2024年11月22日
2024MLB!!「主要 4部門各アワード受賞者」をチェック!! 大谷翔平(ドジャース)はナ・リーグのMVPに満票で選出〜!!
2024年のメジャーリーグは11月に入ってから今シーズンのアワード受賞者が次々に発表されていますが、ここではその中でも全米野球記者協会(BBWAA)の投票で決まる主要4部門の受賞者をまとめてみていきたいとおもいます。
注目の大谷翔平(ドジャース)はナ・リーグのMVPに満票で選出されました!!
◆主要4部門各アワードの発表スケジュール(日付は日本時間)。
11月19日:新人王
11月20日:最優秀監督
11月21日:サイ・ヤング賞
11月22日:MVP
◆ 主要 4部門各アワード受賞者!!
★ 新人王
日本時間11月19日、新人王が発表され、ア・リーグはルイス・ヒル 投手(ヤンキース : 画像左下)が、ナ・リーグはポール・スキーンズ 投手(パイレーツ : 画像右下)が選出されました。
ナ・リーグの新人王に輝いたスキーンズは、昨季のドラフト全体1位でパイレーツに入団。開幕前から球界最高のプロスペクトとして期待され、その期待に応えるどころか上回るパフォーマンスを見せました。
今季スキーンズは23先発(133回)で11勝3敗、防御率1.79、170奪三振を記録。7月のオールスターでは先発投手に選ばれ、サイ・ヤング賞のファイナリストにも入るなど、新人の枠にとどまらず、既に球界最高の投手の1人として認識されつつあります。
スキーンズは23票の1位票を集めて新人王を獲得。ライバルと目されていたジャクソン・メリル(パドレス)には7票の 1位票が入り、ジャクソン・チョーリオ(ブリュワーズ)が26票の 3位票を集めて 3位に。今永昇太(カブス)も 4票の3位票を得ています。
一方、ア・リーグでは混戦の末にヒルが選出されました。26歳のヒルは今季29先発し、15勝7敗、防御率3.50、171奪三振をマーク。被打率.189はMLBトップ(規定投球回以上)と、新人離れした支配力を見せました。
ヒルが15の 1位票を獲得したのに対し、2位のコルトン・カウザー(オリオールズ)は13とア・リーグの新人王争いは接戦でした。3位にはオースティン・ウェルズ(ヤンキース)が入り、4位のメイソン・ミラー(アスレチックス)と 5位のケイド・スミス(ガーディアンズ)にも1位票が入っています。
★ 最優秀監督賞
日本時間11月20日、最優秀監督賞が発表され、ア・リーグはガーディアンズのスティーブン・ボート監督、ナ・リーグはブリュワーズのパット・マーフィー監督がともに就任1年目での受賞となりました。
ボート監督は2022年まで現役でプレーしており、引退後2年での受賞はジョー・ジラルディの3年より短く、史上最速記録を更新。一方、マーフィー監督はこれまで全30球団で唯一、最優秀監督賞の受賞者がいなかったブリュワーズにおいて、初めての受賞者。
ボート監督は昨季限りで勇退した名将テリー・フランコーナ(来季からレッズの監督)の後任として監督に就任。現役時代から人間性やリーダーシップへの評価が高く、「将来の監督候補」と言われていた人物ですが、引退からわずか 2年、監督就任1年目でチームを地区優勝に導きました。
ア・リーグ最優秀監督賞の投票では、30人中27人から 1位票を獲得して圧勝。2位はロイヤルズのマット・クアトラーロ監督(1位票2)、3位はタイガースのA・J・ヒンチ監督(1位票1)で、4位にアストロズのジョー・エスパーダ監督、5位タイにヤンキースのアーロン・ブーン監督とアスレチックスのマーク・コッツェイ監督、7位タイにツインズのロッコ・バルデリ監督とレッドソックスのアレックス・コーラ監督が続いています。
マーフィーは大学野球の名将として知られていた人物で、教え子であるクレイグ・カウンセルの下でベンチコーチを務めてきました。そのカウンセルがカブスへ移籍したため、カウンセルの後任としてブリュワーズの監督に就任。パドレス時代の2015年に監督代行を務めた経験はあったものの、フルシーズン指揮を執るのは今季が初めてであり、主力の移籍で苦戦が予想されていたチームを見事に地区優勝に導きました。
ナ・リーグ最優秀監督賞の投票では、30人中27人から1位票を獲得。ほかの候補者たちに大差をつけての圧勝でした。2位はパドレスのマイク・シルト監督(1位票1)、3位はメッツのカルロス・メンドーサ監督(1位票1)、4位はダイヤモンドバックスのトーリ・ロブロ監督、5位はフィリーズのロブ・トムソン監督(1位票1)。6位以降はブレーブスのブライアン・スニッカー監督、ドジャースのデーブ・ロバーツ監督、カージナルスのオリバー・マーモル監督という顔ぶれでした。
★ サイ・ヤング賞
日本時間11月21日、今季のサイ・ヤング賞が発表され、ア・リーグはタリック・スクーバル(タイガース)、ナ・リーグはクリス・セール(ブレーブス)が選出されました。
両リーグのサイ・ヤング賞投手が投手三冠を獲得した投手なのは2011年以来。
ア・リーグのサイ・ヤング賞に選ばれたスクーバルはメジャー5年目の28歳。高く評価されてきたポテンシャルがついに全面開花し、31先発(192回)、18勝4敗、防御率2.39、228奪三振、総合指標bWAR6.3とア・リーグ投手部門1位を総なめ。スクーバルの快投はタイガースにとって10年ぶりのプレーオフ進出を演出。レギュラーシーズンの 9月19日から、プレーオフの地区シリーズ第5戦まで28.2回を連続で無失点に抑え、タイガースをあと1勝でリーグ優勝決定シリーズ進出というところまで導きました。
スクーバルは30票の1位票を全て集めて満票受賞。セス・ルーゴ(ロイヤルズ)が2位、クローザーのエマニュエル・クラセ(ガーディアンズ)が3位、コール・レイガンズ(ロイヤルズ)が4位、コービン・バーンズ(オリオールズ)が5位に入りました。
そして、ナ・リーグのサイ・ヤング賞に選ばれたセールは、カムバック賞も受賞し、紆余曲折を経た末の念願の初受賞となりました。今季からブレーブスに移籍するまではホワイトソックス、レッドソックスのエースとして活躍していたセールは、球界屈指の投手として活躍しながらも、サイ・ヤング賞とは縁がなく、2012年から2018年まで毎年オールスターに選ばれ、サイ・ヤング賞投票でも上位に入ってきました。特に308奪三振を記録した2017年は、後半戦の失速によってコリー・クルーバー(インディアンス)に逆転を許し、惜しくもサイ・ヤング賞投票2位に。しかし、チームを世界一に導いた2018年を境に故障と不振に苦しむようになり、このままサイ・ヤング賞を受賞しないままキャリアを終えるかと思われていました。その矢先、レッドソックスからブレーブスへトレードとなり、35歳にして投手三冠を獲得。悲願のサイ・ヤング賞を獲得しました。
セールは26票の1位票を集め、2位のザック・ウィーラー(フィリーズ)には4票の1位票が入り、3位のポール・スキーンズ(パイレーツ)が2位票を1票獲得、4位のディラン・シース(パドレス)は3位票を6票獲得しました。カブスの今永昇太にも7票の3位票が入り、5位にランクインしています。
★ MVP (最優秀選手)
日本時間11月22日、MVPの受賞者が発表され、アメリカン・リーグはアーロン・ジャッジ(ヤンキース)、ナショナル・リーグは大谷翔平(ドジャース)がともに満票で選出されました。
ジャッジは2022年以来 2度目の選出。大谷はエンゼルスに所属していた2021年、23年に続いて 2年連続 3度目の受賞となり、フランク・ロビンソン(1961年レッズ、1966年オリオールズ)以来史上 2人目となる「両リーグでMVP受賞」の快挙を達成しました!!
30歳の大谷は、エンゼルス時代の過去 2度は投打の「二刀流」でのMVP受賞だったものの、今季は昨シーズンに故障した右ひじの治療のため打者に専念。
159試合に出場して打率.310、54本塁打、130打点、59盗塁、OPS1.036で史上初となる「シーズン50本塁打&50盗塁」を達成するなど圧巻の数字を残しました。
自身 2度目となる本塁打王のタイトルだけでなく、打点、出塁率(.390)、長打率(.646)、OPSでもリーグトップに立ち、得点(134)、塁打(411)はメジャートップ。
「指名打者専任でのMVP受賞」は史上初の快挙となりました。
一方32歳のジャッジはキャリア最多の158試合に出場し、打率.322、58本塁打、144打点、OPS1.159を記録。本塁打、打点、OPSだけでなく、出塁率(.458)、長打率(.701)、四球(133)でもメジャートップの数字を残し、総合指標として知られるWARでもファングラフス版(11.2)、ベースボール・アメリカ版(10.8)の双方でメジャー1位を記録する文句なしの活躍でした。ヤンキースの選手がMVPを獲得したのはこれが史上22度目となりますが、そのうち満票での受賞は1956年のミッキー・マントル以来史上 2人目の快挙となりました。
両リーグのMVPがともに満票で選出されるのは、大谷(エンゼルス)、ロナルド・アクーニャJr.(ブレーブス)が満票を獲得した昨年に続いて史上 2回目。ジャッジと大谷は2022年のア・リーグMVP投票1位と2位ですが、どちらも複数年にわたる活躍でその実力を証明し、メジャーの歴史に名を刻んでいます!!
