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2020年06月09日
「ピンクの怪物2」解説
エロ小説「ピンクの怪物」は、かなり気合の入れた作品で、思いついたアイディアの数々を、一本の小説だけでは詰め込みきれなかったので、早い段階から三部作にする事を確定していました。しかし、肝心の第1作がコケてしまいましたので、シリーズそのものが頓挫してしまったのでした。
それでも、続編「ピンクの怪物2」のシノプシスだけでも、こうして一般公開させていただきましたのは、そうでもして、第1作でバラまいといた伏線(令子や光明寺の正体)だけでも、きちんと回収しておきたかったからです。第3部の内容で、さらに全ての謎が完全に解明するのですが、こちらはネタバレとなってしまいますので、今はまだ非公開とさせていただきます。
「ピンクの怪物」は、要するに、エロ要素より、本来の私の作品らしさの方が前面押しされた物語でした。しかし、エロさが薄れた途端、読む人が減ってしまったとは、作者としても、本当に残念で仕方ありません。結局、皆、エッチな話にしか関心がないのでしょうか。
この「ピンクの怪物2」では、文字遊び的なものよりも、キャラクターの魅力で、ストーリーを展開していくつもりでした。中村警部や、毎度恒例の悪党四人衆(山精、永山、魔人、ビリヤ)だけではなく、赤ずきんまで登場します。つまり、本作「ピンクの怪物2」は、「狼ハンター」シリーズの一つなのでもあり、だからこそ、なおさら、シノプシスだけでも公開しておきたかった次第なのであります。
なお、最終第3部では、さらに、これまでに出演させられなかった私の手持ち常連キャラをぞろぞろ登場させる予定でありました。
「ピンクの怪物<完全版>」
それでも、続編「ピンクの怪物2」のシノプシスだけでも、こうして一般公開させていただきましたのは、そうでもして、第1作でバラまいといた伏線(令子や光明寺の正体)だけでも、きちんと回収しておきたかったからです。第3部の内容で、さらに全ての謎が完全に解明するのですが、こちらはネタバレとなってしまいますので、今はまだ非公開とさせていただきます。
「ピンクの怪物」は、要するに、エロ要素より、本来の私の作品らしさの方が前面押しされた物語でした。しかし、エロさが薄れた途端、読む人が減ってしまったとは、作者としても、本当に残念で仕方ありません。結局、皆、エッチな話にしか関心がないのでしょうか。
この「ピンクの怪物2」では、文字遊び的なものよりも、キャラクターの魅力で、ストーリーを展開していくつもりでした。中村警部や、毎度恒例の悪党四人衆(山精、永山、魔人、ビリヤ)だけではなく、赤ずきんまで登場します。つまり、本作「ピンクの怪物2」は、「狼ハンター」シリーズの一つなのでもあり、だからこそ、なおさら、シノプシスだけでも公開しておきたかった次第なのであります。
なお、最終第3部では、さらに、これまでに出演させられなかった私の手持ち常連キャラをぞろぞろ登場させる予定でありました。
「ピンクの怪物<完全版>」
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「ピンクの怪物2」シノプシス
「大人のケータイ官能小説」にて連載公開した小説「ピンクの怪物」は、本来、シリーズ化するつもりで書いた作品でした。しかし、コンテストにも落ちて、あまり人にも読まれてはいないみたいなので、このまま執筆し続けるのはヤメて、続編として構想していた内容を、こちらのブログにて、シノプシス(あらすじ)として掲載させていただきます。
いずみのパトス事件のあと、いずみと親友のエコは、すっかり、精神医療センターに入り浸るようになっていた。いずみは仲良くなった永山目当てで、エコは精神解析技術への純粋な学術的興味から。
そんな状況において、天才少女のエコは、またまた、新しいアイディアを発見する。彼女は、他人の精神の中に入り込んだ人間が、その精神内で殺されたとしても、その瞬間に、うまくリンクを切ってしまい、入り込んだ人間の本体が影響を受けないで済む技術を開発したのだ。これで、誰もが、安全に、他人の心に入り込む事も可能になった訳である。
その矢先、新たなパトス中毒患者が見つかった。その患者とは、いずみが、自分の精神内で出会った女性・令子であった!彼女は、実在する女性だったのである。と言う事は、彼女は、何らかの方法でいずみの心の中に送り込まれたのであり、しかも、他人の精神内で死んでも、本体が死なない技術をすでに施されていた事になる。
令子もまた、昏睡状態で発見されたのだった。彼女を救う為には、いずみが受けたのと同じ治療を受けさせるしかない。つまり、誰かが彼女の精神内に入り込んで、そこで眠り込んでいる令子を目覚めさせ、さらには、彼女の心を蝕んでいるカレ(リビドー)を退治するのだ。
