2013年02月23日
女はそれを我慢できない
夜の帳が西の空から、大きく広げたマントのように押し寄せてきています。
昨日、今日と晴れてはいますが道はアイスバーン。
元旦に
![自転車](/_images_e/e/EF87.gif)
今日はイオンまで出かける道で、行きで一回、帰りで一回、
![自転車](/_images_e/e/EF87.gif)
昔、まゆみさんが結婚した相手は、アブノーマルな人間・・・
いや、人間ではなくてケダモノでした。
異常なまでに嫉妬深くて、身に覚えのないことで、殺されかけることが
日常茶飯事でした。
自分の目の届かないところでは常に男が存在しているという妄想を抱いていました。
自分の妻の貞操が、そんなに信じられないの?
私はそんな女でいいの? じゃあそんな女になってやるよ?
それがあなたに対する復讐なんだからね。
そして不倫をしました。
相手はごく普通のノーマルな男性でした。
当時の給与明細は、白い紙に印刷されただけの簡単な紙切れ。
修正液で数字を消して、コピーして数字を書き直すだけで夫はころっと騙されました。
仕事をサボって、サボった分の日当を貰って給与明細をごまかして
遊び回りました。
なんとある日、サボっていた日に夫がまゆみさんの働いていたお店に飲みに来たのです。
従業員全員が青ざめました。
「ジュリーちゃんが殺される
![困った](/_images_e/e/EC9A.gif)
ジュリーちゃんって言うのはまゆみさんね
![笑顔](/_images_e/e/EF49.gif)
「お前今日、どこに行っとったんや」
「友達とお好み焼きパーティー」
けろっとして答えました。
どうせもう何べんも殺されているんだ。
「嘘をつくなっ! 男と会うとったんやろ!」
「じゃあ電話して聞いてみれば?」
友達の電話番号を書いたメモを渡しました。
友達が口裏を合わせてくれる保障はありません。
本当に電話をかけられたらアウトです。
それでもまゆみさんは死んでも口を割らないつもりでした。
相手は堅気の公務員。
口を割ったら相手の男性は間違いなく殺される。
命がけでした。
夫はしばらく躊躇していたので、こちらは強気になって言いました。
「早く電話かければええやん。それで気が済むんやったらかければええやん」
そしたらなんと、夫は泣き出したんです。
「お前という女は・・・わしが電話かけられへんのをわかっていて試しとんのやろ。
わしは電話はかけられへん。
もしも電話をかけたらお前はわしから離れて行くやろ。
わしの負けや・・・お前という女は・・・」
まゆみさんは試したつもりも何にもありません。
思わぬ展開で夫を泣かせてしまって、もう一切不倫はやめようと思いました。
翌日仕事に行くとみんなが心配そうに言いました。
「ジュリーちゃん、大丈夫やった?」
「何が?」
「昨日旦那さんがお店に来とってんで」
「ああ、そうみたいやね」
ついこの前まで楽しく遊んでいた不倫相手がお店に姿を現すと
なんだかやけに間抜けヅラに見えてしまいました。
こっちがあんたのために命張ったのを何にもわからんと・・・
一気に冷めてしまって冷たくあしらうようになりました。
相手はいきなり冷たくされてうろたえました。
いきなり抱きつかれてでっかいキスマークをつけられてしまい、
ぶち切れました
![怒](/_images_e/161.gif)
ケダモノみたいな旦那がいる女にキスマークつけるなんてこのドアホがっ
![怒](/_images_e/161.gif)
本当ならあんたは今頃、明石海峡に沈められていたんだよっこのボケッ
![怒](/_images_e/161.gif)
その日以来、その人は姿を現しませんでした。
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