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2021年11月12日

大腸CTアカデミア 英国ではパンデミックによって大腸内視鏡検査の供給能が低下した!!

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PubMedから、今日のつぶやき − 1089 −



ScotCap Clinical Leads Collaboration. Follow-up of small and diminutive colonic polyps-How to balance the risks in the COVID-19 era. Colorectal Dis. 2021 Sep 12. doi: 10.1111/codi.15907. Epub ahead of print. PMID: 34510684.





それでは論文
「COVID-19時代における中小サイズの大腸ポリープのファローアップについて:リスクバランスはどうとるべきか?」
のご紹介です。

【アブストラクト】
COVID-19によるパンデミックのため、英国では大腸内視鏡検査の供給能が低下し、検査の待機時間が増加している。

大腸診断のキャパシティを高め、診断の遅れのリスクを回避するために、大腸CT検査と大腸カプセル内視鏡検査の重要性が高まっている。

大腸CT検査や大腸カプセル内視鏡検査によって大きな大腸ポリープや悪性腫瘍が検出された場合、患者の健康状態に問題がなければ内視鏡検査による追加評価と治療が必要となる。

大腸CT検査や大腸カプセル内視鏡検査によって中サイズ(6-9mm)や小サイズ(6mm未満)の大腸ポリープを認めた場合、その患者の管理は担当医が判断することになる。

先行研究によると、中小サイズのポリープが3年間で悪性腫瘍に進行するリスクは低いとされている。

さらに、中小サイズのポリープが悪性腫瘍を含んでいるリスクは極めて低い。

これら中小サイズのポリープを切除することの利点と切除時期について慎重に検討する必要があろう。

(感想)
内視鏡検査がより必要な人に内視鏡のキャパシティを振り分けるために、中小サイズのポリープについてその切除時期を検討するというのは今まであまり考えられてきませんでした。

下血や便の狭小化など臨床症状を有する患者さんの検査枠を残しておくためにも大切です。


原文
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34510684/



ご注意)必ずしも論文の内容をすべて網羅している情報ではございません。詳細にご興味の方は原文をご確認ください。つぶやきは正確な情報発信を心がけますが、その内容を保証するものではないことをどうぞご了承ください。















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大腸の専門家 ナガイチ
大腸を専門に外科、内視鏡、画像診断のキャリアがあります。               経歴のご紹介:               1996年 国立医学部医学科卒業。       1996〜2007年 消化器外科、内視鏡医として従事。                    2007〜2011年 ハーバード大学 医学部 放射線科、マサチューセッツ総合病院に留学。 2009年〜国内のナショナルセンターに外来研究員として併任。               2011年 帰国し内視鏡医として従事。     2015年〜国内のナショナルセンターに常勤勤務。 2019年〜某国公立大学医学部医学科の特任教授として働いています。                  資格: 外科認定医・認定登録医、消化器内視鏡認定医・専門医・指導医、消化器病専門医、H. pylori(ピロリ菌)感染症認定医、消化器がん検診認定医、胃腸科専門医・指導医、アメリカ消化器内視鏡学会(American Society for Gastrointestinal Endoscopy) 国際会員、アメリカ消化器病学会(American College of Gastroenterology) 国際会員                    どうぞよろしくお願いいたします。              ご注意)個人的な病状に関するご相談、診療に準じるご相談にはお答えできませんので、何卒、ご容赦ください。
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