注目の大谷翔平(ドジャース)はナ・リーグのMVPに満票で選出されました!!
◆主要4部門各アワードの発表スケジュール(日付は日本時間)。
11月19日:新人王
11月20日:最優秀監督
11月21日:サイ・ヤング賞
11月22日:MVP
◆ 主要 4部門各アワード受賞者!!
★ 新人王
日本時間11月19日、新人王が発表され、ア・リーグはルイス・ヒル 投手(ヤンキース : 画像左下)が、ナ・リーグはポール・スキーンズ 投手(パイレーツ : 画像右下)が選出されました。
ナ・リーグの新人王に輝いたスキーンズは、昨季のドラフト全体1位でパイレーツに入団。開幕前から球界最高のプロスペクトとして期待され、その期待に応えるどころか上回るパフォーマンスを見せました。
今季スキーンズは23先発(133回)で11勝3敗、防御率1.79、170奪三振を記録。7月のオールスターでは先発投手に選ばれ、サイ・ヤング賞のファイナリストにも入るなど、新人の枠にとどまらず、既に球界最高の投手の1人として認識されつつあります。
スキーンズは23票の1位票を集めて新人王を獲得。ライバルと目されていたジャクソン・メリル(パドレス)には7票の 1位票が入り、ジャクソン・チョーリオ(ブリュワーズ)が26票の 3位票を集めて 3位に。今永昇太(カブス)も 4票の3位票を得ています。
一方、ア・リーグでは混戦の末にヒルが選出されました。26歳のヒルは今季29先発し、15勝7敗、防御率3.50、171奪三振をマーク。被打率.189はMLBトップ(規定投球回以上)と、新人離れした支配力を見せました。
ヒルが15の 1位票を獲得したのに対し、2位のコルトン・カウザー(オリオールズ)は13とア・リーグの新人王争いは接戦でした。3位にはオースティン・ウェルズ(ヤンキース)が入り、4位のメイソン・ミラー(アスレチックス)と 5位のケイド・スミス(ガーディアンズ)にも1位票が入っています。
★ 最優秀監督賞
日本時間11月20日、最優秀監督賞が発表され、ア・リーグはガーディアンズのスティーブン・ボート監督、ナ・リーグはブリュワーズのパット・マーフィー監督がともに就任1年目での受賞となりました。
ボート監督は2022年まで現役でプレーしており、引退後2年での受賞はジョー・ジラルディの3年より短く、史上最速記録を更新。一方、マーフィー監督はこれまで全30球団で唯一、最優秀監督賞の受賞者がいなかったブリュワーズにおいて、初めての受賞者。
ボート監督は昨季限りで勇退した名将テリー・フランコーナ(来季からレッズの監督)の後任として監督に就任。現役時代から人間性やリーダーシップへの評価が高く、「将来の監督候補」と言われていた人物ですが、引退からわずか 2年、監督就任1年目でチームを地区優勝に導きました。
ア・リーグ最優秀監督賞の投票では、30人中27人から 1位票を獲得して圧勝。2位はロイヤルズのマット・クアトラーロ監督(1位票2)、3位はタイガースのA・J・ヒンチ監督(1位票1)で、4位にアストロズのジョー・エスパーダ監督、5位タイにヤンキースのアーロン・ブーン監督とアスレチックスのマーク・コッツェイ監督、7位タイにツインズのロッコ・バルデリ監督とレッドソックスのアレックス・コーラ監督が続いています。
マーフィーは大学野球の名将として知られていた人物で、教え子であるクレイグ・カウンセルの下でベンチコーチを務めてきました。そのカウンセルがカブスへ移籍したため、カウンセルの後任としてブリュワーズの監督に就任。パドレス時代の2015年に監督代行を務めた経験はあったものの、フルシーズン指揮を執るのは今季が初めてであり、主力の移籍で苦戦が予想されていたチームを見事に地区優勝に導きました。
ナ・リーグ最優秀監督賞の投票では、30人中27人から1位票を獲得。ほかの候補者たちに大差をつけての圧勝でした。2位はパドレスのマイク・シルト監督(1位票1)、3位はメッツのカルロス・メンドーサ監督(1位票1)、4位はダイヤモンドバックスのトーリ・ロブロ監督、5位はフィリーズのロブ・トムソン監督(1位票1)。6位以降はブレーブスのブライアン・スニッカー監督、ドジャースのデーブ・ロバーツ監督、カージナルスのオリバー・マーモル監督という顔ぶれでした。
★ サイ・ヤング賞
日本時間11月21日、今季のサイ・ヤング賞が発表され、ア・リーグはタリック・スクーバル(タイガース)、ナ・リーグはクリス・セール(ブレーブス)が選出されました。
両リーグのサイ・ヤング賞投手が投手三冠を獲得した投手なのは2011年以来。