しかし、困った事に、令子が持っていたスマホやパソコンは何者かに盗まれており、彼女のパスワード(心の鍵)は全くの不明だった。このパスワードが分からないと、その人の心の中には侵入する事ができないのだ。
そこで、ひょっこり、お呼びがかかったのが、いずみだった。いずみの持っているパソコンのtoko loaderこと所田は、以前、令子から彼女のパスワードを聞き出していたのだ。すなわち、所田にナビゲートさせれば、令子の心に侵入する事もできそうなのである。
そんな訳で、今回の令子救出作戦には、ぜひ、所田を貸してほしいと言う事になったのだった。所田が行くならば、相棒の球異(いずみのスマホ)もついていった方が、より二人のスキル(性能)は上がるだろう。そして、それだったら、持ち主のいずみも、一緒に行きたいに決まってるのだ。何よりも、いずみも、令子とは知らぬ仲ではなかったので、彼女の救出作戦には、ぜひ参加したかったのである。
いずみの志願は受け入れられた。他人の精神に入り込む技術の安全性も確保された事だし、一般人であるいずみの同行も認められたのである。そして、永山は、他人の精神に入り込む為の装置を、すでにもう一台、完成させていた。これで、二人まで、他人の精神に入り込めるようになっていたのだ。
と言う事で、今回は、いずみと永山の二人で、令子の精神の中を冒険するのかと思われた。
ところが、そこに割り込んできた者がいたのだった。このパトス中毒事件全般を担当していた警察の中村警部である。この事件は自分の管轄だから、自分が令子の精神内に入ると言い出したのだ。
いずみや永山も、これには困惑したが、相手が警察なので、強く反対する事もできない。実は、いずみと永山は、令子の精神内でも、自分たちでアニムスを呼び出して、切り札に使おうと思っていたのである。しかし、席を一人、中村に譲ってしまったら、それも出来ないのだ。
でも、結局、中村に押し切られて、令子の精神内に入るメンバーの一人は、中村に決定したのだった。所田が案内を務める以上、もう一人はいずみがついて行くしかない。止むを得ず、永山は居残りとなったのだ。
こうして、不安いっぱいながらも、令子の精神内に入り込むチームは、いずみと中村、所田と球異の四人に決まったのである。
いよいよ、いずみたちの冒険が始まった。
彼女たちが、ついに、令子の精神内に入り込んでみると、そこは、いずみの時のような無人の夜の町などではなかった。
令子の心の中は、まるで、ファンタジーのような西洋の中世のごとき街並みや風景が広がっていて、人間(令子の記憶上の人物)も歩き回っていたのだ。
どうやら、パトス中毒になっても、全員が同じ精神状態になる訳ではなく、それぞれの患者によって、差異があるらしい。いずみは、現実世界で拝見させてもらった令子の部屋には、童話の本がたくさん置かれていた事を思い出した。現実の令子は、子供っぽいメルヘン少女の一面があり、だから、彼女の精神内も、ファンタジー世界っぽいイメージで統一されていたのだ。
とは言え、それでも、いずみたちがやるべき任務は変わりはしない。このファンタジー空間において、まずは本物の令子を仲間にして、それから、どこかに居るカレを倒さなくてはいけないのだ。
そして、ファンタジー世界のように見えても、やはり、この場所は、カレ(性欲)に侵された空間だったのである。一本角がペ○スになったユニコーンなど、どこかエッチな要素のある怪物が、あちこちで徘徊していたのだ。
それでも、いずみたちは、この世界にいる人間たちから情報蒐集する事で、じょじょに、今この世界がどうなっているかの全体像を掴み出す。
この国の支配者である王女さまは、反乱に会い、城を追い出されてしまったのだと言う。それ以来、この国は、性愛の混じった、おかしな状態になってしまったのだ。この本来の支配者だっと言う王女さまが、令子である事はまず間違いなかった。となれば、城を乗っ取った悪者こそがカレであり、今回、カレは城にいると言う事になる。
だが、まずは、令子を救出する事が先なのだ。町人たちの噂によると、追放された王女さまは、街外れまで逃げのび、そこで、呪いをかけられて、ずっと眠り込んだままでいるらしい。
いずみたち一行は、その王女さまがいる場所へと向かう事にしたのだ。
ところが、そんないずみたちの前に、いきなり、敵の一団が立ちふさがった。
その顔ぶれを見て、いずみもびっくりする。なんと、敵の襲撃チームのリーダーは、光明寺だったのだ。なぜ、こんな場所に彼女がいるのだろう?いや、光明寺の方も、この空間でいずみと再会できた事を面白がっている雰囲気なのだ。やはり、彼女は本物の悪魔だったのだろうか?
謎だらけではあるが、ここは、とにかく、光明寺の妨害を退けて、令子に会いに行かねばならないのである。ところが、チームメイトの中村は、とんだ見掛け倒しで、あっさり、光明寺の手先の怪物に倒されてしまう。殺されてしまったのだ。
もちろん、エコの開発してくれた救命システムのおかげで、中村の実体まで死ぬ事はない。だが、精神内で死んだ中村は、この空間からは強制退場となり、緊急回避モードが働いて、この場からは消えてしまったのである。
いずみたちも危機一髪かと思いきや、そこへ、中村とすぐに交代した永山が、さっそうと登場した。これで、再び希望が見えたかと思いきや、なんと、永山と光明寺は、顔見知りと思われる会話を交わしたのだった。
結局は、光明寺は、ひとまず、この場からは逃げ出してしまう。
しかし、いずみには分からない事だらけなのだ。彼女は、永山を質問ぜめにしてみるが、ようやく、永山は真相を語り出す。
あの光明寺という女性は、もともと、精神医療センターに勤めていた、永山の同僚だったのだ。つまり、実在する人間だったのである。しかし、彼女は危険な脳内物質パトスを発明して、その実用を強行しようとした為、精神医療センターを辞めさせられてしまった。それなのに、彼女は、独自にパトスの研究を続けていたようなのだ。どうやら、いずみや令子も、気付かぬうちに、パトスの被験者に使われてしまったらしい。しかも、話はそれだけでは済まなかった。こうして令子の精神内で、光明寺と会えたと言う事は、彼女の方もまた、自力で、他人の精神内に入る技術を完成させていたらしい。その装置は、永山が開発したものよりも、もっと性能が良かった可能性が高くて、遠隔地からでも人の精神内に入り込む事もできるようで、これは手強い事にもなりそうなのだ。
このような不測の問題が判明してしまった為、永山はいったん現実の世界へ戻る事にした。今後の対策を精神医療センターの仲間と相談するだけではなく、精神内で殺された中村の実体の方のアフターケアもまだ途中だったのだ。そんな訳で、後でまた戻ってくる事を約束して、とりあえず、永山はこの世界から去ってゆく。
再び、いずみと所田、球異の三人だけで、この世界を冒険する事となったのだ。
いずみ一行は、ようやく、王女さまこと令子と出会うが、彼女は、いずみの精神にいた時と同じで、ずっと眠り続けていて、たまにしか目を覚まさなかった。まるで眠り姫なのだ。
令子と再会できた事を喜ぶいずみたちではあったが、令子にシャキッとしてもらわない事には、この世界を元に戻す事もできなさそうなのだ。どうやら、まずは、令子にかけられた眠りの呪いを解く必要があるらしい。
ちなみに、目覚めた時の令子は、けっこうキツめな性格だった。いずみの精神内にいた時とは違って、自分の精神内だったものだから、リラックスして、地の性格が出ていたようだ。
また、令子は、いずみとは違って、カレとセックスはしていなかったらしい。あの男嫌いの令子らしい話である。そんな訳で、この精神内も、完全にはカレには征服されておらず、従来のファンタジーな雰囲気を残したまま、記憶の人間たちも普通に歩き回っており、部分的にリビドー(性欲)が混ざり込んでいたみたいだ。
さて、一行が困り果てていると、そこに一人の可愛らしい幼女がやって来た。赤い頭巾をかぶっている彼女の名は、赤ずきん。ただの「赤ずきんちゃん」ではなく、このファンタジー世界において、狼退治を生業にしているのだと言う。やはり、実際の童話とは、だいぶ設定が異なっているのだ。
この赤ずきんが教えてくれた話によると、王女さまを完全に目覚めさせる為には、呪いの主である四匹の100年狼を退治せねばならぬと言う。そして、この怪物狼たちは、普段は人間に化けているとの事なのだ。赤ずきんは、自分自身の使命でもある為、いずみたちに、狼退治の助っ人を名乗り出る。
かくて、眠れる令子も連れ出したいずみ一行は、謎の赤ずきんも味方に加えて、この奇妙なファンタジー世界で、狼退治の旅にと出発したのだ。
第一の100年狼が化けていた人間は、金髪のイケメン白人・ビリヤ。第二の100年狼が化けていた人間が、神経質なインテリ風の青年・魔人。これらの狼の化身たちを見て、令子には思い当たる事があった。
この二人の男は、いずれも、現実世界での令子の元カレだったのだ。いつも浮気をして、恋人の令子を泣かせていたプレイボーイのビリヤに、学歴を鼻にかけて、横柄な態度で、令子に暴力を振るった魔人。
と言う事は、残りの100年狼も、現実世界の令子を傷つけた恋愛がらみの人間である可能性が強い事となる。そして、案の定、第三の100年狼が化けていたのは、令子にレズ行為を迫った会社の美人上司・山精だった。
いずみたち一行は、これらの手強い敵を、赤ずきんの力を借りて、次々に倒していく。昏睡しがちだった令子の意識も、じょじょに覚醒していくのだ。
いよいよ、狼退治も大詰めとなった時、現実世界より永山も戻って来て、戦線にと復帰する。
だが、敵の方も、再び光明寺が前線に乗り出してきて、彼女が引き連れていた最後の100年狼とは、なんと、永山であった。それも、理想化されたアバターの永山である。どうやら、令子は、いずみの精神内で永山と会った時、ほんのりと永山に恋しちゃっていたようなのだ。
光明寺は、精神内で自分を理想化していた永山の事をあざ笑う。そして、何らかの操作を行なったらしく、本物の永山の姿を、現実世界の太った永山に変えてしまったのである。これは、永山にしてみれば、屈辱なのだ。
しかし、現実の太った永山と、仮想世界のワイルドなニセ永山を比較した時、いずみは迷う事なく、本物の永山の方を選んだ。令子も、いずみのピュアな態度に気付かされて、いずみ同様に、本物の永山の側についた。
これでは、光明寺のアテも外れたと言うものなのだ。いずみたちは、ためらう事なく、ニセの永山を倒したものだから、光明寺は慌てて逃走した。こうして、狼退治のミッションは無事に達成したのだ。
赤ずきんも、自分の使命が終わった事で、安心したように、この場から去ってゆく。赤ずきんの姿を見て、令子は、そこに、ハッと自分の面影を見たのだった。もしかしたら、この赤ずきんは、幼き頃の令子の記憶が化けたものだったのかもしれない。
ともあれ、令子も完全に意識がはっきりしたのだ。あとは、城にいるカレと直接対決するのみである。
だが、城へ向かういずみたちを妨害せんと、敵も総攻撃を仕掛けてきた。怪しい性がらみの怪物たちが、いずみたちの元へと、波のように押し寄せてきたのである。
大量の敵を前にして、いよいよ、切り札のアニムスを使う時が来たのだ。いずみと永山は、二人で敵の群れを引き受けて、令子だけを先に城へと向かわせた。所田と球異は、令子のボディガードにつけて。
城の中に入った令子は、その屋上で、ついにカレと対峙する。カレの方も、令子が来るのを待ちわびていたのだ。カレは、令子と交わる事で、この世界も性まみれにする事を、まだ諦めてはいなかったのである。
城の屋上には、巨大な子宮が据え置かれていた。この子宮の中へ、男女二人が飛び込めば、結合は完了なのだ。二人の子供である性の怪物たちがドッと生まれるのである。
カレは、令子へと、自分とともに、この子宮の中へと飛び込む事を迫った。最初こそ、激しく拒絶していた令子であったが、これまで、さんざん、現実世界の恋愛相手たちに失望させられてきた事を、カレに指摘されると、恋愛への不信と復讐心から、次第に、肉欲だけのカレへと心がなびき始めてしまう。
いずみと永山が、この屋上に駆けつけた時は、令子は、今にも子宮に飛び込む直前だった。
しかし、そこで球異が動いた。令子の事を誠実に愛していた球異は、カレを跳ね飛ばして、代わりに、自分が、令子と一緒に、子宮の中へ飛び込んでみせたのだ。
これで、カレの計画も完全にオジャンである。この精神世界内で、不死身の性の怪物たちを生み出して、全てを覆い尽くしてしまう野望も絶たれたのだ。カレは絶望の悲鳴をあげながら、消滅した。
子宮の中へ入った令子は、球異に案内されて、現実世界でも目覚めるに違いあるまい。かくて、この精神世界においての、いずみたちの冒険も終了したのである。
後日、現実の世界では、パトス中毒から回復して、元気になった令子が、いずみへと、やたらと、いずみのスマホ(つまり、球異)を譲って欲しがるようになったのだった。
「ピンクの怪物<完全版>」
2020年06月07日
「コロナの真実」解説(その2)
最新作「コロナの真実」は、私のルシー・シリーズの久々の新エピソードとなります。
新型コロナにまつわる世界情勢をニュースで観ていますと、なんとなく、この作品のような「裏の陰謀」が頭に浮かんできたのです。タイトル通り、ラストには、なぜ新型コロナが流行ったかの衝撃的な真相も判明します。もちろん、私のバカげた妄想に過ぎないとは思うのですが。
