しても患者に悪い影響をきたす可能性は示されていない。


(感想)
年齢で明確に線引きするよりは目安として、患者さんの健康状態や活動性による判断を加味しても良いのではないでしょうか。

原文
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34510684/



ご注意)必ずしも論文の内容をすべて網羅している情報ではございません。詳細にご興味の方は原文をご確認ください。つぶやきは正確な情報発信を心がけますが、その内容を保証するものではないことをどうぞご了承ください。




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大腸の専門家 ナガイチ
大腸を専門に外科、内視鏡、画像診断のキャリアがあります。               経歴のご紹介:               1996年 国立医学部医学科卒業。       1996〜2007年 消化器外科、内視鏡医として従事。                    2007〜2011年 ハーバード大学 医学部 放射線科、マサチューセッツ総合病院に留学。 2009年〜国内のナショナルセンターに外来研究員として併任。               2011年 帰国し内視鏡医として従事。     2015年〜国内のナショナルセンターに常勤勤務。 2019年〜某国公立大学医学部医学科の特任教授として働いています。                  資格: 外科認定医・認定登録医、消化器内視鏡認定医・専門医・指導医、消化器病専門医、H. pylori(ピロリ菌)感染症認定医、消化器がん検診認定医、胃腸科専門医・指導医、アメリカ消化器内視鏡学会(American Society for Gastrointestinal Endoscopy) 国際会員、アメリカ消化器病学会(American College of Gastroenterology) 国際会員                    どうぞよろしくお願いいたします。              ご注意)個人的な病状に関するご相談、診療に準じるご相談にはお答えできませんので、何卒、ご容赦ください。
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