2024年06月01日
2024MLB !! ニグロリーグが公式記録に追加され、各スタッツに変動が起きる〜!!
MLB機構は2020年の時点でニグロリーグの記録をMLBの公式記録として扱う方針を発表していましたが、約3年にわたる調査を終え、日本時間5月30日に米公式サイト「MLB.com」にもニグロリーグの記録が反映され
ました。
これに至った最大の理由は・・
ニグロリーグの記録をMLBの公式記録として扱うのは、不当な理由でMLBから排除されていた黒人選手たちの存在を認めるべきだということ。
また、2020年のMLBが新型コロナウイルスによるパンデミックの影響で60試合の短縮シーズンとなったことも「試合数が少なかったニグロリーグを公式記録に含める」ということを後押し。60試合の短縮シーズンを正当なシーズンとして扱うのであれば、試合数が少なかったニグロリーグを公式記録として扱っても問題ないという考えとなったようです。
なお、公式記録として扱われるのは1920年から1948年までに存在していた7つのリーグであり、全試合のうち約75%の記録が復元され、ニグロリーグは試合数が少なかったため、積算系スタッツで上位に名を連ねる選手はいないものの、率系スタッツでは突出した数字を残した選手たちがおり、各部門の上位にニグロリーグの名選手たちがランクインしています。
米公式サイト「MLB.com」によると、通算成績ランキングの対象となるための基準は、MLBの選手は通算5000打席・2000イニングと定められていますが、ニグロリーグの選手は1800打席・600イニングに設定されているということです。
◆ 公式記録追加による変動
通算打率ランキングでは、ジョシュ・ギブソン/画像上(.372)がタイ・カッブ(.367)を抜いて歴代1位に。
オスカー・チャールストン/画像上(.363)が3位、ジュド・ウィルソン(.350)が5位、ターキー・スターンズ(.348)が6位、バック・レナード(.345)が8位とニグロリーグの選手がトップ10の半数を占めることになりました。
通算出塁率は、テッド・ウィリアムス(.482)の1位、ベーブ・ルース(.474)の2位は変わらず、ギブソン(.459)が3位にランクイン。
バック・レナード/画像上(.452)も5位に名を連ねました。
通算長打率は、ギブソン(.718)がルース(.690)を抜いて歴代1位に。
通算OPSでもギブソン(1.177)がルース(1.164)を抜いて歴代1位に君臨することになりました。
シーズン成績でも、ギブソンが1943年にマークした打率.466が歴代1位に。
出塁率は2004年のバリー・ボンズの.609が1位のままですが、長打率は1937年のギブソンの.974が1位、OPSも1937年のギブソンの1.474が歴代1位となっています。
打撃成績に比べると、投球成績にはそれほど目立った変化はないものの、通算防御率ランキングは、8位にデーブ・ブラウン(2.24)がランクイン。
シーズン防御率ランキングでは、1944年に防御率1.01をマークしたサッチェル・ペイジ/画像上が歴代3位に。
また、1940年のジョージ・ウォーカーが記録したWHIP 0.73も2000年のペドロ・マルティネス(0.74)を上回り、歴代1位の記録となっています。
そして、ニグロリーグの記録追加で殿堂入りの名選手たちの通算成績も変更されています。
◆ 公式記録が追加された選手達
新たな選手が追加されただけでなく、ニグロリーグでのプレー経験がある元メジャーリーガーたちの通算成績にも変更が加えられています。
1979年にアメリカ野球殿堂入りを果たした、ウィリー・メイズは通算安打が10本追加され、3283本から3293本に。通算二塁打は2本増えて525本、通算三塁打も1本増えて141本となりました。本塁打も1本打っていたとみられますが、正確な記録が発見されなかったため、今回は追加されていません。
ニグロリーグの名投手サッチェル・ペイジは、ニグロリーグの成績が追加されたことにより、通算勝利数が28から125へと大幅に増加。ニグロリーグが公式記録となったことで、ペイジは1927年から1965年までプレーしたことになり、MLBの公式記録を扱うエライアス・スポーツ・ビューロー社によると、21歳以下と47歳以上の両方で先発のマウンドに立った史上初の選手になったということです。
同じくニグロリーグでのプレー経験がある、ミニー・ミノーソは150安打が追加され、通算2000安打を突破(2113安打)。ロイ・キャンパネラは167打点が追加されて通算1000打点を突破した(1023打点)ほか、19本塁打が追加されたことにより、通算261本塁打でハビー・ロペス(260本塁打)を抜き、主に捕手としてプレーした選手では歴代10位となっています。
メジャーデビュー50年目にあたる1997年4月15日、背番号42 が全球団共通の永久欠番となったジャッキー・ロビンソンは1945年にニグロリーグで125打数49安打(打率.392)をマークしていたため、通算打率が.311から.313にアップ。
モンテ・アービンはニグロリーグでの363安打が追加され、一気に通算1000安打を突破(1094安打)。ラリー・ドビーはニグロリーグでプレーした6年間で123打点を記録していたため、それを加えて通算1000打点をクリア(1093打点)。ドン・ニューカムはニグロリーグでの4勝を加え、通算150勝をクリアしました(153勝)。
このように、日本時間5月30日、1920〜48年にニグロリーグの7つのリーグでプレーした2300人以上の選手の記録が米公式サイト「MLB.com」のデータベースにも追加されましたが、データの調査を担当した委員会は今回更新されたデータベースを「バージョン1.0」と呼んでおり、今後のさらなる調査の結果、記録が更新されていく可能性も残されています。
