2018年08月15日
壮鎮(ソウチン)
空手には謎や不明点が山ほどありますが、 今回は「壮鎮」の型について。
分解動画や試合映像ではないのですが、2つの動画をご紹介します。
壮鎮は松濤館の壮鎮と、小林流や糸東流にある壮鎮の2種類があります。 この2つは見るからに別物です。
松濤館
糸東流
糸東流の壮鎮は新垣派の特徴と言われる輪受けで始まり、回し受けで終わるという特徴があります。
また雲手と同じく猫足のサンチンというような始まり方をします。(雲手は差指を出しますが)
松濤館流の壮鎮は、富名腰義珍先生の命を受けて、三男、義豪先生が糸東流の摩文仁先生や、沖縄の古老のところへ行って幾つかの型を持ち帰った「松濤館十五の型以外の型」のうちひとつではありますが。
一方、糸東流の壮鎮も、摩文仁先生の得意形であるということは書籍に記載はありますが、どちらの先生から摩文仁先生に伝わったかは不明のようです。
少なくとも、松濤館流と糸東流の壮鎮は、「同名異型」の典型で、「共通点が少ない」というより「共通点が全くない」と言った方が良いくらいですね。
「摩文仁先生、富名腰義豪先生はそれぞれ別の「壮鎮」という名称の型を伝承する古老を探し当て、これを習得した」という以外に考えられません。
この両型の何れか、あるいは双方とも、「摩文仁先生、富名腰義豪先生の創作型でないか」という穿った考え方も不可能ではありませんが、創作型にしては、糸東流は解釈の不可思議な動作が多いですし、松濤館流は左右不対称の動作が多すぎます。
強いて言うならば、糸東流は演武線というか動作そのものが「首里手 十三」に近い印象がありますし、松濤館流は泊手である「ローハイ」に動作が近いと言えましょうか。 (以上mixi掲示板から引用)
何やら情報が混沌としていて、結論は分からないのですが、「公相君(クーサンクー)」や「ワンシュウ」のように同一人物もしくは同姓同名の別の人物から別の型が伝えられたという可能性もありますね。でも、「壮鎮」なんて名前の人いないか(笑)ますます広がる空手のミステリー…
【このカテゴリーの最新記事】
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/7996692
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック