2024年07月18日
2024 MLB!!「オールスター・ウィーク」各種イベントをハイライトで振り返る〜!!
日本人選手も躍動した2024 MLBオールスター・ゲーム。その余韻の残る中、ここでは、オールスター・ウィークに行われた様々なイベントをハイライトで振り返ってみます。
★ 2024 フューチャーズ・ゲーム
◆ ナ・リーグ有望株 6 − 1 ア・リーグ有望株 (グローブライフ・フィールド)
日本時間 7月14日、若手有望株によるオールスターのフューチャーズ・ゲームが開催。
今年はナ・リーグがア・リーグを6対1で下しました。
ナ・リーグは3回 7番コリアーがグローブライフ・フィールドの深い右中間に先制ソロ本塁打。評価されてきた高い打撃センスを大一番で発揮し、ナ・リーグに先制点をもたらしました。
ナ・リーグはその後、ア・リーグ3番手ノア・シュルツ(ホワイトソックス)の乱調に漬け込み、6番ドリュー・ジョーンズ(ダイヤモンドバックス)が押し出し四球を選び、8番エイダン・ミラー(フィリーズ)は押し出し死球、さらに9番ボールドウィンの犠牲フライで3点を追加。
ア・リーグは8番ジェイソン・チョーリオ(ガーディアンズ)のタイムリーで1点を返しましたが、ナ・リーグ投手陣の前に沈黙。全員が『MLB.com』のTop100プロスペクトに名を連ねるナ・リーグの投手陣は、ア・リーグ打線を散発の5安打に封じました。その後もナ・リーグはボールドウィンが2打点目となるソロ本塁打を逆方向に放ってダメ押しに成功。6対1で逃げ切って、2年連続でナ・リーグに勝利をもたらしました。
MVPに輝いたのは先制弾を放ったナ・リーグのコリアー。
現在19歳のコリアーは2022年ドラフト1巡目でレッズに入団。高い打撃センスと流麗なスイングで、ラファエル・デバース(レッドソックス)とも比較される逸材。
この日放った一発は打球初速約169キロ、飛距離約125メートルでMLB全30球場中29球場で本塁打になるメジャーリーガー顔負けの本塁打でした。
★ 2024MLBドラフト !!
日本時間 7月15日、MLBドラフトの1日目が始まり、1・2巡目に加えて戦力均衡ラウンド、FA補償指名権、新人昇格報奨指名権を含めた 74個の指名が完了。
全体1位指名権を持つガーディアンズから全体1位指名を受けたのは、オレゴン州立大学のオーストラリア人二塁手 トラビス・バザーナ。
バザーナは、『MLBパイプライン』のドラフト有望株ランキングで1位に入り、今ドラフトでもトップ評価を受けていました。オーストラリアのシドニー出身のバザーナは、オーストラリア出身の選手として史上初の全体1位指名を受けることに。さらに二塁手としての全体1位指名も史上初と、記録づくめの指名となりました。
続く全体2位では今ドラフトNO.1の剛腕チェイス・バーンズ(ウェイクフォレスト大)がレッズに、全体3位ではバザーナと並ぶ評価を受けていた大砲チャーリー・コンドン(ジョージア大)がロッキーズに指名を受けました。
そして、バザーナやコンドンと共に全体1位候補の一角に挙げられていたジャック・カグリオンは、全体6位でロイヤルズに指名されました。
カグリオンは、投打に怪物級のパワーを誇る二刀流選手で、大谷翔平(ドジャース)との比較も受けています。
☆ 2024年のMLBドラフト1巡目上位指名選手
※表記=◆ 指名順位 球団名 選手名(ポジション・大学or高校
・『MLBパイプライン』のドラフト有望株ランキング順位)
◆ 全体1位 ガーディアンズ トラビス・バザーナ(二塁手・大学生・1位)
(身長183cm/体重90s/右投左打)
コンドンと並んで今ドラフト最高の選手と言われるオーストラリア生まれの好打者。コンタクト力に加えて今季はパワーも成長。
◆ 全体2位 レッズ チェイス・バーンズ(右腕・大学生・6位)
(身長193cm/体重98s/右投右打)
最速102マイルの速球と空振り率6割超えのスライダーを武器とする奪三振マシン。
◆ 全体3位 ロッキーズ チャーリー・コンドン(外野手・大学生・2位)
(身長198cm/体重98s/右投右打)
今ドラフト最高のパワーヒッター。今季は主に三塁を守り、プロでも三塁に留まれる可能性あり。
◆ 全体4位 アスレチックス ニック・カーツ(一塁手・大学生・7位)
昨季まで全体1位候補にも挙がっていた完成度の高いスラッガー。パワー抜群な上、コンタクト力も巧みで穴がない。
◆ 全体5位 ホワイトソックス ヘイゲン・スミス(左腕・大学生・5位)
バーンズにも劣らない左の奪三振マシン。100マイルに達する速球と大きく曲がるスライダーが武器。
◆ 全体6位 ロイヤルズ ジャック・カグリオン(二刀流・大学生・3位)
コンドンに勝るとも劣らないパワーを秘める二刀流の怪物。
◆ 全体7位 カージナルス JJ・ウェザーホルト(二塁手・大学生・4位)
ハムストリングの故障で今季の半分を棒に振ったものの、依然今ドラフト最高級の好打者。今季は遊撃を守ったが、プロでは二塁向きとの評価。
◆全体8位 エンゼルス クリスチャン・ムーア(二塁手・大学生・13位)
今季34本塁打を放った強打の二塁手。ボール球を追いかけやすい傾向にあるが、打力の評価は高い。
◆ 全体9位 パイレーツ コナー・グリフィン(遊撃手・高校生・9位)
今ドラフトで最高評価を受ける高校生。2006年生まれながら体格は完成されており、爆発的なポテンシャルを秘める。
◆ 全体10位 ナショナルズ シーバー・キング(ユーティリティ・大学生・17位)
昨季は三塁と中堅を主に遊撃なども守れるマルチなアスリート。2桁本塁打を打てるパワーポテンシャルも秘める。
◆ 全体11位 タイガース ブライス・レイナー(遊撃手・高校生・10位)
コリー・シーガー(レンジャーズ)とも比較される強打の高校生遊撃手。投手としても有望な評価を受けるほどの強肩の持ち主でもある。
◆ 全体12位 レッドソックス ブレイデン・モンゴメリー(外野手・大学生・8位)
強肩強打の外野手。空振りの多さが懸念ではあるものの、パワーはすさまじい。6月下旬に足首の怪我を負ってやや評価を落とす。
◆ 全体13位 ジャイアンツ ジェームズ・ティブス(外野手・大学生・12位)
パワー・コンタクト力・選球眼どれを取っても安定した好打者。反面、守備で存在感は残せていない。
◆ 全体14位 カブス キャム・スミス(三塁手・大学生・14位)
パワーと強肩に高い評価を受ける三塁手。コンタクト率もドラフトイヤーに改善。
◆ 全体15位 マリナーズ ジュランジェロ・サインチェ(両投げ・大学生・25位)
世にも珍しい両投げ投手。もっぱら右腕の方が評価は高く、小柄な体で横変化を主に打ち取る姿はマーカス・ストローマン(ヤンキース)とも。
このほか、 全体19位では、藤浪晋太郎と千賀滉大所属のメッツが、二刀流の素養も秘めるカーソン・ベンジ外野手(オクラホマ州立大)を指名。
そして、大谷翔平と山本由伸が所属するドジャースは、全体23位で俊足の高校生遊撃手キーロン・リンジー(ハーディー高)を選択しています。
★ ホームラン・ダービー
日本時間 7月16日、レンジャーズの本拠地グローブライフ・フィールドでホームラン・ダービーが行われ、出場を熱望していたテオスカー・ヘルナンデス(ドジャース 画像下)が球団史上初のダービー制覇を成し遂げました。
ヘルナンデスは1回戦で19本のアーチを放ち、4位で決勝ラウンドに進出。
アレック・ボーム(フィリーズ)と対戦した準決勝は3スイング制の延長戦までもつれた熱戦の末に16対15で勝利し、決勝では14対13でボビー・ウィットJr.(ロイヤルズ)を破りました。
ブルージェイズ時代の同僚であるブラディミール・ゲレーロJr.が熱心に応援する姿も印象的でした。
1回戦は前半戦の本塁打が少ない順に8選手が挑戦し、21本のボームとホセ・ラミレス(ガーディアンズ)、20本のウィットJr.、19本のヘルナンデスが決勝ラウンドに進出。
地元での優勝を狙ったアドリス・ガルシア(レンジャーズ)は18本、ナ・リーグ打点トップのマーセル・オズナ(ブレーブス)は16本、2度のダービー制覇を誇るピート・アロンソ(メッツ)は12本、昨季のア・リーグ新人王ガナー・ヘンダーソン(オリオールズ)は11本にとどまり、1回戦で敗退。
準決勝は1回戦での本塁打が多い順にシード順が決められ、第1シードのボームと第4シードのヘルナンデス、第2シードのラミレスと第3シードのウィットJr.が対戦。
ウィットJr.が13対12でラミレスを破って決勝進出を決め、ボーム対ヘルナンデスの一戦は、14対14の同点になったあと、3スイング制の延長戦を行い、3スイングで2本塁打を放ったヘルナンデスが1本どまりだったボームに勝利。
そして、決勝は先攻のヘルナンデスが14本。ウィットJr.は13本のアーチを架け、あと1本に迫ったものの、最後の打球がフェンスに直撃してあと一歩届かず、ヘルナンデスの初出場初優勝が決定。
ドジャースの選手によるホームラン・ダービー優勝は初めて。ドミニカ共和国出身の選手による優勝は、2000年のサミー・ソーサ、2004年のミゲル・テハダ、2007年のブラディミール・ゲレーロ、2010年のデービッド・オルティス、2011年のロビンソン・カノー、2022年のフアン・ソトに次いで7人目となりました(昨年優勝のゲレーロJr.はカナダ出身)。
★ 2024MLBオールスター・ゲーム!!