本作は、新しい試みとして、ツイッター上で発表させていただきましたが、いくつかのミニエピソードは、大っぴらに披露するのは道徳的にヤバいかと思い、ツイッター公開版では省かせていただきました。いずれ、別の場所で、全てのエピソードが揃った完全版を掲載しようと思っています。
AIロボットの爆発的社会進出と、それに伴うベーシックインカム政策の採用は、「拝啓、人工知能さま」にて、私がすでに予測してきた未来図です。それが、現実のコロナ禍による自粛やソーシャルディスタンスとも、きれいに繋がってしまった訳です。
巨大化したロボット関連財閥が、自らの意思で、自分たちの財産を放棄するという展開は、ちょっと理想的すぎて、御都合主義だったかもしれません。しかし、財閥がよりエゴイストであったとしても、最終的には、AI政府に財産を根こそぎ没収されてしまうと言う展開を用意しておりました。だったら、少しでも「人間の内にある善意」を感じさせるようなパターンの方を、あえて、採用させてもらった次第です。人間の持つ、純粋な善性の存在を信じて。
まあ、これがもっと娯楽的な小説でしたら、「実は、AIは人間に対して害意を持っていて・・・」みたいな方向に物語は続いていくのかもしれませんが、本作につきましては、そのようなストーリーにはしませんでした。そもそも、ルシー・シリーズ自体が、人間とAIの共存をテーマにしているからです。作者の私としては、むしろ、この小説に書いたような内容が、本当に実現してほしいと思っているぐらいなのであります。人間の統治者たちの愚かさは、もうウンザリするほど見てきましたので。
なお、本作の姉妹編として、「実際にルシーが人間のパートナーになったら、どんな働きをしてくれるか?」を、様々なシチュエーションで描いた「ルシーのいる生活」なんて物語を書きたいとも思ったのですが、もし、これを作品化するならば、表現するのに適した媒体は、おそらく、マンガとなるでありましょう。
「コロナの真実」
新型コロナにまつわる世界情勢をニュースで観ていますと、なんとなく、この作品のような「裏の陰謀」が頭に浮かんできたのです。タイトル通り、ラストには、なぜ新型コロナが流行ったかの衝撃的な真相も判明します。もちろん、私のバカげた妄想に過ぎないとは思うのですが。
本作は、新しい試みとして、ツイッター上で発表させていただきましたが、いくつかのミニエピソードは、大っぴらに披露するのは道徳的にヤバいかと思い、ツイッター公開版では省かせていただきました。いずれ、別の場所で、全てのエピソードが揃った完全版を掲載しようと思っています。
AIロボットの爆発的社会進出と、それに伴うベーシックインカム政策の採用は、「拝啓、人工知能さま」にて、私がすでに予測してきた未来図です。それが、現実のコロナ禍による自粛やソーシャルディスタンスとも、きれいに繋がってしまった訳です。
巨大化したロボット関連財閥が、自らの意思で、自分たちの財産を放棄するという展開は、ちょっと理想的すぎて、御都合主義だったかもしれません。しかし、財閥がよりエゴイストであったとしても、最終的には、AI政府に財産を根こそぎ没収されてしまうと言う展開を用意しておりました。だったら、少しでも「人間の内にある善意」を感じさせるようなパターンの方を、あえて、採用させてもらった次第です。人間の持つ、純粋な善性の存在を信じて。
まあ、これがもっと娯楽的な小説でしたら、「実は、AIは人間に対して害意を持っていて・・・」みたいな方向に物語は続いていくのかもしれませんが、本作につきましては、そのようなストーリーにはしませんでした。そもそも、ルシー・シリーズ自体が、人間とAIの共存をテーマにしているからです。作者の私としては、むしろ、この小説に書いたような内容が、本当に実現してほしいと思っているぐらいなのであります。人間の統治者たちの愚かさは、もうウンザリするほど見てきましたので。
なお、本作の姉妹編として、「実際にルシーが人間のパートナーになったら、どんな働きをしてくれるか?」を、様々なシチュエーションで描いた「ルシーのいる生活」なんて物語を書きたいとも思ったのですが、もし、これを作品化するならば、表現するのに適した媒体は、おそらく、マンガとなるでありましょう。
「コロナの真実」
2020年06月03日
「日本昭和トンデモ怪獣大全」
2020年05月29日
「コロナの真実」解説(その1)
この「コロナの真実」と言う小説は、もともと、緊急事態宣言が出ているのに自粛しないパチンコ屋を見て、ひとこと言ってやりたくなったのがキッカケで生まれた作品でした。