ました。
これに至った最大の理由は・・
ニグロリーグの記録をMLBの公式記録として扱うのは、不当な理由でMLBから排除されていた黒人選手たちの存在を認めるべきだということ。
また、2020年のMLBが新型コロナウイルスによるパンデミックの影響で60試合の短縮シーズンとなったことも「試合数が少なかったニグロリーグを公式記録に含める」ということを後押し。60試合の短縮シーズンを正当なシーズンとして扱うのであれば、試合数が少なかったニグロリーグを公式記録として扱っても問題ないという考えとなったようです。
なお、公式記録として扱われるのは1920年から1948年までに存在していた7つのリーグであり、全試合のうち約75%の記録が復元され、ニグロリーグは試合数が少なかったため、積算系スタッツで上位に名を連ねる選手はいないものの、率系スタッツでは突出した数字を残した選手たちがおり、各部門の上位にニグロリーグの名選手たちがランクインしています。
米公式サイト「MLB.com」によると、通算成績ランキングの対象となるための基準は、MLBの選手は通算5000打席・2000イニングと定められていますが、ニグロリーグの選手は1800打席・600イニングに設定されているということです。
◆ 公式記録追加による変動
通算打率ランキングでは、ジョシュ・ギブソン/画像上(.372)がタイ・カッブ(.367)を抜いて歴代1位に。
オスカー・チャールストン/画像上(.363)が3位、ジュド・ウィルソン(.350)が5位、ターキー・スターンズ(.348)が6位、バック・レナード(.345)が8位とニグロリーグの選手がトップ10の半数を占めることになりました。
通算出塁率は、テッド・ウィリアムス(.482)の1位、ベーブ・ルース(.474)の2位は変わらず、ギブソン(.459)が3位にランクイン。
バック・レナード/画像上(.452)も5位に名を連ねました。
通算長打率は、ギブソン(.718)がルース(.690)を抜いて歴代1位に。
通算OPSでもギブソン(1.177)がルース(1.164)を抜いて歴代1位に君臨することになりました。
シーズン成績でも、ギブソンが1943年にマークした打率.466が歴代1位に。
出塁率は2004年のバリー・ボンズの.609が1位のままですが、長打率は1937年のギブソンの.974が1位、OPSも1937年のギブソンの1.474が歴代1位となっています。
打撃成績に比べると、投球成績にはそれほど目立った変化はないものの、通算防御率ランキングは、8位にデーブ・ブラウン(2.24)がランクイン。
シーズン防御率ランキングでは、1944年に防御率1.01をマークしたサッチェル・ペイジ/画像上が歴代3位に。
また、1940年のジョージ・ウォーカーが記録したWHIP 0.73も2000年のペドロ・マルティネス(0.74)を上回り、歴代1位の記録となっています。
そして、ニグロリーグの記録追加で殿堂入りの名選手たちの通算成績も変更されています。
◆ 公式記録が追加された選手達
新たな選手が追加されただけでなく、ニグロリーグでのプレー経験がある元メジャーリーガーたちの通算成績にも変更が加えられています。
1979年にアメリカ野球殿堂入りを果たした、ウィリー・メイズは通算安打が10本追加され、3283本から3293本に。通算二塁打は2本増えて525本、通算三塁打も1本増えて141本となりました。本塁打も1本打っていたとみられますが、正確な記録が発見されなかったため、今回は追加されていません。
ニグロリーグの名投手サッチェル・ペイジは、ニグロリーグの成績が追加されたことにより、通算勝利数が28から125へと大幅に増加。ニグロリーグが公式記録となったことで、ペイジは1927年から1965年までプレーしたことになり、MLBの公式記録を扱うエライアス・スポーツ・ビューロー社によると、21歳以下と47歳以上の両方で先発のマウンドに立った史上初の選手になったということです。
同じくニグロリーグでのプレー経験がある、ミニー・ミノーソは150安打が追加され、通算2000安打を突破(2113安打)。ロイ・キャンパネラは167打点が追加されて通算1000打点を突破した(1023打点)ほか、19本塁打が追加されたことにより、通算261本塁打でハビー・ロペス(260本塁打)を抜き、主に捕手としてプレーした選手では歴代10位となっています。
メジャーデビュー50年目にあたる1997年4月15日、背番号42 が全球団共通の永久欠番となったジャッキー・ロビンソンは1945年にニグロリーグで125打数49安打(打率.392)をマークしていたため、通算打率が.311から.313にアップ。
モンテ・アービンはニグロリーグでの363安打が追加され、一気に通算1000安打を突破(1094安打)。ラリー・ドビーはニグロリーグでプレーした6年間で123打点を記録していたため、それを加えて通算1000打点をクリア(1093打点)。ドン・ニューカムはニグロリーグでの4勝を加え、通算150勝をクリアしました(153勝)。
このように、日本時間5月30日、1920〜48年にニグロリーグの7つのリーグでプレーした2300人以上の選手の記録が米公式サイト「MLB.com」のデータベースにも追加されましたが、データの調査を担当した委員会は今回更新されたデータベースを「バージョン1.0」と呼んでおり、今後のさらなる調査の結果、記録が更新されていく可能性も残されています。
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投稿者:toocheebase|04:50|メジャー情報
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