◆ ア・リーグ 5―3 ナ・リーグ
メジャーリーグのオールスター戦は日本時間7月17日、テキサス州アーリントンで行われ日本人選手が躍動!!ナ・リーグの2番指名打者で出場した大谷翔平選手(ドジャース)は三回に球宴初アーチとなる先制3ランを放ち球場は騒然。
大谷は4年連続4度目の出場。投打で出場した21年に勝利投手になっており、球宴で勝ち星と本塁打を記録した初の選手となりました。他の打席は四球と三振で、2打数1安打3打点をマーク。
ナはメジャー1年目の今永昇太投手(カブス)が4番手で登板し、1回を無安打無失点に抑える好投を見せました。
「ミッドサマークラシック」の夜に鮮烈な花火を打ち上げたのは大谷。
3回無死一、二塁で回ってきた大谷の第2打席。28歳にして球宴初出場となったレッドソックスの先発右腕、タナー・ホークがカウント2−0から投じた3球目。インサイドに抜けて甘く入ってきた88.7マイル(約142.8キロ)のスプリットを捉えました。
「ちょっと(バットの)先気味だったが、いい角度であがったので十分入るのではないかなと」
大谷は確信歩き。ライトを守るヤンキースのファン・ソトは一歩も動けない。打球速度103.7マイル(約166.9キロ)、飛距離400フィート(約122メートル)を記録した先制3ランがライトスタンドの中段に吸い込まれ、3万9343人と発表されたグローブライフ・フィールドを包んだのは歓声ではなく、驚きに似たどよめき。笑みを浮かべてダイヤモンドを回った大谷は、三塁ベースを回る手前でドジャースでお馴染みのセレブレーションポーズ。
日本人選手としての球宴本塁打は、2007年にサンフランシスコでイチローがマークしたランニング本塁打以来2人目。大谷は、当時、13歳。「小さい頃だったので記憶は曖昧で覚えていない」。ドジャースの選手では1996年に野茂英雄の“強打の女房”として日本でも知られたマイク・ピアザ以来、28年ぶりの本塁打となりました。
一方、今永はナ・リーグの4番手として3―3の4回からリリーフ登板。
ラッチマン(オリオールズ)から空振り三振を奪うなど1イニングを3者凡退で完璧な投球を披露。
「投げている時は本当に夢のような、フワフワしたような精神でした」と夢舞台を振り返りつつ、3回に先制3ランを放った大谷(ドジャース)を引き合いに「ちょっとジェラシーを感じてます」と笑いを取ることも忘れないコメントを残しています。
以上 オールスターウィークを振り返りましたが、やはりメインイベントのオールスター・ゲームは格別のものがあり、今年5月にメジャーデビューしたばかりのスキーンズ(パイレーツ)が先発して新人では1995年の野茂英雄(ドジャース)以来の大役で史上5人目を記録。
また、アスレチックスのミラー投手が、5回にターナーへの初球で球宴史上最高球速となる103・6マイル(約166・7キロ)を記録し、正式な計測が08年に始まってからの最速は15年のチャプマン(現パイレーツ)の記録で、これを0・2マイル更新。
さらに、元阪神でパドレスの守護神を務めるロベルト・スアレス投手が、オールスターで3.2回 2者連続三振を奪って健在ぶりを発揮しました。
なお、今球宴の視聴者数は744万3000人で前年比6%増となっています。
★ 2024 フューチャーズ・ゲーム
◆ ナ・リーグ有望株 6 − 1 ア・リーグ有望株 (グローブライフ・フィールド)
日本時間 7月14日、若手有望株によるオールスターのフューチャーズ・ゲームが開催。
今年はナ・リーグがア・リーグを6対1で下しました。
ナ・リーグは3回 7番コリアーがグローブライフ・フィールドの深い右中間に先制ソロ本塁打。評価されてきた高い打撃センスを大一番で発揮し、ナ・リーグに先制点をもたらしました。
ナ・リーグはその後、ア・リーグ3番手ノア・シュルツ(ホワイトソックス)の乱調に漬け込み、6番ドリュー・ジョーンズ(ダイヤモンドバックス)が押し出し四球を選び、8番エイダン・ミラー(フィリーズ)は押し出し死球、さらに9番ボールドウィンの犠牲フライで3点を追加。
ア・リーグは8番ジェイソン・チョーリオ(ガーディアンズ)のタイムリーで1点を返しましたが、ナ・リーグ投手陣の前に沈黙。全員が『MLB.com』のTop100プロスペクトに名を連ねるナ・リーグの投手陣は、ア・リーグ打線を散発の5安打に封じました。その後もナ・リーグはボールドウィンが2打点目となるソロ本塁打を逆方向に放ってダメ押しに成功。6対1で逃げ切って、2年連続でナ・リーグに勝利をもたらしました。
MVPに輝いたのは先制弾を放ったナ・リーグのコリアー。
現在19歳のコリアーは2022年ドラフト1巡目でレッズに入団。高い打撃センスと流麗なスイングで、ラファエル・デバース(レッドソックス)とも比較される逸材。
この日放った一発は打球初速約169キロ、飛距離約125メートルでMLB全30球場中29球場で本塁打になるメジャーリーガー顔負けの本塁打でした。
★ 2024MLBドラフト !!
日本時間 7月15日、MLBドラフトの1日目が始まり、1・2巡目に加えて戦力均衡ラウンド、FA補償指名権、新人昇格報奨指名権を含めた 74個の指名が完了。
全体1位指名権を持つガーディアンズから全体1位指名を受けたのは、オレゴン州立大学のオーストラリア人二塁手 トラビス・バザーナ。
バザーナは、『MLBパイプライン』のドラフト有望株ランキングで1位に入り、今ドラフトでもトップ評価を受けていました。オーストラリアのシドニー出身のバザーナは、オーストラリア出身の選手として史上初の全体1位指名を受けることに。さらに二塁手としての全体1位指名も史上初と、記録づくめの指名となりました。
続く全体2位では今ドラフトNO.1の剛腕チェイス・バーンズ(ウェイクフォレスト大)がレッズに、全体3位ではバザーナと並ぶ評価を受けていた大砲チャーリー・コンドン(ジョージア大)がロッキーズに指名を受けました。
そして、バザーナやコンドンと共に全体1位候補の一角に挙げられていたジャック・カグリオンは、全体6位でロイヤルズに指名されました。
カグリオンは、投打に怪物級のパワーを誇る二刀流選手で、大谷翔平(ドジャース)との比較も受けています。
☆ 2024年のMLBドラフト1巡目上位指名選手
※表記=◆ 指名順位 球団名 選手名(ポジション・大学or高校
・『MLBパイプライン』のドラフト有望株ランキング順位)
◆ 全体1位 ガーディアンズ トラビス・バザーナ(二塁手・大学生・1位)
(身長183cm/体重90s/右投左打)
コンドンと並んで今ドラフト最高の選手と言われるオーストラリア生まれの好打者。コンタクト力に加えて今季はパワーも成長。
◆ 全体2位 レッズ チェイス・バーンズ(右腕・大学生・6位)
(身長193cm/体重98s/右投右打)
最速102マイルの速球と空振り率6割超えのスライダーを武器とする奪三振マシン。
◆ 全体3位 ロッキーズ チャーリー・コンドン(外野手・大学生・2位)
(身長198cm/体重98s/右投右打)
今ドラフト最高のパワーヒッター。今季は主に三塁を守り、プロでも三塁に留まれる可能性あり。
◆ 全体4位 アスレチックス ニック・カーツ(一塁手・大学生・7位)
昨季まで全体1位候補にも挙がっていた完成度の高いスラッガー。パワー抜群な上、コンタクト力も巧みで穴がない。
◆ 全体5位 ホワイトソックス ヘイゲン・スミス(左腕・大学生・5位)
バーンズにも劣らない左の奪三振マシン。100マイルに達する速球と大きく曲がるスライダーが武器。
◆ 全体6位 ロイヤルズ ジャック・カグリオン(二刀流・大学生・3位)
コンドンに勝るとも劣らないパワーを秘める二刀流の怪物。
◆ 全体7位 カージナルス JJ・ウェザーホルト(二塁手・大学生・4位)
ハムストリングの故障で今季の半分を棒に振ったものの、依然今ドラフト最高級の好打者。今季は遊撃を守ったが、プロでは二塁向きとの評価。
◆全体8位 エンゼルス クリスチャン・ムーア(二塁手・大学生・13位)
今季34本塁打を放った強打の二塁手。ボール球を追いかけやすい傾向にあるが、打力の評価は高い。
◆ 全体9位 パイレーツ コナー・グリフィン(遊撃手・高校生・9位)
今ドラフトで最高評価を受ける高校生。2006年生まれながら体格は完成されており、爆発的なポテンシャルを秘める。
◆ 全体10位 ナショナルズ シーバー・キング(ユーティリティ・大学生・17位)
昨季は三塁と中堅を主に遊撃なども守れるマルチなアスリート。2桁本塁打を打てるパワーポテンシャルも秘める。
◆ 全体11位 タイガース ブライス・レイナー(遊撃手・高校生・10位)
コリー・シーガー(レンジャーズ)とも比較される強打の高校生遊撃手。投手としても有望な評価を受けるほどの強肩の持ち主でもある。
◆ 全体12位 レッドソックス ブレイデン・モンゴメリー(外野手・大学生・8位)
強肩強打の外野手。空振りの多さが懸念ではあるものの、パワーはすさまじい。6月下旬に足首の怪我を負ってやや評価を落とす。
◆ 全体13位 ジャイアンツ ジェームズ・ティブス(外野手・大学生・12位)
パワー・コンタクト力・選球眼どれを取っても安定した好打者。反面、守備で存在感は残せていない。
◆ 全体14位 カブス キャム・スミス(三塁手・大学生・14位)
パワーと強肩に高い評価を受ける三塁手。コンタクト率もドラフトイヤーに改善。
◆ 全体15位 マリナーズ ジュランジェロ・サインチェ(両投げ・大学生・25位)
世にも珍しい両投げ投手。もっぱら右腕の方が評価は高く、小柄な体で横変化を主に打ち取る姿はマーカス・ストローマン(ヤンキース)とも。
このほか、 全体19位では、藤浪晋太郎と千賀滉大所属のメッツが、二刀流の素養も秘めるカーソン・ベンジ外野手(オクラホマ州立大)を指名。
そして、大谷翔平と山本由伸が所属するドジャースは、全体23位で俊足の高校生遊撃手キーロン・リンジー(ハーディー高)を選択しています。
★ ホームラン・ダービー
日本時間 7月16日、レンジャーズの本拠地グローブライフ・フィールドでホームラン・ダービーが行われ、出場を熱望していたテオスカー・ヘルナンデス(ドジャース 画像下)が球団史上初のダービー制覇を成し遂げました。
ヘルナンデスは1回戦で19本のアーチを放ち、4位で決勝ラウンドに進出。
アレック・ボーム(フィリーズ)と対戦した準決勝は3スイング制の延長戦までもつれた熱戦の末に16対15で勝利し、決勝では14対13でボビー・ウィットJr.(ロイヤルズ)を破りました。
ブルージェイズ時代の同僚であるブラディミール・ゲレーロJr.が熱心に応援する姿も印象的でした。
1回戦は前半戦の本塁打が少ない順に8選手が挑戦し、21本のボームとホセ・ラミレス(ガーディアンズ)、20本のウィットJr.、19本のヘルナンデスが決勝ラウンドに進出。
地元での優勝を狙ったアドリス・ガルシア(レンジャーズ)は18本、ナ・リーグ打点トップのマーセル・オズナ(ブレーブス)は16本、2度のダービー制覇を誇るピート・アロンソ(メッツ)は12本、昨季のア・リーグ新人王ガナー・ヘンダーソン(オリオールズ)は11本にとどまり、1回戦で敗退。
準決勝は1回戦での本塁打が多い順にシード順が決められ、第1シードのボームと第4シードのヘルナンデス、第2シードのラミレスと第3シードのウィットJr.が対戦。
ウィットJr.が13対12でラミレスを破って決勝進出を決め、ボーム対ヘルナンデスの一戦は、14対14の同点になったあと、3スイング制の延長戦を行い、3スイングで2本塁打を放ったヘルナンデスが1本どまりだったボームに勝利。
そして、決勝は先攻のヘルナンデスが14本。ウィットJr.は13本のアーチを架け、あと1本に迫ったものの、最後の打球がフェンスに直撃してあと一歩届かず、ヘルナンデスの初出場初優勝が決定。
ドジャースの選手によるホームラン・ダービー優勝は初めて。ドミニカ共和国出身の選手による優勝は、2000年のサミー・ソーサ、2004年のミゲル・テハダ、2007年のブラディミール・ゲレーロ、2010年のデービッド・オルティス、2011年のロビンソン・カノー、2022年のフアン・ソトに次いで7人目となりました(昨年優勝のゲレーロJr.はカナダ出身)。
★ 2024MLBオールスター・ゲーム!!