だけど、ガチで中傷的な事を書くと、法律に引っかかる恐れがあったので、あえて、小説(フィクション)にしたのです。そのような流れから、まず考えついたのが、次の一文です。
でも、結局、この一文は、ツイッター上の「コロナの真実」には組み込みませんでした。と言いますのも、現実に、パチンコ店が爆破予告される事件(未遂)が起きてしまったからです。
今回、この「コロナの真実」を公開するにあたり、私は、ツイッター小説という形式を選んでみた訳ですが、実は、ツイッターで小説を書いてみる事は、以前から知人には勧められていました。しかし、今まで、その気にならなかったのは、ツイッターの140文字という短さでは、思い通りの文章が書けそうな気がしなかったからであります。
それが、今回、「コロナの真実」のネタを組み立てていくうち、うまく、そのストーリーがツイッターの短文連結スタイルにと一致してきました。つまり、一つ一つの完結した短い文章を繋げていって、通して読むと、一本の長い小説になるエピソードが書けそうな感じがしてきたのです。
そうして完成したのが、今回の「コロナの真実」です。テーマ的にも、時事ネタの新型コロナを扱っていますので、ツイッター上で公開するのには、まさにタイムリーな話だったと言えるでしょう。
ちなみに、私が急にツイッター小説に目が向いた理由としては、あの大ヒットした「100日後に死ぬワニ」にも刺激された部分があったのかもしれません。
「コロナの真実」
だけど、ガチで中傷的な事を書くと、法律に引っかかる恐れがあったので、あえて、小説(フィクション)にしたのです。そのような流れから、まず考えついたのが、次の一文です。
政府に自粛指示を受けていたにも関わらず、店を開き続けていた店主がいた。他の店は閉まっていたので、品物が欲しい客が大量に押し寄せ、その店はボロ儲けなのだ。翌朝、ウィルスを恐れる近所の住民に店を焼き討ちされ、店主は破産した。
でも、結局、この一文は、ツイッター上の「コロナの真実」には組み込みませんでした。と言いますのも、現実に、パチンコ店が爆破予告される事件(未遂)が起きてしまったからです。
今回、この「コロナの真実」を公開するにあたり、私は、ツイッター小説という形式を選んでみた訳ですが、実は、ツイッターで小説を書いてみる事は、以前から知人には勧められていました。しかし、今まで、その気にならなかったのは、ツイッターの140文字という短さでは、思い通りの文章が書けそうな気がしなかったからであります。
それが、今回、「コロナの真実」のネタを組み立てていくうち、うまく、そのストーリーがツイッターの短文連結スタイルにと一致してきました。つまり、一つ一つの完結した短い文章を繋げていって、通して読むと、一本の長い小説になるエピソードが書けそうな感じがしてきたのです。
そうして完成したのが、今回の「コロナの真実」です。テーマ的にも、時事ネタの新型コロナを扱っていますので、ツイッター上で公開するのには、まさにタイムリーな話だったと言えるでしょう。
ちなみに、私が急にツイッター小説に目が向いた理由としては、あの大ヒットした「100日後に死ぬワニ」にも刺激された部分があったのかもしれません。
「コロナの真実」
2020年05月28日
ヨロイ竜
このブログで以前も取り上げた特撮もの「怪獣王子」の第9、10話(1967年11月、12月)には、ヨロイ竜という怪獣(恐竜)が登場します。
でも、この回、最初の予定では、古代グモが出演するはずだったらしいです。「怪獣王子」の敵キャラは、四つ足恐竜ばかりでしたので、敵のバリエーションを増やす意味でも、この回は、当初の予定通りの古代グモが出てきた方が面白かったかもしれません。
もし実際に古代グモが作られていたとしたら、「怪獣王子」の怪獣造形はリアル志向でしたので、「怪獣島の決戦 ゴジラの息子」(1967年12月)よりも僅かに早く、クモンガみたいな怪獣をテレビ画面にて拝見できていたのかもしれないとも考えられます。
2020年05月26日
新作小説「コロナの真実」
本日より、ツイッターにて、久々に、(エロ小説じゃない)新作の小説を公開させていただく事にいたしました。
題名は「コロナの真実」です。
このタイトル通り、この度の世界的コロナ禍について、私なりの憶測を述べてみたくなったのですが、現実世界の問題なだけに、安易な事を語るのは不謹慎かと思い、フィクション(小説)の形にさせていただいた次第です。