ア・リーグのサイ・ヤング賞に選ばれたスクーバルはメジャー5年目の28歳。高く評価されてきたポテンシャルがついに全面開花し、31先発(192回)、18勝4敗、防御率2.39、228奪三振、総合指標bWAR6.3とア・リーグ投手部門1位を総なめ。スクーバルの快投はタイガースにとって10年ぶりのプレーオフ進出を演出。レギュラーシーズンの 9月19日から、プレーオフの地区シリーズ第5戦まで28.2回を連続で無失点に抑え、タイガースをあと1勝でリーグ優勝決定シリーズ進出というところまで導きました。
スクーバルは30票の1位票を全て集めて満票受賞。セス・ルーゴ(ロイヤルズ)が2位、クローザーのエマニュエル・クラセ(ガーディアンズ)が3位、コール・レイガンズ(ロイヤルズ)が4位、コービン・バーンズ(オリオールズ)が5位に入りました。
そして、ナ・リーグのサイ・ヤング賞に選ばれたセールは、カムバック賞も受賞し、紆余曲折を経た末の念願の初受賞となりました。今季からブレーブスに移籍するまではホワイトソックス、レッドソックスのエースとして活躍していたセールは、球界屈指の投手として活躍しながらも、サイ・ヤング賞とは縁がなく、2012年から2018年まで毎年オールスターに選ばれ、サイ・ヤング賞投票でも上位に入ってきました。特に308奪三振を記録した2017年は、後半戦の失速によってコリー・クルーバー(インディアンス)に逆転を許し、惜しくもサイ・ヤング賞投票2位に。しかし、チームを世界一に導いた2018年を境に故障と不振に苦しむようになり、このままサイ・ヤング賞を受賞しないままキャリアを終えるかと思われていました。その矢先、レッドソックスからブレーブスへトレードとなり、35歳にして投手三冠を獲得。悲願のサイ・ヤング賞を獲得しました。
セールは26票の1位票を集め、2位のザック・ウィーラー(フィリーズ)には4票の1位票が入り、3位のポール・スキーンズ(パイレーツ)が2位票を1票獲得、4位のディラン・シース(パドレス)は3位票を6票獲得しました。カブスの今永昇太にも7票の3位票が入り、5位にランクインしています。
★ MVP (最優秀選手)
日本時間11月22日、MVPの受賞者が発表され、アメリカン・リーグはアーロン・ジャッジ(ヤンキース)、ナショナル・リーグは大谷翔平(ドジャース)がともに満票で選出されました。
ジャッジは2022年以来 2度目の選出。大谷はエンゼルスに所属していた2021年、23年に続いて 2年連続 3度目の受賞となり、フランク・ロビンソン(1961年レッズ、1966年オリオールズ)以来史上 2人目となる「両リーグでMVP受賞」の快挙を達成しました!!
30歳の大谷は、エンゼルス時代の過去 2度は投打の「二刀流」でのMVP受賞だったものの、今季は昨シーズンに故障した右ひじの治療のため打者に専念。
159試合に出場して打率.310、54本塁打、130打点、59盗塁、OPS1.036で史上初となる「シーズン50本塁打&50盗塁」を達成するなど圧巻の数字を残しました。
自身 2度目となる本塁打王のタイトルだけでなく、打点、出塁率(.390)、長打率(.646)、OPSでもリーグトップに立ち、得点(134)、塁打(411)はメジャートップ。
「指名打者専任でのMVP受賞」は史上初の快挙となりました。
一方32歳のジャッジはキャリア最多の158試合に出場し、打率.322、58本塁打、144打点、OPS1.159を記録。本塁打、打点、OPSだけでなく、出塁率(.458)、長打率(.701)、四球(133)でもメジャートップの数字を残し、総合指標として知られるWARでもファングラフス版(11.2)、ベースボール・アメリカ版(10.8)の双方でメジャー1位を記録する文句なしの活躍でした。ヤンキースの選手がMVPを獲得したのはこれが史上22度目となりますが、そのうち満票での受賞は1956年のミッキー・マントル以来史上 2人目の快挙となりました。
両リーグのMVPがともに満票で選出されるのは、大谷(エンゼルス)、ロナルド・アクーニャJr.(ブレーブス)が満票を獲得した昨年に続いて史上 2回目。ジャッジと大谷は2022年のア・リーグMVP投票1位と2位ですが、どちらも複数年にわたる活躍でその実力を証明し、メジャーの歴史に名を刻んでいます!!
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投稿者:toocheebase|11:39|メジャー情報
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