◆ ア・リーグ 5―3 ナ・リーグ
メジャーリーグのオールスター戦は日本時間7月17日、テキサス州アーリントンで行われ日本人選手が躍動!!ナ・リーグの2番指名打者で出場した大谷翔平選手(ドジャース)は三回に球宴初アーチとなる先制3ランを放ち球場は騒然。
大谷は4年連続4度目の出場。投打で出場した21年に勝利投手になっており、球宴で勝ち星と本塁打を記録した初の選手となりました。他の打席は四球と三振で、2打数1安打3打点をマーク。
ナはメジャー1年目の今永昇太投手(カブス)が4番手で登板し、1回を無安打無失点に抑える好投を見せました。
「ミッドサマークラシック」の夜に鮮烈な花火を打ち上げたのは大谷。
3回無死一、二塁で回ってきた大谷の第2打席。28歳にして球宴初出場となったレッドソックスの先発右腕、タナー・ホークがカウント2−0から投じた3球目。インサイドに抜けて甘く入ってきた88.7マイル(約142.8キロ)のスプリットを捉えました。
「ちょっと(バットの)先気味だったが、いい角度であがったので十分入るのではないかなと」
大谷は確信歩き。ライトを守るヤンキースのファン・ソトは一歩も動けない。打球速度103.7マイル(約166.9キロ)、飛距離400フィート(約122メートル)を記録した先制3ランがライトスタンドの中段に吸い込まれ、3万9343人と発表されたグローブライフ・フィールドを包んだのは歓声ではなく、驚きに似たどよめき。笑みを浮かべてダイヤモンドを回った大谷は、三塁ベースを回る手前でドジャースでお馴染みのセレブレーションポーズ。
日本人選手としての球宴本塁打は、2007年にサンフランシスコでイチローがマークしたランニング本塁打以来2人目。大谷は、当時、13歳。「小さい頃だったので記憶は曖昧で覚えていない」。ドジャースの選手では1996年に野茂英雄の“強打の女房”として日本でも知られたマイク・ピアザ以来、28年ぶりの本塁打となりました。
一方、今永はナ・リーグの4番手として3―3の4回からリリーフ登板。
ラッチマン(オリオールズ)から空振り三振を奪うなど1イニングを3者凡退で完璧な投球を披露。
「投げている時は本当に夢のような、フワフワしたような精神でした」と夢舞台を振り返りつつ、3回に先制3ランを放った大谷(ドジャース)を引き合いに「ちょっとジェラシーを感じてます」と笑いを取ることも忘れないコメントを残しています。
以上 オールスターウィークを振り返りましたが、やはりメインイベントのオールスター・ゲームは格別のものがあり、今年5月にメジャーデビューしたばかりのスキーンズ(パイレーツ)が先発して新人では1995年の野茂英雄(ドジャース)以来の大役で史上5人目を記録。
また、アスレチックスのミラー投手が、5回にターナーへの初球で球宴史上最高球速となる103・6マイル(約166・7キロ)を記録し、正式な計測が08年に始まってからの最速は15年のチャプマン(現パイレーツ)の記録で、これを0・2マイル更新。
さらに、元阪神でパドレスの守護神を務めるロベルト・スアレス投手が、オールスターで3.2回 2者連続三振を奪って健在ぶりを発揮しました。
なお、今球宴の視聴者数は744万3000人で前年比6%増となっています。
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投稿者:toocheebase|11:31|メジャー情報
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