執筆も、実は、ひと月前から始めていたのですが、あえて、日本内での緊急事態宣言が解除されて、少し安心ムードになってからの発表とさせていただきました。
ツイッター上でこんな小説を連載する行為そのものが悪質だと指摘する人もいるかもしれませんが、最近の調査で、私のツイッターなど、ほんの一握りの人しか見てない事が分かりましたので、他者への悪影響はほとんど無さそうなので、思い切って、ツイッターでの公開に踏み切らせていただきました。
逆に言わせていただきますと、その「ほんの一握りの人たち」が、「誰でも読める小説なのに、自分たちが読んでいる」と言う優越感を味わってくださればいいかな、と思っている次第です。と言いますのも、この「コロナの真実」は、まさに、これからのコロナ禍の未来を、私なりに予測した内容となっているからです。
作品そのものの詳しい解説は、作品全編公開後に、また、こちらのブログにて掲載したいと思います。
「コロナの真実」
題名は「コロナの真実」です。
このタイトル通り、この度の世界的コロナ禍について、私なりの憶測を述べてみたくなったのですが、現実世界の問題なだけに、安易な事を語るのは不謹慎かと思い、フィクション(小説)の形にさせていただいた次第です。
執筆も、実は、ひと月前から始めていたのですが、あえて、日本内での緊急事態宣言が解除されて、少し安心ムードになってからの発表とさせていただきました。
ツイッター上でこんな小説を連載する行為そのものが悪質だと指摘する人もいるかもしれませんが、最近の調査で、私のツイッターなど、ほんの一握りの人しか見てない事が分かりましたので、他者への悪影響はほとんど無さそうなので、思い切って、ツイッターでの公開に踏み切らせていただきました。
逆に言わせていただきますと、その「ほんの一握りの人たち」が、「誰でも読める小説なのに、自分たちが読んでいる」と言う優越感を味わってくださればいいかな、と思っている次第です。と言いますのも、この「コロナの真実」は、まさに、これからのコロナ禍の未来を、私なりに予測した内容となっているからです。
作品そのものの詳しい解説は、作品全編公開後に、また、こちらのブログにて掲載したいと思います。
「コロナの真実」
2020年05月22日
グローブモンスター2種
昭和の特撮ドラマ「光速エスパー」の第4話(1967年8月)に、グローブモンスターと言う怪物が登場します。
これが、見ての通りの奇っ怪な怪獣です。ただの巨大な(ゴジラサイズの)ボクシング用グローブなのです。「光速エスパー」と言う作品には、頻繁に、風変わりな怪物が登場するのですが、このグローブモンスターは、その最たるものの一つとも言えましょう。
なぜ、グローブがこんなに巨大なのか?の理由については、本編を見てのお楽しみです。
さて、ビートルズが作ったアニメ「イエローサブマリン」(1968年7月)にも、グローブ(モンスター)と言うのが登場します。
こちらも、見ての通りの巨大な(人間サイズの)手袋の化け物です。
「光速エスパー」とうっかりネタが被ってしまったようにも見えますが、こちらのグローブは、元は悪い怪物だったのに、glove のgが取れると love に変わってしまうと言うオチとして使われています。
2020年05月21日
虫プロダクション資料集
小学生の頃の私は、手塚治虫センセイにどっぷりとハマっていました。すると、家族の誰かが、この本をお土産に買ってきてくれたのでした。
B5の雑誌サイズの本で、「虫プロダクション資料集」(虫プロダクション株式会社)です。
確か、虫プロアニメのバラ売りの1コマフィルムも一緒に買ってきてくれましたので、札幌かどこかで開催されていた手塚治虫展ででも売っていた本だったのかもしれません。
この本が、当時(1979年ごろ)としては、たいへん役に立ちました。と言うのも、アニメの本格資料本として、この本には、沢山の虫プロアニメの放映リストが掲載されていたからです。
手塚センセイのアニメを取り扱った資料本といたしましては、1973年には「手塚治虫アニメ選集」(少年画報社)のシリーズが、1991年には「手塚治虫劇場」(手塚プロダクション)などが発売されていますが、この「虫プロダクション資料集」は、それらとも内容がだいぶ異なっていました。
と言うのも、この「虫プロダクション資料集」は、虫プロが手がけたアニメの資料集なのであり、手塚原作アニメの資料集ではないからです。だから、原作・手塚治虫じゃないアニメの話もガンガン載っていたのであります。
例えば、モノクロ版の「あしたのジョー」(1970年)とか「国松さまのお通りだい」(1971年)なども紹介されていました。「佐武と市捕物控」(1968年)や「アンデルセン物語」(1971年)なんて珍品まで掲載されているのであります。
極め付きは「ムーミン」(1969年)です。いわゆる虫プロ版「ムーミン」でして、その制作データも、バッチリ読む事ができるのでありました。当時は、この虫プロ版「ムーミン」が、テレビでよく再放送されていましたので、この本の放映リストを、私はとても重宝したものでした。
今日でしたら、インターネットの wikipedia などで、この本に載っている諸作品の放映リストも簡単に入手する事ができます。しかし、それ以前の時期は、確かに、この本は、とても使えるアニメ本の一冊だったのでした。
なのに、ネットオークションなどで調べると、この本も、今では、大した金額では取引きされてないみたいでして、それがちょっと残念なのです。
最後に、この「虫プロダクション資料集」に収録された作品の一覧を提示しておきます。
(テレビアニメ)
鉄腕アトム
ワンダースリー
ジャングル大帝/新ジャングル大帝 進め、レオ!
悟空の大冒険
リボンの騎士
わんぱく探偵団
アニマル1
バンパイヤ
佐武と市捕物控
どろろ/どろろと百鬼丸
あしたのジョー
ムーミン/新ムーミン
アンデルセン物語
さすらいの太陽
国松さまのお通りだい
ワンサくん
(劇場アニメ・他)
千夜一夜物語
クレオパトラ
哀しみのベラドンナ
ある街角の物語
展覧会の絵
やさしいライオン
新宝島
人魚/オス/メモリー/しずく/創世記
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2020年05月19日
少年版江戸川乱歩選集
私の通っていた田舎の小学校の図書館に、さりげなく置かれていたのが、この「少年版江戸川乱歩選集」(講談社)です。
「少年版」とはなってますが、見ての通り、子供には見せられないようなイラストのおぞましさです。
小学生の頃の私は、この本が気になって、気になって、仕方ありませんでした。この怖さ満載のイラストに惹かれたと言うよりも、「蜘蛛男」「人間豹」などのタイトルが、いかにも改造人間や妖怪が出てきそうなストーリーに思えたからです。
でもって、小学生の中学年ぐらいの時、私は、ついに「蜘蛛男」を手に取ったのですが、実際に読んでみると、蜘蛛の怪物など出てこなかったので、ちょっと拍子抜けしたものでした。しかも、当時の私には、この小説は理解しきるのが難しかったようで、話の中盤から、内容がよく分からなくなってしまいました。
続けて借りた「一寸法師」は、最後まで読み切ったものの、読み終わるまで、かなり時間がかかったと記憶しています。「人間豹」は、本当に豹の怪人が出てくる物語で、一番読みやすかったですが、それでも、けっこう飛ばし読みしてしまったような気もします。
残りの三冊は、小学生の高学年になってから借りてみました。その頃には、私もだいぶ成長してましたので、素直に、推理小説として、これらの本を楽しく読破させていただいたのを覚えています。
ただ、当時の私がまず最初に驚いた事と言うのが、実は、これらの小説のいくつかには、明智小五郎が登場していた点でして、作家・江戸川乱歩の事をよく分かっていなかった当時の私は、名探偵・明智小五郎とは、少年探偵団シリーズだけに出てくるキャラだと思っていたのであります。
そして、もっともメジャーなポプラ社版の少年探偵団のシリーズ本も、もちろん、うちの小学校の図書館には置かれていました。
実を言いますと、私が小学生の頃は、「少年探偵団」の新作ドラマ(1975年)がテレビで放送された事もあり、少年探偵団がちょっとしたブームになっていました。私の学友たちは、競って、このポプラ社版の少年探偵団シリーズを借りまくっていたのですが、私は、何となく、その競争には混じりませんでした。
その為、なんと、私は、少年探偵団のシリーズのほぼ全作の敵役が怪人20面相だった事を、長い事、知らなかったのであります。私が、ようやく、少年探偵団シリーズの面白さに目覚めたのは、大人になってからでして、講談社の江戸川乱歩推理文庫(1987〜1989年)にて、はじめて、少年探偵団の全エピソードを一気読みするのです。